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河川争奪について勉強しています。

片峠の存在が、かつて河川争奪があった可能性を示唆するそうですが

(1)鈴鹿峠は片峠に含まれますか?
(2)片峠であったとして、河川争奪についての文献はありますか?

どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

(1)片峠であるか


 【片峠】・・・・・・峠の片側にのみ大きな高低差があってもう一方の側が平坦に近いもの
 上記の定義であれば、鈴鹿川流域に向かう斜面のほうが急傾斜ですから、片峠と言えると思います。

(2)河川争奪についての文献はあるか
 ・鈴鹿峠は、鈴鹿山脈の主軸から大きく外れていないこと
 ・山中川上流部と思われる河川部分が確認できないこと
 以上の2点から、河川争奪はなかったと考えます。
 河川争奪のみが片峠の成因ではないでしょう(断層、地盤の固さ、傾動隆起など)。

(3)地形図を見て気が付いたこと
 鈴鹿川本流は隣の小野川を流れていた可能性がある。
 鈴鹿山脈の隆起に伴い、徐々に南に向かって流路を変えていったのではないか。

参考URL:http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

片峠だから河川争奪があったとは限らないのですね!
確かに鈴鹿川と小野川を見比べると、繋がりそうな気はします・・・。

鈴鹿川と小野川の間に河川争奪があった可能性がある、ということですかね?

お礼日時:2014/01/26 11:18

片峠になるかどか・・・。

確かに一方は高低差が大きいのですけど

片峠、河川争奪については、堀 淳一氏の著書があります。一例ですが、”意外な水源・不思議な分水”(東京書籍)があります。10例以上紹介されています。絶版になっているようですが、古本として入手は可能だと思います。地図やカラー写真が豊富で非常に読みやすいです。私もこの本を見て現地に行ってみました。なお、この本には鈴鹿峠の記載はないです。
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この回答へのお礼

文献の紹介ありがとうございます!
Amazonに出ているようなので早速買ってみようと思います。

お礼日時:2014/01/26 11:20

(1)鈴鹿峠は片峠に含まれますか?


峠や片峠は、人間の生活上の感覚での名称で、地形の成因とは関係がないのだと思います。
山脈のような山や丘陵部を越えて通行するとき、稜線の低い部分(尾根筋から見れば鞍部)にできるだけ楽に越えられる経路を探したときに、通常は登って下るから峠といい、登りはきつい傾斜だけれど登ってしまえば後は緩やかな勾配のところとなってしまう箇所を片峠と言うのでしょう。
そうであるなら、鈴鹿峠は、成因に関係なく、交通路として片峠なのだと思います。
こんな印象記を書いている人もいます。
http://yoyochichi.sakura.ne.jp/yochiyochi/2012/0 …
「鈴鹿峠路傍休憩地・万人講常夜燈_13時24分;標高373m
鈴鹿峠の林を抜けると、一面の茶畑。お茶は土山茶と呼ばれ、葉は厚く二番煎じ、三番煎じでも出涸らしとはならない、とか。茶畑の中の道は勾配も緩く、伊勢側の急峻な崖とのコントラストが面白い。草津までの40キロ近くをゆったりと下ってゆくことになる。伊勢側では谷筋を蛇行してきた国道も、近江路へ入ると、一転直線ルートとなっている。地形図を見るに、緩やかな傾斜で上る近江側の地形が鈴鹿峠を境に、一転、垂直とも見えるような崖となる。これほどに急激に変化する地形」

(2)片峠であったとして、河川争奪についての文献はありますか?
河川争奪はなかったでしょう。「片峠の存在が、かつて河川争奪があった可能性を示唆する」というのは、片峠の辺りにかって河川争奪が起きたことがあるかもしれないとの可能性があるとうだけのことでしょう。地殻が傾動し断層が発生した場合にも片峠はできるでしょうし、正断層や地崩れの結果で急崖ができて片峠になることも、河川の侵食で河川の側方に急勾配の斜面が形成されることもあります。片峠であることは、「かつて河川争奪があった事実を示している」のではないでしょう。
No.1回答者のtoshinekoの指摘の通りであろうと思います。
なお、河川争奪は、稜線(=分水界)の片側の河川の源流の谷頭が浸食で斜面を食い込んで前進して、稜線だった分水界の土砂を侵食し下し流し去った結果、もとは分水界の反対側にあった河川流路の水まで取り込んでしまった(=別の河川の流れを奪った)ということでしょう。
大昔の地形まで想像出来ませんが、現状の地形図だと、鈴鹿山脈のある辺りがもともと分水界であったかのように見えます。田村川、山中川、笹路川が、鈴鹿川に流路を奪われたとか、鈴鹿川側が田村川側に流路を奪われたとは思いにくいです。
 
また地形図だけを眺めると、鈴鹿川は、加太川の方から東に流れている川で、鈴鹿峠の方から南下する鈴鹿川や小野川は鈴鹿の隆起に伴って強く発達した新しい支流のような感じがします。
「河川争奪について」の回答画像3
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この回答へのお礼

鈴鹿山脈をはさんでの河川争奪は考えにくいということですね。
大変勉強になりました!ありがとうございます。

お礼日時:2014/01/26 11:40

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