プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

サッカー通のかたにうかがいたいのですが,私はサッカーが好き観戦が趣味なのですが,実は,何がどうなっているのか,疑問だらけです.

1.現代サッカーっていわれるスタイルは,詳しくいうとどういうことですか?バルセロナみたいに,高い位置でプレスをかけて,奪って,細かいパスをポンポンつなぐスタイルのことですか?
できれば,2002年くらいあたりに,3バックが流行っていたところあたりからの,スタイルの変遷をうかがいたいです.

2.日本代表はザッケローニになってから,やたら得点するかわりにやたら失点している気がするのですが,これはどういう問題があるのでしょうか.
昔よりリスクを犯して前掛かりになっているのか,ボランチが攻撃になっているのか.CDFの質がおちているのか.これは代表の実力からすると致し方ないのですか?

お手すきの際にご教授をお願いいたいます.

A 回答 (1件)

Q1.現代サッカーっていわれるスタイルは,詳しくいうとどういうことですか?



A1:現代サッカーと2002年頃のサッカーの最も大きな違いは、より激しくなった球際のプレスです。そのため、トップ下や司令塔と呼ばれた繊細なタイプのプレーヤーは行き場を失い、サイドプレーヤーになったり守備的MFまでボジションを落としました。

イタリア代表で長くゲームメイクしているピルロもプレイの場を前線から一つ下げ、守備的MFの位置でゲームをコントロールしています。

また、サイドの選手を使う監督が成果を上げています。モウリーニョ、ベンゲル、ファーガソンなんかがそうですね。また、最近サイド攻撃を自身の戦略に加えたグアルディオラも大きく成果を上げています。これは中央部にボールを展開するスペースが無いためサイドから崩すという戦略ですね。

システム的な話で言えば当時主流であった2FWを採用するチームのほぼ全てが1FWに変わりました。それに対応するようにCBも2バックへと主流が変遷しています。

# 相手のFW数+予備一人=CBの人数 のため。

トップが 1、相手チームの多くFWが1なのでこちらのCBは 2。両SB 2 を足して合計5。あと全部MFにすると、今最も多く採用されている4-2-3-1になります。

といっても3バックは絶滅したわけではなく特殊な例として存在しています。日本ではJ最強の広島が左右にスライドして、4バック、5バックに変化する特殊な3バックです。

少し古い図ですが以下のサイトがわかりやすいと思います。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/silkyskill/a …

イタリアは長友の所属するインテルも3バックですね。インテルの3バックは両ウイング共にゴールまで突っ込むスタイルなので、とても攻撃的です。これらの1トップ化(442→4231)は順々に変わっていったわけではなく、ものすごくゆっくり10年かけて変わっていきました。

これはFWというクラブ資産の中で最も高価な選手を半減させるという手続きでもあったためです。例えばマンチェスターユナイテッドが1トップに変えたのはここ三年の事です。キーパーは第三GKまで用意される事は有名ですが、同じように1トップであればルーニーとファンペルシ、ウェルベックの三人で事足りるわけです。2トップだと最低5人必要ですもんね。


Q2.日本代表はザッケローニになってから,やたら得点するかわりにやたら失点している気がするのですが,これはどういう問題があるのでしょうか.

A2.これはいくつか複合的な理由により選択されました。

・日本人の身体能力だと、2人のDFでは世界的なFWを完封できない
#3CBだと点が取れない。

・日本人のパス能力と瞬間的な速さは攻撃面で卓越しているため、これを生かしたい。
#香川選手とか岡崎選手ですね。

・サッカー協会的に守備的なサッカーだと人気が取れない。
#代表戦10試合だけで150億円の収入。

・現在のCBレギュラーである吉田選手は昔から「やらかし癖」がある。
#「吉田 やらかし」で検索するといままでのやらかし記録が見れます。ミスしなければ彼は日本歴代トップクラスのCBですよ。

・ザッケローニ自身守備的なサッカーより攻撃的なサッカー指導が得意

上記の理由により、今のザッケローニ体制では強豪と戦う際に0-1で負けるサッカーより、2-2であわよくば勝てるサッカーを目指しています。

また、戦術面では以下のサイトも参考になると思います。代表戦が無いと更新が無い特殊なサイトですが、過去ログ見て行くだけでシステムについてはとても良くわかるようになります。

日本代表とシステム毎の攻略について
http://pal-9999.hatenablog.com/

以上参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

大変わかりやすい解説ありがとうございます!

以前はシャドーストライカーやトップ下にいたような選手がサイドに位置しているのは,前線でのプレスが激しくなったために,スピードがテクニックを活かすために位置をかえ,1トップ状態や3トップ状態まで切り替えられるようになったのがメリットなのですね.
ルーニーはフィジカルが強いからトップ下を任せられるのでしょうか.

クラブ資産との関わりがあるというのは目からうろこでした.
インテルで長友が最近前のほうになったのも,3バックを採用しているのですね,

後,ピルロは昔はもっと前でプレーしていたのですね.昔から,レジスタの位置なのかとおもっていました.

広島はおもしろいですよね.フルバックとセンターバックが兼ねられる選手が多い贅沢な布陣なんだろうなあとおもっていました.

日本代表は,そうですか,作戦上,前掛かりになって,攻撃性をました分,まだそれで守備力を維持するようなレベルには達していないのですね.

吉田選手,やらかさないようにして欲しいですね.今の日本代表はサイドバックにタレントがいる分,贅沢な布陣になったなあと思っています.

詳しくてとても勉強になりました.観戦のとき,より面白くみられそうです!

お礼日時:2014/04/28 22:05

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