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世界にそれらしい存在の伝奇がありますよね。

不死鳥(ヨーロッパ?)だったり、
鳳凰(中国?)だったり、
火の鳥(ロシア、日本?)だったり。

日本だと他に、ガッチャ・・・これは違いますね。


これらは、すべて本当に火の鳥を指すのでしょうか?
それぞれ、違う何かなのでしょうか?

手塚治虫氏の火の鳥は日本では有名ですし、その物語の中には、
世界各国での火の鳥が登場します。

火の鳥(または、違う何かであってもその名称を使うもの)は、
存在するのでしょうか?存在したのでしょうか?
また、それは何でしょうか?

A 回答 (1件)

不死鳥(フェニックス)はギリシャ神話ですね。


鳳凰、朱雀などとも同一視されています。
不死鳥のルーツはエジプト神話のベンヌに由来しているそうです。
ベンヌの姿はエジプトの壁画や書物に残されていて、鷺や朱鷺のような姿で描かれています。
ベンヌはエジプトの神話上での古代王にして死者の世界の王:オシリスの魂の姿とも言われ、またオシリスの息子ホルスは頭部がハヤブサになっています。

その他、巨鳥伝説・伝承はアジアを中心に様々な姿になって世界中に分布しています。
ガルーダやシムルグ(インド)、ロック鳥やルフ(マダガスカルなど)など。
ちなみにガルーダは仏教に取り込まれ、八部衆の迦楼羅天として日本にも伝わっています。
また南米では、ナスカの地上絵が有名ですが、ケツァールコアトルなど蛇や竜も、翼は龍であったりします。
ですので、巨鳥・蛇・龍の伝承などには、一定の共通性が見られるかもしれません。

どれがルーツ、と定めることはできないと思いますが、特に太陽崇拝が強い国・地方では、珍しい鳥を神格化して祀るような習慣があったのでしょう。
特に、鳥は空を飛びますし、世界には鳥葬(亡骸を鳥に食べさせる)の風習や生贄の儀式もあるので、鳥に、天高くにいる神とのメッセンジャーのような意味合いを持たせていたのかもしれません。


火の鳥はさすがに実在しない、または実在の鳥を誇張したものと思いますが、鳥を神格化する人の心理は世界中にある、ということでしょう。
日本で、ガッチャマンというヒーローが生まれるのも正しい…かどうかは分かりませんが、空を飛ぶ、というのは、人にとって憧れや畏怖の対象であったのは確かでしょう。


ちなみに、姿形は火の鳥とまったく違い、空を飛べない地上性のダチョウに近い鳥ですが、インドネシアやパプアニューギニア、ニュージーランドに「ヒクイドリ(火食い鳥、食火鶏)」という鳥が分布しています。
本当に火を食べるわけではなく、果物が主食のようですが、全長2m弱にも達する巨体で、時速50kmで走り、肉食動物などを相手に戦ってしまうほど気性の荒い、世界で一番危険な鳥と言われています。
世界で一番危険…なのは、ある意味で、手塚治虫の火の鳥と似ているかもしれませんね。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。

お詳しいので感服しております。

手塚氏最後のアニメ作品となった「青いブリンク」の元ネタである
ロシアのアニメ「○○○(現代社会への配慮の為伏せ字にしています)の仔馬」
(イワンのばかと似ている話で、これがイワンのばかの元ネタ?と考えています)でも、
火の鳥が登場します。

しかしながら、ここでは火の鳥は危険というより、
不幸を呼ぶと仔馬は言っています。その後のストーリーもそのような展開になります。
諸刃の剣というか、妬みを買うというか。

話を元に戻しますが、
エジプト7000年の歴史とエジプト神話を出されると納得です。
ベンヌは勉強不足でイメージと一致しませんが、オシリス、ホルスは合点がいきます。

たいへん勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/05/06 18:54

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