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空海は天才であったといわれています。
ところで、キリストのように病気を治すとか、物質を変化させるとかいうたぐいの超能力を有していたという記録がありますか?
真言密教というのは、超自然的な超自然的な能力を身にのが修行のひとつの目的だと聞いたことがあります。
伝承や民話では、不思議な能力をもった山伏がでてきますね。

人間空海とはどういう人物だったのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

 たしかに、大学を中退した空海(当時、真魚)は「虚空蔵菩薩求聞持法」を修し、満願の際に「明星が口に入る」という神秘体験によって仏門に入る決心をされました。


 空海が入唐する以前から、断片的に密教的なる修法は日本に伝わってますが、質問者さんが言われるような「超自然的な力」を得るために密教的な修行を行うレベルでは空海は満足できなかった。より高度な修行実践と理論・世界観を、それも知識としてだけでなく体得したかった。それが入唐求法(にっとうぐほう)への原動力です。
 入唐までに唐語の習得・さらには唐においてサンスクリットをわずか3ヶ月で習得などなど。師匠の恵果和尚が一目見て密教のすべてを授けられた(当時の唐からみてら辺境の小国日本の、若い僧侶に他の弟子を差し置いて密教を授けることは想像を絶するほどの重大なことです)また、持ち帰った経典類は日本にない物がほとんどであったので、それこそ目に見えない修行と勉学に励んでおられたのでしょうね。

 で、弘法大師の著述には、雨乞いをしたとか、国家の平安を祈るなどの記述は見られますがyoshinobu_09さんが期待するような記録はありません(本人の言葉としての「祈祷」という単語も使われていません)。『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』『声字実相義(しょうじじっそうぎ)』『般若心経秘鍵(はんにゃしんぎょうひけん)』などをひもとくと人間の無限大なる可能性を称え、また弘法大師の私的雑筆も集めた『性霊集(せいれいしゅう)』には大自然と生命の賛歌ともいえる詩文が収められています。例え超自然的な能力があったとしても、弘法大師にとっては、それをことさら宣伝しようなんて、もはや眼中になかったのでしょう。

 いわゆる大師伝説ですが、これは平安末期から鎌倉期ごろに『大師行状絵巻』などで超自然的な大師像が描かれるようになります。そして全国各地にそれは広まり、当該地域の伝承・伝説と融合して大師伝説として成立していきます(つまり、はじめはその土地で信仰される「かみ」の伝承が、聖<ひじり>などの修行者によって大師信仰が伝えられ、その土地の「かみ」の伝承と融合し、名もなき「かみ」から「大師」へと変化していった、などです)。


>人間空海とはどういう人物だったのでしょうか?
筑摩書房『弘法大師 空海全集』第6巻に収められる
『遍照金剛発揮性霊集(へんじょうこんごうはっきせいれいしゅう)』などを目を通されてはいかがでしょうか。

ちなみに、最近のオカルト漫画などで「密教」を取り上げている作品を目を通すと、まあ作者は「まともな密教の文献を読んでいないな」「少しでも密教をまじめに勉強すればこんな作品書けないだろうな」と思いますけどね。
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あと、「超能力」ですが、例えば私たちはパソコンを使いますが、それがどのような構造・理論によって動いているか、それまでは普通は知りませんね。

しかしパソコンを「超能力」とは思わないのは、科学技術のよって作られた物だということを知っているからです。もしも、1000年前にパソコンを持って行けば超能力者と思われるかもしれません。
 そう、超能力者とはある意味、「技術者」であったかもしれません。例えば弘法大師が讃岐の満濃池の改修工事の際に、アーチ工法による技術指導をしています。それによって何度も決壊していた堤防が、決壊しなくなった。現代人はアーチ工法を知っているので「超能力」とは思わないが、当時の人から見れば「超能力」と思ったでしょう。しかし本人はあくまでも科学的技術指導だから「超能力」とは思っていない。大師本人があまり奇跡的な記述を残していないのも、こういった認識観のズレがあったからかもしれませんね。

 弘法大師の記述には仏教のみならず、バラモン教・儒教・医学・天文学・詩文・言語学に関連する記述も多く見受けられます。そしてそれを知識レベルでとどめるのではなく、体得しています。密教はある意味、総合的な学問の集大成ですから、人間の無限なる可能性を発揮させていたのが弘法大師なのでしょうね。
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知能は当時東アジア一だったといってもいいでしょう。


若い頃山伏の影響も受けているので、多少それっぽい能力はあったかもしれません。

ただ、頭だけの知識ではなかったと思います。
全身全霊で宇宙のメカニズムを知覚した、我々では想像もつかない能力をもった人だったのでしょう。
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真言宗の坊さんで池口恵観という人がいるのですが、


祖父は飛んでいるスズメを念力で地面に落すことができたとこの人は言っていました。

この事が本当ならば、空海に超自然的な力があってもおかしくはないと思います。
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超能力じたいが存在しないのでありません。

空海は裕福な豪族の息子です。僧侶として優れていたかもしれませんが 超能力などというものじたい存在しないのでそれはありません
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空海が超能力を使ったなどという話は史実にはありません。


そういう話もたくさんありますが、それはすべて後から作られた伝説であって史実とはいえません。
ただ、この時代正統派の僧侶は官寺の公務員であり、空海は官吏の養成施設である大学まで行きながら、途中退学して非公認の僧侶になりました。
そしてあちらこちらの山岳等で修行をしたことから、いろいろと伝説ができる元となりましたが、普通の修行や勉学をしてきた人です。
ただ、天才的な人物で、漢文の書や詩文に堪能であったことは史実にもあります。
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