No.4
- 回答日時:
回答2ですが、以下の分を下のほうの分のようにに訂正してください。
要するに、IS-LM分析では、縦軸にY、横軸にrをとりますが、一般均衡に不均衡があったとき、Yとrの調整によって不均衡が調整されるといっているのです。
⇒
要するに、IS-LM分析では、横軸にY、縦軸にrをとりますが、一般均衡に不均衡があったとき、Yとrの調整によって不均衡が調整されるといっているのです。
最初のままでも間違いではありませんが、IS-LM分析では通常訂正したようなダイヤグラムを描きます。
ついでなので、もう少し説明を加えておきましょう。動学分析で用いられる位相図(英語でphase diagram)というのをご存知でしょうか?この質問は、位相図と関係があります。
いま、IS-LM図を、所得(GDP)Yを横軸に、利子率rを縦軸に描くと、IS曲線は右下がりの曲線、LM曲線は右上がりの曲線となり、Y-r平面(第1象限)はISとLMとに囲まれた4つの領域に分割されることがわかる。時計回りに、(1)北東の領域、(2)北西の領域、(3)南西の領域、(4)南東の領域の4つです。(1)の領域では、財市場の超過供給、貨幣市場の超過供給が生じます(なぜ?)したがって、この領域ではYは減少し(←を書きいれる)、rは下落する(↓を書きいれる)傾向があることになる。(2)の領域では財市場の超過需要と貨幣市場の超過供給で特徴づけられ、Yは増加し(→)、rは下落(↓)することになる。(3)の領域では、財市場では超過需要で、Yは増加し(→)、貨幣市場では超過供給、で下落(↓)する。(4)の領域では、財市場では超過供給で、Yは減少し(←)、貨幣市場では超過需要で利子率は上昇する(↑)。したがって、マクロの一般均衡はISとLMの交点で示されますが、何らかの原因で均衡をはなれたとすると、(1)ではベクトルが南西の方向にはたらき、(2)では南東の方向
に、(3)では北東の方向に、そして(4)では北西の方向にはたらくことになります。したがって、いったん均衡をはなれた(Y,r)は時計回りの渦巻きをまきながら、新しい均衡に収束することになるのです。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
>ミクロ経済学では、「価格硬直性」は、頻繁に出てくるキーワードですが、それがマクロ経済学まで応用されるケースは、少しレアケースだと思います
このステートメントはちょっとおかしいですね。ケインズ経済学の一つの解釈は、古典派モデルで、価格・賃金が伸縮的とされている仮定を緩め、価格あるいは賃金が硬直的(sticky)であるとしていることですから。とくにIS-LMモデルの創始者であるヒックスは賃金の硬直性を仮定しています。賃金の代わりに価格の硬直性仮定しても、IS-LMモデルを構築することができる。最近のマクロの主流はNew Keynesian Macromodel(ニューケインジアン・モデル)と呼ばれるマクロ経済学ですが、この仮定を引き継ぎ、価格は硬直的と仮定されています。ただし、財の市場構造は、オリジナルのIS-LMモデルで仮定されていたような完全競争市場ではなく、独占的競争市場が仮定されています。
上の質問に戻りますが、最初のカッコは(数量あるいは産出量)がはいり、2番目は(利子率)、最後は(価格)がはいるでしょう。要するに、IS-LM分析では、縦軸にY、横軸にrをとりますが、一般均衡に不均衡があったとき、Yとrの調整によって不均衡が調整されるといっているのです。
No.1
- 回答日時:
前後の文章や課題の中における所与の条件が不明確なので、誤答の可能性があることを予めお断りして、書かせていただきます。
財市場の不均衡調整は、「価格」・「数量」のどちらでもありです。
(学派によって、モデルによって、異なります。”ワルラス/マーシャル”)
貨幣市場の不均衡調整は、「利子率」(場合によっては「期待利子率」。)が、かなり有力です。
短期モデルにおいて硬直的なのは、「国民所得」・「(生産のための)資本」・「労働投入量」・「(生産のための)資源」「物価」等々が考えられます。
IS-LM分析は、「閉鎖経済」・「開放経済」でも大きく変わりますし、「新しい古典派」・「ケインジアン」でも大きく変わります。使用されている教科書等でも、変わります。
このQ&Aサイトの意味が無くなりますが、「IS-LM分析」「財市場」「貨幣市場」「労働市場」「短期・長期」を、再度、確認されることをおススメします。
ミクロ経済学では、「価格硬直性」は、頻繁に出てくるキーワードですが、それがマクロ経済学まで応用されるケースは、少しレアケースだと思います。但し、答の一案としては、「価格(物価)」は、簡単に排除できないと考えます。
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