アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

錦織選手の全米オープンの活躍も素晴らしかったですが、いよいよ日本の楽天ジャパンが始まりましたね。
シングルスで世界ランキング103位の伊藤竜馬選手がランキング4位のワウリンカ選手にストレート勝ちしましたが、これは快挙ということで、通常はあまりあり得ないことでしょうか?
ランキング20位あたりが戦って5位に勝つのはありえそうですが、100位以下というのはかなり可能性が低そうに思えます。
テニスの世界では結構そういうことはあるのでしょうか?
ちなみに、私自身はテニスをやったことがなく、ウインブルドンをテレビで見るくらいで、ランキングの上位選手(ビッグ4あたりと最近力をつけてきたディミトロフあたり)は知ってるくらいです。

A 回答 (3件)

>通常はあまりあり得ないことでしょうか?



まずないことです。
ランキング4位のワウリンカ選手が「103位の選手に敗れた」ということの衝撃は、世界中を駆け巡ったはずです。

ウインブルドン、全豪、全仏、全米という大会は、大会のグレードとしては最高位にあり、128人の選手が出場できますが、ランキング4位というとシード選手です。
一方103位では1回戦を勝てるかどうかのレベルです。
それだけ力の差があるということですね。

まあ、どのような上位選手でも、大会初戦は様子見で結構もつれた展開になりますが、最後は自力の差が出てしまうのです。
今回のジャパンオープンでも、ダニエル太郎選手の敗戦がまさにそれです。

といって、100位代の選手が下手なのか、というと決してそうではありません。
素晴らしい部分とダメな部分が混在しているということなのです。

例えば、250 Kmのサービスが打てれば、非常に大きな武器になりますが、それがどれだけの確率で入るのかが問題になります。
また、フォアハンドは素晴らしくても、バックハンドが貧弱、というのもダメです。
さらに、ポイントが競っているときの精神力の問題もあります。

つまり、部分的に見れば100位代の選手でも十分対抗できるけれど、総合的に見れば上位選手の方が上、ということですね。

ただし、いざ対戦した場合、まず上位選手の気持ちと肉体的な問題があります。

上位選手としては、相手が100位代であれば、どんなに素晴らしいプレーをされても、それが最後まで続かない、どこかで崩れる、と思っています。
自分のテニスをすれば、競った展開になったとしても、最後は負けるはずはないと思っています。

次に肉体的な問題です。
ワウリンカ選手は先の全米大会で順当に勝ち上がり、錦織選手と激闘を演じましたが、グランドスラム大会は5セットマッチなのです。(楽天ジャパンは3セットマッチ)
しかも、全米大会の数日後にはデビスカップ(国別団体戦)の準決勝を戦っています。
これも5セットマッチなのです。

蓄積された疲労はあるはずです。

疲れが残っている肉体でも、相手は100位代の選手。
それなりに戦えば良いのではないか、と思ったはずです。

ところが伊藤選手のテニスが素晴らしかった。
サービスの威力、コース、確率が安定し、ラリー戦になってもつまらないミスをしない。甘いボールは決める。

ワウリンカ選手としては、伊藤選手がミスしないので、必然的に自分から決めに行くしかない。
ところが、大事なポイントでミスしてしまう。

で、伊藤選手はますます集中して良いテニスができる。
結果として、1セット目のタイブレークを制する。

それでも、ワウリンカ選手は2セット目から挽回できると思っている。
しかし、伊藤選手が崩れない。

ワウリンカ選手がラケットをへし折る場面がありました。
もともとワウリンカ選手は気性が激しいのですが。

これなどは、自分の思惑とは違った展開になって、自分のテニスができていないことの表れです。

一方、伊藤選手としては失うものは何もないですし、上位選手と対戦できる機会はそうありませんから、絶好のチャレンジの場だったでしょう。

その結果、ワウリンカ選手が何をやってもダメ、という状況になって、2セット目も伊藤選手が取って勝利します。

伊藤選手は、日本人としては上背があり、身体もしっかりしていますから、外国人選手にパワー負けしません。
また、200 km以上のサービスも打てます。
それで、ついつい強引にエースを取りに行くテニスをしていました。
つまり、乗ると手が付けられないが、粘り強さがないので、ミスを連発してあっさり負けることもある、というテニスでした。

ところが、ワウリンカ選手との試合では、長いラリー戦でも決してムリすることなくチャンスボールを待っていましたし、これまでにない安定したテニスでした。
全米大会で、ワウリンカ選手に勝利した錦織選手からのアドバイスもあったと思いますが。

伊藤選手のあのテニスは100位代のテニスではありません。
すぐにいつでもあのテニスができるわけではありませんが、「あのテニスができる、できれば上位選手に通用する」という自信は大きいでしょう。

今後どうなるかが楽しみです。

長文になってしまいました。
申し訳ありません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
詳しいご解説でなるほどと思いました。
能力、体力、精神力がうまく高まり、ピークが合わさるとどんどんと相乗効果になるという感じで、ランキングより高いテニスができるんですね。
伊藤選手の今後に期待ですね!

お礼日時:2014/10/02 09:13

>4位のワウリンカ選手にストレート勝ちしましたが、これは快挙ということで、通常はあまりあり得ないことでしょうか?



はい、間違いなく快挙ですね。伊藤選手はとても頑張りましたし、良いプレーが出来たと思います。
ただ、通常はあまりない話ではありますが、楽天オープンの様なグレードの試合では必ずしもあり得ない事では無いと思います。

テニスはATPという組織がトーナメントを主催をし、選手はそれに参加をし賞金を貰ったりテニスランキングを上げたりします。勝てばより多く賞金が貰えランキングも上がることになりますし、負ければその逆ですね。そして、各トーナメントにはグレードが設定されていて、より高いグレードで勝ち抜くと効果的に賞金とポイントが貰えます。グレードは、各グランドスラムを頂点として、ATP1000,ATP500,ATP250,,,といった具合ですね。

楽天オープンはATP500というグレードですから、中程度のグレードといったところでしょうか?そして、来週は上海でATP1000の上海マスターズが開催され、これはグランドスラムに次ぐグレードの大会ですから大体の有力選手はエントリーをしますし、ワウリンカ選手もエントリーするでしょう。つまりは、より大事試合のために楽天オープンにはそれ程力を入れていなかった可能性はありますね。大きい大会前の大会ですと、調整の為にエントリーをする場合もありますから、今回の様なジャイアントキリング的な事が起こる事は稀に有ると思います。

また、ワウリンカはスイスの選手ですから時差の問題もあります。上海マスターズの為にその前週に前哨戦として開催される楽天オープンや北京で行われているチャイナオープンに出て体の調子を整えるといったことも当然するでしょうから、本調子だったかといえば「?」のだった可能性はありますね。

ただまぁ、伊藤選手の試合はとても素晴らしい物でしたからね。今後より大きな大会で勝ち抜く事でより有名になる可能性は十分にあるとおもいますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
トーナメントでのグレードの違いや、その前にやった大会での体力消耗、また、その後に控えている大会の調整などということも影響してくるのですね。
一年という単位で見るとまた違った見方ができそうで、楽しみです。

お礼日時:2014/10/02 09:42

サッカーでもテニスでも世界ランクがありますが、


必ずしも選手の実力が正確に分かる物差しではありません。
勝率80%の選手でも大会参加数が少ないとランキングが上がりません。
グランドスラム対象のビッグトーナメントでランキング100位の選手が優勝してもおかしくないです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ランクが絶対的な基準ではないということですね。
試合はしてみなければわからない、そこがスポーツの面白いところですね。

お礼日時:2014/10/02 10:41

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!