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ノーベル賞を機に LED について少し調べていたら
LEDを発明した ニック・ホロニアック(米)という人はご存命なのですが、
ノーベル賞を受賞していない様です。

不思議です。
最初にLEDを発明したことは、その後に青色LEDを発明したことよりも
数倍の業績があると思うのですが、なぜ受賞していないのでしょう?

何かご存じの方は教えてください。

A 回答 (9件)

興味があったので調べてみました。



特定非営利活動法人LED照明推進協議会
http://www.led.or.jp/publication/handbook/pdf/le …
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1950年代には半導体材料に関する知見が蓄積し、また人工的に光る構造を作成する技術も向上し半導体結晶からの発光を利用しようとする試みが始まった。1952年にはGeやSiのPN接合からの発光が確認されている。1954年にはGaPで発光が報告されている。
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つまりホロニアックが発光ダイオードを実用化する以前に学問的には発光現象は確認され研究されています。
たぶん弱い光で効率は悪いのだと思います。一応PN接合というのはダイオードのことと読み替えて理解してぐたさい。


一応GEのホロニアックの資料
http://www.ge.com/jp/news/reports/edisons_should …
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しかし、ホールのレーザーは目で見えない赤外線しか発光しませんでした。一方、ホロニアックは長時間を研究室で過ごし、手製の半導体合金のテストや切削、研磨を続けました。そして1962年の秋に、初の発光に成功します。ホロニアックは、こう述懐します。「当時、半導体合金は粗くて膨張し、不均一だと考えられていました。しかし私たちは何が起こるか十分把握していたし、電流を光に直接変換する非常に強力な方法を見出したのだという確信がありました。私たちは究極の照明を発明したのです」
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ホロニアックのLEDは1962年ということです。

発明協会
http://koueki.jiii.or.jp/innovation100/innovatio …
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発光ダイオードは、p型半導体とn型半導体からなるp-n接合型の半導体に電流を流すことで、発光現象を得る電子部品である。1950年代前半頃より半導体の発光現象が確認され、研究として報告されるようになった。リン化ガリウム(GaP)やヒ化ガリウム(GaAs)の単結晶が製造可能になることで、1960年代頃には赤色LEDや黄緑色のLEDが作成されるようになった
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ここにも1950年代に発光現象が確認されているとなっています。


推測ですがLEDを実用化したのは大変すばらしいことですが、彼がPN接合の発光現象を発見したとか素材開発をしたという要素があれば確実に青色発光ダイオードと肩を並べられると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/31 23:44

ホロニアック氏は初の「可視光」LEDの発明者のようですね。


赤外LEDならそれ以前からあったようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Light-emitting_dio …

初の青色が重要でないのなら、同様に初の可視光も重要でないと言えそうです。
技術とはそういうもので、何が最初か決めにくいものだと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/31 23:43

次の記事がご参考になると思われます。



日経テクノロジーオンライン2014年10月8日 - “エレクトロニクス賞”に近づくノーベル物理学賞
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/201 …
〔引用開始〕
ただし、ノーベル物理学賞という賞の位置付けからすると、今回の賞はいくつかの点でこれまでの“伝統”を破っている。一つは、“新理論がない”点だ。これまでノーベル物理学賞は、たとえ実験的成果に対する受賞であっても、背景となる物理学的知見に新しい内容を伴うケースがほとんどだった。〔中略〕
一方、今回のノーベル物理学賞は、青色LEDに用いる窒化ガリウム(GaN)結晶の作製手法の開発が中核になっている。その後の社会的インパクトは極めて大きい一方で、その結晶を作製できたことで物理学としての理論研究が大きく深まったとは言えないだろう。〔中略〕
ところが、Jack Kilby氏らによる集積回路の開発が2000年に受賞したのを皮切りに、画期的なエレクトロニクス技術の開発がそのまま受賞につながる例が続々と出てきた。2005年以後は、1~3年ごとにそうした技術が受賞している。〔中略〕
役に立つエレクトロニクス技術の受賞が大幅に増えてきた背景の1つとして、“正統派”の物理学の行きづまりがある。
〔引用終り〕

つまり、理論重視というノーベル物理学賞の伝統が、2000年頃から多少変わって来て、今回の受賞に至ったわけです。仮に伝統が変わらなかったら、青色LEDも受賞できず終いだったかも知れません。
さて、開発史はざっと下記のようになります。

1962年 ゼネラル・エレクトリック(研究チームのリーダーはホロニアック氏)、赤色LEDを開発
1976年 西澤潤一氏とスタンレー電気、高輝度の赤色LEDを開発
1991年 赤崎氏、天野氏、豊田合成が共同研究で青色LEDを開発
1993年 日亜化学工業(研究のリーダーは中村氏)、青色LEDの量産化のブレイクスルーとなる技術を開発
以上。

ご存知のように、ノーベル賞は「3人まで」という制限があります。仮にホロニアック氏に与えるなら、スタンレー電気や中村氏が漏れてしまうでしょう。
しかし、「高輝度」は重要と思われます。それ以前のLEDは弱々しい光しか出せず、用途はせいぜいパイロットランプ(機器に電気が通じていることを表示)くらいだったようです。また、中村氏の発明によってこそ、青色LEDはブレイクした(量産化に向かった)のではないでしょうか。
要するに、2000年以前のノーベル賞は理論重視で「発明」を冷遇していたため、今になって過去のそれに賞を与える際、人数オーバーで積み残しが発生するのは仕方ないことなのです。91年以前にLEDがノーベル賞に浴していたら、間違いなくホロニアック氏は受賞していたでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/31 23:43

今散々ニュースでやっているのでご存じだとは思いますが、LEDは青色ダイオードが発明されたので初めて世に広く普及することができました。


光の三原色というのがありましてテレビやディスプレイなどのカラーは、赤、緑、青、の三色を混ぜることで全ての色を出します。スイッチを切ると黒で、三色合わせると白です。
このうち赤色ダイオードと緑色のダイオードは比較的簡単に作れました。ところが青色が作れない。どうしても作れない。世界中の研究者がこぞって開発したのにどうにもこうにも上手くいかなくて「20世紀中には作れないだろう」と世界中があきらめムードになっていたんですね。
この青色ダイオードができない限りフルカラーにはなりませんから、世間には広まらないのです。もし今回受賞の3人が青色ダイオードを発明できなかったら、LEDは「期待されたけど使い物にならなかった残念な技術」として忘れられていったと思います。
私は発明技術の世界には疎いので分かりませんが、世の中にはそういう「発想は良かったけど技術的ネックを乗り越えられずに捨てられた発明品」なんてのがゴマンとあったと思います。

だから世間でこれだけLEDが広く普及したのも「青色ダイオードあればこそ」だったので、誰もが不可能と思った技術的ブレイクスルーを乗り越えたお三方が受賞したのも私は妥当なものだと思います。
確かに最初にLEDを発明したことそのものも評価に値するでしょうが、技術的難しさという点ではことLEDに関しては青色ダイオードのほうがはるかに難しかったのでしょうね。

当初は光量が余りない上に高コストだったLEDも、近年はものすごい明るいものが出てきて、コストも日々下がっていますから、私たちの身の回りの明かりのほとんどがLEDに取って代わられるのもそう遠くない日だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/31 23:42

本人もご不満のようです。


http://www.independent.co.uk/news/science/nobel- …

ノーベル賞はときどきなんでこの人が受賞してないの?と思えるような人選をすることがありますからね。田中氏が受賞した時もイタリアだったかドイツだったかの研究者の業績が無視されているといってニュースになったこともありましたし。まあ、今回のノーベル賞は「青色LED」の研究にたいして出されたものなので、LEDというだけでは選外だったというのが最もあり得る理由じゃないかと思います。あとは、3人という枠があるので、今回の3人から一人のぞいて別の誰かを入れるとそれはそれでつじつまの合わないことになってしまうという可能性もあります。赤崎氏と天野氏はいつも連名だったというからこの2人を切り離すわけにはいかない。かといって困難といわれた高輝度Blue LEDを実現した中村氏を除いたのでは、「青色LED」という今回の受賞テーマを考慮するとちょっとどうなの、ということになりそうだし。

ちなみにノーベル財団発行の公式文書に、LED発展のいきさつが書かれていますが、Holonyakの名前もありますから、当然この人の存在は認識していたということです。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/l …
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この回答へのお礼

今回の受賞というよりは、
とっくの昔に受賞していておかしくなんじゃないかな?
と思っています。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/10 06:38

LEDそのものはそんなに難しい発明では無かったようです


しかし青色の発明は相当な業績 なにしろ「20世紀には不可能」と言われた発明なので

最初にLEDを発明した人より青色を発明した人の業績の方が私はすごいと思います
が、LEDを発明しなければそもそも青色の研究・開発も無かったのでそういう意味では凄いのかも?

もしかするとこの後(何度か先)のノーベル賞で受賞する可能性はあります
先に元となる発明をした人よりあとから発展させた人が先に受賞するパターンも決して珍しくはありません
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この回答へのお礼

最初のLEDが無かったら、青色LEDは存在しないと思いますので、
受賞に値すると、私は思います。

この先、受賞することってあるんでしょうかね~?

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/09 14:20

ノーベル賞の審査員が「最初に発明した事よりも、世界中の研究機関が挑戦しても無理だった


青色LEDの量産技術を確立した事のほうが、人類のための貢献度としては高い」と判断したと
いう事でしょうね。
選考過程は50年後まで非公開らしいので、実際のところを関係者以外が知るにはそれまで
待つしかありませんけど。
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この回答へのお礼

技術的には青色LEDの方が高度で困難だったのかもしれませんが、
そもそも、最初の発想がなければ、青色LEDもなかったはずです。

とはいえ、だれも知りようが無いということですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/09 14:08

50年、100年単位で審査員している人がいれば


そういう整合性もとってくれるでしょうけど、
そんな人はいません。

総理がいくら約束しても、次の総理がやるかどうかわからないのと同じです。
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この回答へのお礼

ある対象を調べるに当たり、だれが根本の発明・発見者かなどを
調べていると思うのですが・・・

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/09 14:03

そのような声もあるようですね。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG08005_Y4A0 …
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この回答へのお礼

やっぱり、そのような話はあるのですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/09 13:56

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