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先日、考古学のカテにおいて、<聖書はユダヤ民族の聖典である。後にユダヤ教と呼ばれ>という質問があり、興味深く読みました。その回答のなかに次の回答がありました。
<ムスリムたちのいう天国も面白いですよね。死んだら美女のハーレムが得られるそうです。そうです、女性でも!それじゃ女性はうれしくないのではと思えば、女性も死んだら男性になれるそうです。>
私も、ムスリムの女性は、天国に行っても、出会えるのが同性では、天国に行くご褒美にならないだろうな、と同情していました。だが、この回答により、とりあえず納得しました。
しかし、よく考えると、次の疑問点が湧いてきました。以下についえ、教えて下さい。
1.現生では、女性は男性より劣る、のですか?
2.そもそも、イスラム教では、女性は教えの対象(範囲)になっていない、のですか?

A 回答 (8件)

「現世では女性だった人も天国(来世)では男性になる」というのはデマです。


その回答者さんがどこから引用したのかとても謎です。

何故ならば、クルアーン(コーラン)のタフスィール(注釈:語の解釈や訳)にもあるハディース(預言者の言語録で、クルアーンと共にイスラーム法の重要な法源)にあります。

ウンム・サラマが預言者ムハンマド様に「天国の女性(現世での女性信者)と目の大きな乙女(天国の天女:男性に与えられる)ではどちらが優れているのですか?」と尋ねると、「服の表地が裏地に優るように、天国の女性(現世での女性信者)の方が目の大きな乙女(天国の天女)に優る」と預言者ムハンマド様は答えています。

クルアーン56章の36-37節のタフスィールです。

ということは、現世の女性信者は、来世(天国)でも女性なのです。

さて、本題。
1.
「女性は男性に劣るのか?」
劣りません。
クルアーンに「男は女より一段上」という句がありますが、これはクルアーンの別の所で説明があり、「男は家計を稼ぐために女性より強くされた」とあります。男尊女卑が理由ではなく、「家計を稼ぐために女性より強く創られた」だけです。

2.
「イスラームでは、女性は教えの対象になっていないのか?」
女性も対象になっています。

ただ、クルアーンに数カ所書いてあるのですが、女性に対して直接ああしなさいこうしなさい、と言われているのではなく、「信者達(男性形複数)よ、自分の家族の女性たちにこうさせなさい」という伝え方をしています。
それは男性が家の責任者であるため、女性を教育するのは家長の男性だからです。

それから。
「信者達よ(男性形複数)」と呼びかけてああしなさいこうしなさい、と書かれていますが、これは男性だけが対象だからではなく、アラビア語の文法上こうなるのです。

男女混合の複数人数(3人以上)には文法上男性形複数を使います。
だから「男女混合の信者全て」に対しても、まるで男性だけの集団かのように男性形複数を使ってああだこうだと書かれているのです。

男女混合の複数集団を指す時に男性形複数を使うのは、アラビア語だけではありません。
他にも多くの言語で文法上同じことがあります。

逆に言えば、「信者の男達よ」と「男性に限定」せずに男性形複数の形で「信者達よ」と呼びかけているものの殆どは、男女両方への呼びかけと考えていいのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
<現世の女性信者は、来世(天国)でも女性なのです。>
ですね。
まず、この質問の出発になった点が誤りなのですね。
<男は家計を稼ぐために女性より強くされた>
なのですね。
<男性が家の責任者であるため、女性を教育するのは家長の男性>
ということですね。
信者達についても、英語でいえば、MANが男を表すと同時に人間一般をも表す、と同一のようなものですね。

お礼日時:2014/12/10 10:30

ご丁寧なお礼のメールを有難うございます。

幾つか追加しておきます。聖書とクルアーン(加えてハディース)は完全な日本語訳が出ています。タルムードは部分訳か註釈書の形で出ています。原語で読むのが一番ですが、日本語訳は訳者や出版者等の思想的な偏りに依って言い回し等がかなり違って来ます。因みに、僕は音楽関係の研究もあって、聖書の日本語訳(文語訳は除く)は全て持っています。幾分思想的な偏りがありますが、「新改訳」が一番読み易いです。クルアーンは岩波文庫、ハディースは中公文庫、タルムードはユダヤ教のラビの著作(日本語訳も結構あります)を当たって下さい。医学、生物学等の勉強をする機会がありました。それから聖書等を読み直してみると、男尊女卑思想的な言い回しになるのも頷けます。字数制限のあるメールでは、とてもじゃないけど言い尽くせません。何かありましたら、お返事を下さい。知り得る限りですが、お伝えします。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
多方面にわたり、ご紹介して頂きました。やはり、解説書でなく、本文を読まねばなりませんね。
ただし、私は、残念ながら、何をやっても三日坊主になってしまいます。

お礼日時:2014/12/18 09:35

僕はクリスチャン(カトリック)です。

答から先に言います。イスラーム教では、女性は「保護されるべき立場の存在である」と位置付けられています。日本語訳で構いませんからクルアーン(又はコーラン:出来れば注解書のハディースも)を熟読して下さい。確かに杓子定規に読めば男尊女卑の思想書です。けれども良く考えながら臨機応変に解釈等をすれば「女性は保護されるべき立場の存在である」事が自ずと見えて来ます。クルアーンの天国の描写は本当に凄いです。ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教は元は全て聖書(旧約聖書)が発端の同じ宗教です。旧約聖書からタルムード(ユダヤ教)、新約聖書(キリスト教)、クルアーン(イスラーム教)が出て来ました。次いでに、医学的(他に生物学的に等)には男性と女性は違う生き物ですよ。すみません。質問者さんは男性、女性どちらですか?後の質問内容については、とても書ききれません。別の機会(補足質問等)に書きます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
ご回答について、
<確かに杓子定規に読めば男尊女卑の思想書です。>
が気にかかりました。コーランなどを読んでいない私ですから、まったく的外れの暴論になっているかもしれません。以下のことが箸にも棒にもかからないことでしたら、無視してください。
宗教書を杓子定規に読むことが、正しい読み方、だと思います。仮に、現代の私たちの常識と一致していなくても、離れていても、それはそれで当時の人の見解(宗教家がとなえている見解)だ、と思います。
今回の場合、仮に男尊女卑であったとしても、それはそれとして(当時とては)正しい、と思っています。今回の質問をとおして、私の今の気持ちは、イスラム教では、けして男女平等ではなく、ある程度男尊女卑に傾いている、と思っています。

お礼日時:2014/12/17 09:22

#5の方が「言語学」の立場で詳細に書かれているので、視点を変えましょう。


1.その様な事はありません、だがムスリムにも「アホ」も居るし「教師を
間違えた」奴も居るので#5の方ほど明快に答えられる方は少ないし、些末な
記述や「偽典」を信じているらしいのも居る。
はっきりしているのは教祖ムハマンドは
「女性は弱い、保護するのは男の勤めだ」
とはっきり言っている、これをねじ曲げて、女性は全て男性の支配下に入るべきだ
と勝手な事を大きな声で叫ぶバカも居る。
2.これも#5の方のお答えで充分でしょう。
ムスリムは「揺らぎが大きい」西欧が暗黒の中世だった時代にギリシャ哲学を
広めたのもムスリムだし、アレキサンドリアの巨大な図書館を灰にしたのも
「イスラム国」で暴れている奴も、旧ユーゴスラビアが崩壊したときに、子供達を
多数引き取ったのもムスリムのマレーシアだ。
まだ若い宗教でもあるし、砂漠地帯に住むとどうしても温帯に住むより思想が
極端になる。
だが今一番危険なのは「イスラム国」では無い、米国のキリスト教原理主義者だ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
<ムスリムは「揺らぎが大きい」>
のですね。時代的にも、地域的にも、いろんな考えが雑多にあり、極端なものもあるのですね。
<「女性は弱い、保護するのは男の勤めだ」>
これは、支配下にということではないのですね。

お礼日時:2014/12/10 10:39

キリスト教においても女性は、神が男性の肋骨の骨から


つくられたのであり、優劣をつけている。
レディーファーストやフェミニズムなどといったものも、
『女性はか弱い、守るべきものである』という優越感の
繁栄であり、東南アジアの稲作農耕圏にあった母系社会
の文化の痕跡の残る(妻が財布のヒモを握る)日本とは
異なる。
(日本も封建社会以降、付け焼刃の男性社会になったが)

コーランには、女性の行動規範も書かれており、当然
学ぶべきであるが、一部の原理主義者が「女性は保護す
べき存在」というコーランの根底に流れる考えを拡大
解釈して、女性を家庭内やチャドルの内に閉ざすように
なっているのだ。
そもそも、宗教などのマツリゴトは、生物として根幹を
成す生殖活動の大役を担う女性とは別に、縄張り争いに
明け暮れる男性によるオマケ(政治・宗教・経済)として
派生したものであり、男性に都合よく作られがちなのだ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
宗教の根源を説明して頂きました。
荒っぽく区分すると、生殖活動という大役は、女性が担当し、それ以外の残ったオマケは、男性の担当になるのですね。したがって、宗教については、男性の担当になるのですね。
イスラム教ばかりでなく、宗教は男性寄りになってしまうのですね。そして、この大役を持っている女性を保護しなければならないところから、女性は一見劣っているとみられがちなのですね、」

お礼日時:2014/12/09 19:39

もちろん日本語訳版ですが、「コーラン」を読んだことがあります。



>1.現生では、女性は男性より劣る、のですか?

まあ、そのようです。しかし人種差別的な差別ではなく、大人(の男)と子どもの中間的な扱い、のような印象をうけました。男性には扶養の義務みたいなのがある(書かれていたかどうかは忘れました)ということなのでしょう。
それと現実のイスラム教圏の人々は地域により様々ですから、皆がその通りに生活していると思わない方がいいです。
制度的には男尊女卑でも家庭ではかかあ天下、というのもよくあるようです。江戸時代の日本も庶民はかかあ天下だったそうですから。
国教としている国でも、サウジは女性の運転禁止だったと思いますが、イランはバスの運転士のおばちゃんが普通にいるみたいですね。

>2.そもそも、イスラム教では、女性は教えの対象(範囲)になっていない、のですか?

ちゃんと女性について言及してますので、そんなことはありません。ただ、男女で(差別かどうかは別として)違いがあることは多いみたいですね。
まあ、皆があれが正しい、これが誤っているとかいろいろ言っても「最後の審判で神様が決める」のでへ理屈並べても無駄なようです。

>女性も死んだら男性になれるそうです。

これは記憶にないですね。そんなこと書いてあったかな?

よく教えが「厳格」とか書かれているのですが、「もし守れなかったら、よくお祈りして喜捨をせよ」のようなことがコーランに書かれているので、私にはあまり厳格な教義を持つ宗教とは思えませんでした。食事のタブーについても「他に食べ物が無い場合を除く」という感じですし。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<大人(の男)と子どもの中間的な扱い、>
ですね。日本でも実態は同じ、と言っても大きな間違いで無いように思います。
<男女で(差別かどうかは別として)違いがある>
と言うことですね。すべてにおいて、完全に同一、とはいかないでしょうね。
<あまり厳格な教義を持つ宗教とは思えません>
違っているところが、強く意識されるから、厳格に見えるのでしょうか。

お礼日時:2014/12/09 09:26

park123 さん、こんばんは。


知識がないのに回答してます。
女性が死んで男性になるのに美女のハーレムが成立することに疑問がわきますね。
1.は、それっぽく思える。
2.は、知らない。
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
そもそも、ハーレムの女も男へ変わっている、はずですね。

お礼日時:2014/12/08 22:00

劣るのではなく、そもそも女性と比較するという概念すら持たないのです。



だからこそ、システムは男性がなんとかなればよいという運営で、女性の教育やDVだとか「なぜ問題なのだ?」と意識すらしていない男性が多すぎるのです。
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
<そもそも女性と比較するという概念すら持たない>
のですね。したがって、女性の教育は不要ということが、
<「なぜ問題なのだ?」>
になるのですね。

お礼日時:2014/12/08 21:57

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