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Wikipediaを見ると、旧日本陸軍の上等兵は、一等兵から選抜試験をパスした優秀者しかなれないとあったのですが、漫画家の水木しげる氏は昭和17年に徴兵され、最終的に上等兵まで昇進したそうです。水木氏の著作を読むと、彼は兵としては問題児でとても選抜をパスできると思えないのですが、一等兵でも2-3年で自動的に上等兵になれるんでしょうか?

A 回答 (2件)

『陸軍兵進級規則』(昭和15年 陸達第63号)によれば、



第五条 現役二等兵ニシテ入営後概ネ六月ヲ超ヘ成績優秀ナル者ハ一等兵ヲ命ズルモノトス

とあり、それらは「上等兵候補」と呼ばれました。

そうでなかった者は、一年後に一等兵に進級するので、入隊6カ月に時点で差がついていることになります。このため2年後の除隊時もその後の召集時も一等兵であるため、「万年一等兵」と呼ばれる兵も存在しました。

さらに

第六条 現役一等兵ニシテ入営後一年ヲ超へ成績優秀ナル者ハ上等兵ニ進級セシム

とあり、「上等兵候補」の中から、さらに勤務考課を参考にして中隊長の選抜によって上等兵に進級する者は「一選抜の上等兵」として将来の下士官候補者とみなされ、通常の教練のほかに「上等兵教育」を受けたり「伍長勤務」に就いたりしました。

この差を覆すのは、戦場において殊勲を立てるとか、実戦での特技を発揮する、ということでした。

おそらく、水木氏は『ポツダム上等兵』(終戦により自動的に進級した)だったのではないでしょうか。『ポツダム上等兵』について詳しくはネットで検索してみてください。
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問題児でしたが兵としては優秀でしたからでしょう、戦地では戦果さえ残せば上官の言明により昇進することもあります。

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