
アリストテレスは、「形相を含まない」ものを第一質量としていると思います。
ただ、ある本(A)では、質料に内在する形相が可能態として存在し、やがてそれが現実態となって現れると説明されています。また、別の本(B)では、質料には可能態として形相が含まれているのでやがて現実態となる、と書かれています。
では、
1. 何もなかった質料に、ある時点から形相が存在し始めるようになるのでしょうか。(Aへの疑問)
2. 質料とは、 形相を含まないものを言うのではなかったでしょうか。(Bへの疑問)
そして、こうして考えると、そもそも形相と質料が互いにまったく違う(お互いを含まない)ものであるのなら、
3. どうやって形相は質料に内在するのだろうか
と、よくわからなくなりました。
1.2.3.について、理解していらっしゃる方、ご説明していただけませんでしょうか!?
よろしくお願いいたします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
凡そ名前が付くモノは普遍的であり形相と質料がありますね。
しかし動詞や概念、
感覚で得るものになど、そのものに質量もなく示されるものがあります。
>1. 何もなかった質料に、ある時点から形相が存在し始めるようになる?
>2. 質料とは、 形相を含まないものを言うのではなかったでしょうか
一切の形相の始点以前(未可能態?)には、既に完成された形相があって、
それを永遠に連続し繰り返している(可能態から現実態への移行)
運動はその遂行の外に現れた外見ということになるらしい。
>3. どうやって形相は質料に内在するのだろうか
可能態と現実態の外的な関係だけではその不十分さを認めるしかなく(第一の契機)
存在界を支えているのは純粋な神の生なる「我々の本性(感覚器官と固有の能力)」で
拒否することなく和解を求めることで「質料の知識を得る」ことになるということ。
アリストテレスの師匠のプラトンは真実の「イデア」と、人間の知覚を「影」と喩えた
りしてたけれど、知覚は表面のことを言うのでも我々から隔たった所にありませんよね?
内実になってこそ。
よくわからなくても、的外れでも、これ以上の説明能力がなかったりしますので、これにて失礼します。
No.2
- 回答日時:
簡単な復習から。
アリストテレスの形相ー質料とは対概念で、実在する事物は、形相ー質料成体としてある。その質料はまた、形相ー質料成体としてある。この階層をたどった先にそれ以上遡れない最下層があるとし、一次質料(あるいは第一質料)と呼ばれたのですね。論理的に、その第一質料も形相ー質料成体である、とすることはできない。それを、形相を持たない質料とか、形相を含まないとか言うのではありませんか。
では、その第一質料を質料とする事物とは何か。アリストテレスが四元素説に立っているなら、その四元素がそれに当たると観るのが適当でしょうが、どうなのでしょう。そのあたりの説明は知りません。古代のそのあたりの説明は小理屈で興味を持てないもので。
ということで、
1については、ノーコメントで。
2に関しては、誤解、と言わざるを得ませんね。
3に関しては、「形相は質料に内在する」という見解そのものがアリストテレスのものではない、とお答えすることになります。
なお、A、Bの解説は、私には同じ意味の文と見えます。両者にある「形相が質料に内在する」かのごとき表現は、上記のような階層を念頭にした解説ではないかと観ます。可能態がやがて現実態になる、という部分は、説明の大幅な省略であって、他の説明文と併せて理解するべきものであろうと推測します。
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