プロが教えるわが家の防犯対策術!

始めまして。始めてこちらで質問させていただきます。
現在、大腸菌を使った実験を行っております。微生物を使った実験は私自身慣れていません。菌液を複数サンプル、複数回希釈していくとき例えば10倍希釈で6回ほど行い濃度を10^-6にするときピペットのチップは希釈のたび変えた方がよろしいでしょうか。サンプルが多いのでチップの消費がすごいと思うのですがこれは微生物の分野では仕方のない事なのでしょうか。
また、菌液希釈で気をつけなければいけないことをご指摘頂けたら幸いです。どうかお願いします。

A 回答 (1件)

チップを変えるタイミングは,チップの内部に残っている液(内壁についている液)が次に操作する液に混ざったとき問題になるかどうかで判断すると良いです.影響がない,影響がすごく小さいときは変える必要はありません.



>10倍希釈で6回ほど行い濃度を10^-6にするとき
とあるので,たとえば10 mLの液に大腸菌が入っているような「原液」があって,1 mLとって9 mLの水に入れる.それをよく混ぜてまた1 mLとって9 mLの水に入れる.というような操作をしているのだと思います.
このときは,ピペッティングを十分にしてあげればチップを変える必要はないでしょう.

原液を1 mLとる → チップ内は「1」の濃度
9 mLの水に混ぜて1 mLとる → チップ内は「0.1」の濃度
また9 mLの水に混ぜて1 mLとる → チップ内は「10^-2」の濃度
・・・

とチップ内の液の濃度も変わっていくので問題ありません.ただし,9 mLの方へ加える際はチップ内の液を全部出せているか確認するようにしてください.チップの内部に前の操作の濃い濃度の液が少し残った状態では,ピペッティングをしてもチップの上の方に濃い液が残ったままになる可能性があります.目視できるレベルの量の液は次の液にかなり影響を与えるでしょう.1 mLの液を出したら一回ピペットを上げて,チップ内に液が残っていないか確認をしてからピペッティングをするようにすると良いです.
それから,そのようにして作った菌液も薄い濃度から使っていけば,薄い液が濃い液に(チップの内壁についているくらい)少量混ざってもほとんど影響しないので,チップを変える必要はないです.薄い液に濃い液がまざると影響するかもしれないので,濃い→薄いの順番にせざるを得ないときはチップを変えます.
菌種(or菌の株)が変わるときはチップを変えないとコンタミ(液が混ざって汚染される)しますので,もちろんチップを変えてください.

チップを節約するのは大事な心掛けですが,大量に使わざるを得ないのも事実です.私はDNA分析をよくしますが,チップは年に数万個使うこともザラですよ.
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