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電気工事士の新米です。
2種持ち、一種合格済みです。
学校に行っていた頃シーケンス制御の回路でマグネットスイッチの自己保持はMC自身の接点でせずにリレーでしなさいと教えられました。
その時にリーレーの分だけ材料代が無駄じゃないのか?と質問したところMC自身の接点では自己保持しないのが基本だと言われました。(タイマーも何も使わない場合も)何故だと思っていましたが、現場に出て色んな回路を見てもMC自身の接点で自己保持しています。
先生が言った事は何か意味があるのでしょか??

A 回答 (1件)

基本、「接点は消耗品」だからでしょう。



すなわちMCで自己保持させると、MCの接点が消耗しやすくなり、いずれはMCを交換せねばならなくなります。
逆に、MC接点はなるべく使わずに温存し、リレー接点を多用すれば、リレーの交換で済み、MCそのものは長寿化が出来ますし、メンテナンスに要す時間やコストも削減が出来ます。

従い、リレーを多用すべきなのは、耐用年数が長く、信頼性や安定性が要求される、大型機器,重要機器とか、プラントや大型船舶などの制御盤が挙げられるかと思います。

一方、シーケンサー制御で、MCの接点で自己保持させますと、確かにイニシアル・コストは低減し、回路もスッキリするし、コンパクト化なども出来ますね。
大量生産,大量消費時代である「イマドキ」の制御回路の考え方は、コチラが主流になりつつあるかな?

こちらはリレー回路と逆で、MCの寿命より、製品そのものの寿命の方が短かそうな場合とか、とにかく低価格化が要求される様な製品に適しているかと思います。

いずれにせよ、一長一短があるワケですから、ニーズに適合した回路を構築して下さい。
特にシーケンサーの登場で、同じ動作,同じ機能を果たす回路の組み方は、何通りもあり、「ドチラがベストか?」なんて言えない場合さえありますが・・。

ただ、「経済的にベスト」なんてのは、イニシアル・コストとランニング・コストでは違うし、イニシアル・コスト面での経済的なベストを追求し過ぎると、故障や老朽化した際に、新規製作しなければならない・・なんてことになりがちです。

逆に、適所にリレー接点を設けておくと、設備に拡張性などが生じ、更新や改造時などに、助かる場合がありますよ。
昔の制御盤はリレー回路が中心で、良く考えて作られているリレー回路だと、制御盤の更新などを行う際に、非常にやりやすく、「なるほど、こう言う事態を考えていたのか!」と感心します。

ベテランの制御盤屋さんが、「リレーと言う部品は、ホントに良く出来ている」などと言ってましたし、リレー派(?)に言わせれば、「リレーを制す者は、制御を制す!」くらい、リレーは奥深いらしいです。
質問者さんの先生が仰ることと、そこそこ通じている様にも思います。
質問者さんも経験を積んで、場数を踏めば、そう言う境地に達するかも知れませんね。
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この回答へのお礼

とても分かりやすく丁寧な回答をありがとうごさいます。
なるほどそういう事かと感心いたしました。
電気工事屋なのですが、制御回路を組む仕事が多くとても参考になりました。
工事してから後の事も十分考えて制御回路を考えたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2015/06/20 18:18

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