No.10
- 回答日時:
それは「死が怖い?」に対しての私がよく書く反論です。
肉体的な苦痛を除けば死後意識があるかどうかということです。多くの人は意識がなくなり(自分が消えるのが怖いから死が怖い)というのですが、だったら「あんた寝るとき怖いんですか?だって意識ないでしょ?」ってことです。永遠の無になったところで意識ないからわかりませんでしょう?そもそも明日の朝目が覚めるなんてだれが保証しているんです?
眠りの後の"保障"はないけれど生への"可能性"は高く、また休息は"楽"でも有ります。
ところが、死は確実に無を"保障"してくれてます。
その違いが有るように思います。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
人間には食欲や性欲などその生命活動を維持し、種の保存を図るために自動的に取り込む装置が備わっています。
これによってどんな場合でも忘れることなく補給できるのです。睡眠も睡魔によって呼び起こされるこの一種です。地球上のあらゆる生命体には、種を保存し生命活動を維持する自動装置が備わっています。この自動装置は生命を脅かすものからは遠ざかろうとする機能も備えています。それが恐れです。このようにどんな生命体も特に優秀な頭脳を持ち合わせていなくても、種として繁栄していける自然装置が備わっているのです。とても神秘で不思議なことだと思いませんか?
頂いた初回の回答では「眠るのが怖くないのは目覚めることが判っているから」と云っていることに物足りなさを感じて"欲"と云う事に関連付けてみて欲しいと思ったんです。
疲れたから休みたい、眠くなったから寝たい、という欲求があるから?・・・と。
生命維持装置とはよく言う本能、の事ですね。ある人は「物質は性質で出来ている」との観点で哲学してますが、このスタイルでいえば「生命は維持装置(本能)で出来ている」なんて云いたくなります。
下等生物でさえ危険を感じれば避けようとするし、ほんとに不思議です。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
#6です。
>私が言うのも烏滸がましいですが、考えていることの表現の的確さが不足して居る様に思います。
:
そう言われてしまえば返す言葉もありません。
まあ、能力の不足ということでしょうね。
ご寛恕のほどを。
>原子なら安定した状態、と云って居る様ですがどういう事ですか。行きつくところまで行ってしまったなら、と云う事ですか。
:
そうですね。
別の表現をしてみましょう。
積み木遊びなどを思い浮かべてください。積み上げていって高層ビルを作ったとしましょう。「原子=一個の積み木」です。
高層ビルとして存在するためには、その状態を保存するエネルギーが必要です。
もう少し具体的にいうと、個々の積み木の間には、互いにしがみついて離れないようにするための負荷がかかっている、ということ。
すごいね、高いねと褒められて嬉しくはあるのですが、バラバラになって個々の積み木の状態に戻りたいという欲動も基本的には内臓しているわけです。
>本能的に絶対的安定を求めることはないから怖れる、と云うのに「スッとした」気持ちになるのがタナトスの仮体験だと云うのは、矛盾してませんか。体験後の気持ちは「スッとする」と云うことなのでしょうか。
:
たしかに矛盾ではあるのですが、人間というのは、そもそも矛盾した存在じゃないですかね。
皆がみな、質問者さんのように論理的で悔いのない人生を歩んでいるわけではないと思います。まあ、順風満帆の人生を歩んできた方には想像しずらいことかもしれませんが。
わかりやすい例を挙げれば、何らかの仕事のプロジェクトの責任者だとしましょう。
会社の期待を背負って、是が非でも成功させなければならないという意欲は無論あるのですが、ふとした瞬間に、何もかもぶち壊しにしてしまいたい衝動にかられる経験を持っている人は、そこそこいると思います。
しかし、実際にぶち壊してしまえば、これは人生をぶち壊してしまうことになりますから、ぐっとこらえて茶碗やお皿に八つ当たりする。
割れる音を聞いて「スッ」とするはずです。
仮体験(体験の代替)だからこそスッとできるわけで、本体験であればスッとするどころではないでしょう。
つまり、会社人間としてプロジェクトをぶち壊しにすることを求めることはないから、それを怖れる。
しかし、仮体験なら(本当はそうしたい衝動も同居しているのは事実なので)スッとできる。
特に矛盾はしていないと思います。
>タナトス=安定=のびのびとした生活。???
:
「好きなように伸び伸びとした生活?ができる(安定する)ようになる」の主語は、直前の文の「茶碗を形成していた原子」です。
タナトスに安定と言う言葉を用いている事から、リセットと言う言葉を思い出しました。初心に帰る、と言った意味合いが含まれているようでもあります。
そんなところから安定と言う言葉が充てられたのかな、とも思いました。
原初に戻りたいと言う欲動。
明治から大正にかけて活動された「山崎弁栄(べんねい)上人」はそれに近い意味合いで“帰趣”と表現されています。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
#5です。
>タナトス(死の欲動)が絶対的安定である、と云っていますが、この安定とはどういうことなのでしょうか。
永遠の無、と云う事ですか?
:
たとえば、陶器の茶碗(でなくとも物質なら何でも良いのですが)は、(素粒子と言っても良いでしょうが、とりあえず)原子の集合体です。
茶碗としての形状を保つには、原子が何らかの拮抗を保ってお互いにくっ付き合っていることが必要です。茶碗は茶碗であるために茶碗の形状を保存するためのエネルギーを使っていることになります。
壁にぶつけるなどして粉々にしてしまうと、この保存エネルギーは必要なくなり、最終的には原子に戻ることになるわけですが、これ以上細かくできないところまで細かくなると、茶碗を形成していた原子は安定した状態になると言えるでしょう。
好きなように伸び伸びとした生活?ができる(安定する)ようになるわけですが、それと引き換えに茶碗という形状を為す(保存する)ことはできなくなる。
イライラしたとき(テレビなどで見る限りですが)茶碗やお皿を割る人が多いのは、自らの憤懣のはけ口を茶碗やお皿に代替させることで安定の感覚を得ることができるからで、「スッとした」気持ちになれるのは、タナトスを仮体験できているからです。
割ってしまった茶碗やお皿が元通りにならないという意味では、永遠の無と言って良いように思います。
人として生まれてきた以上、本能的に絶対的安定を求めることはない。だから、それを怖れるのでしょう。
私が言うのも烏滸がましいですが、考えていることの表現の的確さが不足して居る様に思います。
原子なら安定した状態、と云って居る様ですがどういう事ですか。行きつくところまで行ってしまったなら、と云う事ですか。
本能的に絶対的安定を求めることはないから怖れる、と云うのに「スッとした」気持ちになるのがタナトスの仮体験だと云うのは、矛盾してませんか。体験後の気持ちは「スッとする」と云うことなのでしょうか。
タナトス=安定=のびのびとした生活。???
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
個人は(偶然か必然かについては、ここでは触れませんが)無から生じますが、無から有へと向かうベクトルが生(「性」ではない)の欲動でエロス(性衝動のみに限らない)とも呼ばれるものです。
平たく言うと、私は生きたいという欲望があって(または付与されて)人は生まれてくる、ということ。
言葉を変えると、自己保存の本能が人には生まれながらにして備わっているということです。この本能になんらかの異変が起きると、自己保存のエネルギー、すなわちエロスの力が弱まり、保存する替わりにすべてを壊して安定の状態にしてしまいたい、という無意識が働くわけで、この安定エネルギーをタナトス(死の欲動)と呼んだりします。
エロスはこの世に生まれ出たベクトルを保存するエネルギーが充溢している状態であり、タナトスはそれが枯渇している状態で、絶対的安定である死の欲動です。
エロス(生の欲動)が健在な間は、それを決定的に否定してしまう死を怖れるのは当然のことですが、#2さんや#4さんがご指摘のように睡眠は脳の休息が目的であり無ではありませんから怖れる必要がないのもまた当然のことでしょう。
永遠の無か一時的な無かの違い。
分からない事が有ります。
タナトス(死の欲動)が絶対的安定である、と云っていますが、この安定とはどういうことなのでしょうか。
永遠の無、と云う事ですか?
宜しくお願いいたします。
No.4
- 回答日時:
そもそも、「睡眠」は「歩行機能」や「免疫機能」などと同じく無意識のうちに行っている生命維持機能だと思われます。
二元論的には、睡眠は「無」ではなく「有」であり、「死」と「生」の対極の関係だと思います。
故に、「眠るのは怖くないけど、死ぬのは怖い?」は、単に「生きるのは怖くないけど、死ぬのは怖い?」ということではないでしょうか…
「生命維持機能」と云う言葉は私はまだ使った事はないはずですが、同様の意味に付いては時々触れていると思います。
睡眠は「無」ではなく「有」である。意識が働かない状態なのであって、決して「無」なのではない。
・・・と、受け止めました。
「死」と対極の関係にある「生」に睡眠を含めると云う事は、それは生きる為の欲望なんだと云う事ですね。
生きるための欲望だから眠るのは怖くはないのだと。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
何度も同じような質問に、同じような回答を書いたように思いますが。
人間の脳を含む、肉体構造と外からの縁を、刺激、によって。心とか言われる実体のない、存在は自己の認識しかない。ものが想起します。それは妄想との区別がないものでもあるでしょう。私が、多分間違いないであろう、と考える亊は。精神、は肉体という、構造体に付随する、もの。肉体と精神は一体のもの。肉体×精神=人間 という在り方であり。西洋思想が言うような。肉体+精神=人間 人間-肉体=精神 あるいは、肉体が滅んでも精神が残る、という形態はないという亊です。肉体が死ねば、生きた肉体に不随していた精神も、死体という物質に付随する方向性に転化する。その方向性は、アフリカのサバンナなら、ライオンやハイエナなどの肉食獣の食料になり、虫や微生物のよって腐り、崩れる落ちる、そして、植物の肥料、となる。そういう方向性が、精神が、肉体の死によって、転化した、死体に不随する、能力、方向性、つまり、転化した、精神、なのです。これはまた、もともと精神とは、そういう物質の方向性が、構造の複雑化、とともの、転化し、高等動物が認識、意識、出来る形態に転化したものです。眠る亊と死ぬ亊は、認識、意識、が自覚できるかどうか、というだけではないでしょうか。
子共は眠る亊に肉体が大きくなるだけではなく、精神も成長変化してゆくはずです。
死は当然起こる亊として、受け入れる亊しか、死への恐怖を超える亊道はない。とは釈迦の考え方のようです。
確かに、霊魂と云う言葉に含まれる世界は確認できませんね。
確認できるのは自分の心に現れた認識と、認識を通して見る世界だけだから、それ以外は想像するしかありません。
でも、確認できないから切って捨てる、というのはどうでしょうか。
なぜ大昔から"霊魂"なるものを気にし続けて来たのか、と思うと不思議です。
火の無いところに煙は立たず、というから「何か」があると思うのですが。
また、睡眠と死の違いからの考えを、聞いて見たいと思いました。
ありがとうございました。
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