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①この鍋は、いため物に揚げ物にと、何にでも使えて便利です。

②彼は勉強にバイトにと忙しい。

①②の「AにB」が、並列の意味を表していることは承知していま

す(「おせんにキャラメル」と同様)。

では「と」の文法的な役割・意味は何なのでしょうか。①②とも同一だと思います。

何種類かの辞書を調べましたが、分かりませんでした。

ご教示のほど、よろしくお願い申し上げます。

質問者からの補足コメント

  • 皆様、ご回答いただき、ありがとうございました。

    本当はすべてのご回答をベストアンサーにしたいところですが、

    そういう訳にもまいりませんので、OKAT様のNo.9のご回答を

    ベストアンサーとさせていただきます。

    皆様のご回答、大変勉強になりました。重ねてお礼申し上げます。

      補足日時:2015/11/26 20:54

A 回答 (9件)

実は、今にしてはじめて質問者の意図が分かりました。

わたしの見られる限りの辞書を、改めて調べました。辞書の種類は「広辞苑」「大辞林」「大辞泉」「日本文法大辞典」「現代国語例解辞典」「明鏡国語辞典」「旺文社古語辞典」です。

 まず「古語辞典」には「言ったり,思ったりする内容を受けて言う。引用の『と』」とあります。しかし、後に問題になる「動作・作用・状態を表す」のように現代語の辞典に出て来るような意味は書かれていません。

 古文の表記には「 」をつけることはおこなわれませんでした。そういう文章は後世に学者の手で校訂が行われ、「 」がつけられてテキスト化されます。それから考えれば「引用」と言うことは重要だったわけですが、現代のように、筆者自身が「 」をつけて引用を示すようになれば、「引用」がそれほど重要だとは思えません。ただ、それでもなお、「 」をつけないで書かれるのものは、引用という意図の有無が問題になるでしょう。
 
 以下、各辞書が現在問題になっていることを、どう取り扱っているかを見ていきます。

 「広辞苑」
1.それと指示・引用する意を表す。「見る」「聞く」「思う」「言う」などの動詞の内容を示す。
3.ある事物・状態であると認定して資格を与える。指定の助動詞「たり」の連用形に相当する。
 エ.状態を表す。 例 にこにこと笑う。次々とできる。

 「大辞林」
(4) 動作・作用・状態の内容を表す。 「開催地は東京-決まった」 「出かけよう-したら雨になった」 「インフレは必至-考えられる」 「師-仰ぐ人」
(8) 引用語句であることを表す。 「『性は善なり』-孟子にもあるよ」

 「大辞泉」
2 (文や句をそのまま受けて)動作・作用・状態の内容を表す。引用の「と」。「正しい―いう結論に達する」「名をばさかきの造 (みやつこ) ―なむいひける」〈竹取〉
 (この辞書では「引用」を独立させていない)

 「日本文法大辞典」(古語と現代語とに項目がわかれていて、筆者も異なっている)
 古語の「と」
3.下に「見る」「思う」「言う」「聞く」「する」などの動詞に続き、その動作・作用の内容を表す。
 (「する」を除けば「引用」と重なる)

 現代語の「と」
4.動作・作用・状態の内容を表す。 彼も賛成と言った。 1日も早く全快されるようにと祈っています。
 (この中に「引用」は含まれている)

 「現代国語例解辞典」
2.引用のかたちで動作や作用の内容を示す。 名称を観光ホテルと改める。 「今日はいい天気だ」と言う。
  「我も我もと先を争う」のように、「と」だけで「と言う」「と思う」などの意を表すことがある。

 「明鏡国語辞典」 
6.《発話・思考を表す動詞とともに使って》発話・思考の内容を示す。 嫌だと言う。危ないと感じる。止めようと思った。(引用と重なる)

 上記の各辞典の記述から考えられること。

 「引用」と切り離せないと考える立場もあるようですが、わたしが過去の回答でのべたように、『引用の場合は続く動作が「いう」「思う」「考える」「ある」「信じる」等、表現行為や心の動き、またはその言葉を伴ってする動作、などが来るのが普通と思います。』のように、あるいは「日本文法大辞典」が言う『下に「見る」「思う」「言う」「聞く」「する」などの動詞に続き、』のように使用する語の限度というものがあり、それ以外の「あれやこれやと、忙しい」のような「副詞句」(連用修飾語)の一部、または「と」がついたかたちを含めて、『後にくる「動作・作用・状態」の内容を表す。』というようにまとめることが出来るのではないでしょうか。

 この鍋は、「いため物に揚げ物に蒸し物に、はたまた中華に和食に洋食に……」と、何にでも使えて便利です。
この「 」のなかはどんなに長くても、「使える」にかかる副詞句であることに変わりなく、それに対して「おい、ちょっと待てと、呼び止められた。」や、「どこへ行くんだと、どなった」の場合は「引用句」に思えます。
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この回答へのお礼

何度もご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:49

No.6でコメントした者です。


 回答者同士でやり取りして質問者には申し訳ありません。
 本題に関することなので、ご容赦ください。
 

OKATさんへ

 例文はオリジナルでしたか。わざわざありがとうございます。

 そうか。
「○○に○○にと」の段階では両方あって、後ろが「何にでも使えて便利です」なら【動作・作用・状態の内容を表す】と考えるほうが無難ですかね。
 以下、やや無理気味は承知で。
 これが下記なら、【引用を表す 】ですよね。
 彼女は、AにBにCにDにEにFにと、矢継ぎ早に例をあげた。
 
 これは下記のように書くほうがフツーでしょう。
 彼女は、「AにBにCにDにEにFに……」と、矢継ぎ早に例をあげた。


 北海道に東北に北陸に四国に九州に……と、いろいろ旅行した。
 おせんにキャラメルにフーセンガムにうまか棒にえびせんにりんご飴に……と、なんでも揃っている。
 ……やはり羅列するものが増えると、【動作・作用・状態の内容を表す】と【引用を表す 】の区別がつかない気がします。
 はっきり区別がつく場合も多いのですが。

『大辞泉』が両者を区別していないのは、そういったことを考慮しているような。 
 とりあえず当方は『大辞泉』をゆる〜く支持しておきます。
 役割はできるだけまとめたほうがよい気がするので。
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1311tobiさんへ


「と」は普通、引用と考えたいところですが、引用の場合は続く動作が「いう」「思う」「考える」「ある」「信じる」等、表現行為や心の動き、またはその言葉を伴ってする動作、などが来るのが普通と思います。(芝居の「ト書き」の感じ。たとえば「…ト、立ち上がる」)それに対して「あちこちと、探し回る」のように、副詞に間違えそうな場合はそれは「副詞的」に後に来る「動詞」「形容詞」等を修飾しているいうのが、わたしの考え(というより、「大辞林」の考え)です。
 No.5の方が「日本国語大辞典」の記事を紹介なさっていますが、似たような考え方ではないでしょうか。「蝶よ花よと(育てられる)」がそのイメージでしょう。
 No,4の例文は、質問者が書かれたもの以外はわたしが作ったものです。
「あちらこちらと」「あちこちと」「あちらへこちらへと」この例はかなり微妙なものがあります。
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相当微妙に感じます。


 やはり助詞の話はむずかしい(泣)。
 No.4のOKATさんに教えていただきたいのですが、その例文はどこにあったものでしょうか。お手元の文法辞典には、「引用」に関しては書いてありませんか。

 結論だけを書くなら、下記のどちらの考え方も可能でしょう。
1)動作・作用・状態の内容を表す
2)引用を表わす

 詳しくは下記をご参照ください。
【助詞の話12「ト」──○○に○○にと】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12099432096.html
 以下は一部の抜粋(重言)。

 結論だけを書くなら、下記のどちらの考え方も可能だろう。
1)動作・作用・状態の内容を表す
2)引用を表わす

 No.4のかたがあげた例文を見ると、1)という気がする。おそらくこのかたは専門的な文法辞典を見ている。
 しかし、「AにBに」の部分が長くなると、引用のニュアンスが強くなる。

 まずWeb辞書を確認する。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8-579147#E5.A4. …
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
[格助]名詞、名詞的な語、副詞などに付く。
2 (文や句をそのまま受けて)動作・作用・状態の内容を表す。引用の「と」。「正しい―いう結論に達する」


大辞林 第三版の解説
( 格助 )
④動作・作用・状態の内容を表す。 「開催地は東京-決まった」 「出かけよう-したら雨になった」 「インフレは必至-考えられる」 「師-仰ぐ人」
⑧引用語句であることを表す。 「『性は善なり』-孟子にもあるよ」
==============引用終了

『大辞林』は1)2)を別々に記述しているが、『大辞泉』は同じものとみなしている。
 どちらかひとつを選べと言うことなら、〈1)動作・作用・状態の内容を表す〉って気がする。ただ、下記だとどうだろう。

  この鍋は、いため物に揚げ物に蒸し物に、はたまた中華に和食に洋食に……と、何にでも使えて便利です。
 
 このように「○○に」の部分が長くなると「引用」に傾くのでは。かなり微妙に思えてくる。
 そう考えると、1)2)を区別しない『大辞泉』の考え方のほうがいい気がしてくる。

 この話は下記と関係するのかもしれない。
【(外)句読点の打ち方/句読点の付け方──「、と」と「と、」の使い分け】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2931. …
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:48

勝手な想像ですが、


精選版日本語大辞典の「と」で、{一}格助詞[2]連用関係を表すもの(ハ)体言を承けてそれを状態概念とし、動作概念を修飾する 例示:神といませば の説明があります。 これと関係してる気がします。

蝶よ花よと (継続し修飾されている部分が省略されていますが)動作概念を修飾している気がします。

いため物に揚げ物にと 「に」も格助詞ですが、この場合は「結果として造る料理」を指しています。 「と」を付けることで、「何にでも使えて便利」を修飾させる役割を与えているという気がします。

勉強にバイトにと この「に」も格助詞ですが、このケースでは「動き・動作」に関わっていることを示す役割を担っています。 「と」を付けることで、「忙しい」を修飾させています。 勉強に忙しい、遊ぶのに忙しいでは、勉強しているので忙しい、遊びで他のことをやってられないほど忙しいという、忙しくなっている原因を説明してしまっている気がします。 「と」を付けているので、勉強している動作?状態、遊んでいる動画的なイメージを感じさせているのではないでしょうか。

先週は京都に、来週はトルコにと忙しいそうだよ
「と」があることで、単に移動場所を示すだけでなく、忙しい状況を表現しているのを聞いて、何となくおかしさを感じてる聞き手のイメージがします。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:47

「動作・作用・状態の内容を表す」で合っていると思います。


例文
 最近、ヨーロッパへアメリカへと、よく<旅行し>ます。
 右に左にと、<ふらつい>ている。
 彼は勉強にバイトにと<忙しい>。
 この鍋は、いため物に揚げ物にと、何にでも<使えて便利です>。
 あちらこちらと、<引き回す>。
のように< >内の動作・作用・状態の内容を表します。(最後の例は「あちらこちらと」という副詞の一部と言えるかも知れません。「あちらへ、こちらへと」であれば、「と」は助詞でしょう)
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:46

#2です。


すみません。
訂正です。

×
「いため物に便利、揚げ物に便利」という並立状態


「いため物に使えて、揚げ物に使えて」という並立状態
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この「と」は、大辞林の【 一 ④ 動作・作用・状態の内容を表す】に該当すると思います。


http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
今回の場合には、並立の状態を表わしている。
大辞泉では引用と同列に分類しているようですが、「いため物に便利、揚げ物に便利」という並立状態がすでに述べられたものと前提して、これを引用する、という語釈なのかもしれません。
しかし、分けたほうが分かりやすいでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:45

「と」があっても無くてもあまり変わらない様にも思えるかもしれませんが、結構ニュアンスが変わります。


この場合の「と」は「というふうに」に置き換えられると考えてください。よりわかり易くするなら「彼は勉強にバイトに・・・というふうに忙しい。」
「勉強にバイトにと」の意味は、「勉強にバイトに」さらに「それ以外の用事」で溢れていることも伺わせます。
もし「彼は勉強にバイトに忙しい」だと、勉強とバイトだけが主な理由であるような印象をより受けます。(勿論「勉強にバイトに」に比べて、です。)

「と、言った」の「と」と用法・意味は同じ(この「と」も「というふうに」に置き換えられますね)なので、辞書にはあえて挙げられていないのかもしれませんね。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。

お礼日時:2015/11/26 20:44

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