心理学部の三回生です。卒論のテーマがなかなか具体的なものにならなくて悩んでいます……。
自分のゼミは文献研究を行うのですが、興味のある分野を答えると毎回却下されます。具体性にかけるから却下されているとも思うので、考えているのですが……なかなかうまくまとまりません。
気になっているテーマは、
・日本(アジア)と西洋の差などの研究
・男女差(夫婦関係など)の研究
・消費行動(行動経済学)関連の研究
です。文化差や男女差は少し話しただけで却下されました……。
ゼミの教授の専門は哲学なので、あまり心理学のテーマに興味がないのか、(テーマは自由と言われましたが)やはり哲学を勧められます。しかし、講義でも必修になっていたものを2つ3つ受けた程度で知識はほとんどありません。一度勧められた哲学書は目を通したものの難しく、読めるような論文になるとは思わないのです。
なので心理学関係で行きたいのですが、いまいちテーマが絞れません。他のゼミで文献研究を行うところは少なく、ほとんど質問紙を用いた統計分析を行うところが多いので、相談もしにくくここに質問してみました。
少しでもいいので助言や、アイディアなどいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
なるほど・・・心理学部だけど、指導教授の専門は哲学・・・どこで折り合うか? まあ、心理学と哲学は親戚みたいなものですからね。
それと、あなたの挙げた3つの候補は、心理学・哲学と言うよりも、どちらかというと「比較文化論」のような感じであり、もう少し、先生の専門領域に近づけた方がよいかもしれません。
3回生と言うことですが、卒論のテーマはいつまでに決める必要があるのですか?
先ず、知識がほとんどないなどと手をこまねいているヒマがあるのなら、短期間にでも、基本的な哲学/心理学書を固め読みしてみては如何でしょうか?
その結果、これだ!と思うものがあれば、その理由を熱意を込めて、先生に語れればよいのではないでしょうか?
私自身、遠い日の学生時代、卒論のテーマが中々決まらず、あまり本も読まず、安易にまとめてしまったことを悔いています。今でこそ、いっぱしの本好きで、1年間に100冊は読んでおり、その中には哲学書や心理学関連書もありますが・・・。
いくつか、思いつくままに候補を挙げてみましょうか?(ほんの私の好みかもしれませんが・・・)
・河合隼雄『こころの処方箋』、『宗教と科学の接点』ほか多くの著書のある、日本の心理学の第一人者、ユング心理学の権威。⇒ユングも研究価値あり。
・フロイト『精神分析入門』や
『人はなぜ戦争をするのか』※
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2016speci …
他多くの著書のある19~20世紀を代表する心理学者、精神分析学者、精神科医であり、広義の哲学者とされることもある。⇒Wikipediaのフロイトの項参照
・アドラー『人生の意味の心理学』は、NHK Eテレ「100分de名著」で2016年2月放映予定。アドラーは、フロイト、ユングと並び称される心理学者で、2014年のベストセラー『嫌われる勇気』はアドラー心理学のエッセンスを表したもの。ひとつの「行動学」とも捉えられ、あなたの関心に近いかもしれませんね。・・・そういえば、人々の行動原理について研究している学者は多く、近年はアドラーの他にも、マーフィー、マズロー、パーキンソンなども面白い所です。
・フロム『自由からの逃走』※や
『愛するということ』http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/30_ai/ind …
この人も心理学者であり、哲学者であったとも言える。
・フランクル『夜と霧』※ http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/14_frankl/
他多くの著書あり、アドラー、フロイトにも師事した精神科医、心理学者。『夜と霧』は、ユダヤ人収容所に収容されるという極限の中で、如何に気持ちを奮い立たせて生き抜いたかを語った名著中の名著。
哲学に目を転ずると、取り敢えず一人だけ挙げると
ハンナ・アーレント※:まずは解説書から
矢野久美子著『ハンナ・アーレント』(中公新書、2015年度「新書大賞第3位)、仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』(講談社現代新書』
※の本/人は、「戦争の世紀」と呼ばれる20世紀に生き、ナチズムや戦争の世紀を見つめ、人間について考察し、優れた著作を残しました。
色々別の著書のものを読んでいくと、それぞれの間の微妙な違いや共通点などが見えてきて、比較することも可能なのでは?
そして、あなたが2番目に挙げられた男女の違いなどについては、「ジェンダーの社会学」という学問があり、私の現在、最も関心があるテーマです。男と女(夫と妻)の関係がどうあるべきかというのは、深くて広いテーマです。ただ、このテーマを扱っている先生は意外に少なく、純粋な哲学とも心理学とも言えない面もあるので、卒論で採り上げるには、少し荷が多いかもしれませんね。
以上、取り留めのない文章で失礼しました。
返信が遅れてすみません。テーマの提出は5月になっております。
嫌われる勇気、夜と霧、自由からの逃走は一度目を通したことがあります。やはり具体的に文献を1つに絞って、そこからテーマを広げていった方がいいですよね。もっと色んな本を読む必要がある気がしてきました…今からじゃ遅いかもしれませんが……。
どちらにせよ、根本的にテーマを考え直す必要がありますよね。色々な意見、とても参考になりました。もう少し自分の研究可能な範囲のものをテーマにしようと思います。回答ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
教員が哲学なら、哲学主軸の心理になりそうですね。
・日本(アジア)と西洋の差などの研究
歴史的思想の違いから、行動様式あるいは対応のやり方あるいは・・・
何か差があるものを対象とする。
・男女差(夫婦関係など)の研究
う〜ん。これも歴史背景を重ねて思想的な切り口を入れた方が
いいかもしれません。
思想は、どうしても歴史と絡みます。
歴史を外すなら、現在多く普及してあるだろう思想を調べてでしょうか?
・消費行動(行動経済学)関連の研究
これは、難しそうです。
心理行動は経済行動に反映しますが、哲学には遠いかもしれませんね。
後は、No.2の方が言われるように、参考文献がそれなりにあると
通りやすいと思います。
あまり独自性が強いのは、卒論には向いていないと思います。
返信が遅れてすみません。回答ありがとうございます。
確かに、独自性が強いものはきちんと研究しなければ、出来の悪い卒論になってしまいますよね。もう一度よく吟味してみます。
No.2
- 回答日時:
文献研究というのがどんなモノなのか、関係者で共通の理解が出来ているのか、そこに多少の問題があるのかもしれません。
この下のは、webで【文献研究の一つの文スタイル例】だそうです。
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/edu/presentation/li …
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/edu/presentation/te …
【文献研究とは literature review(先行研究の振り返り)であり、「文献そのものを研究対象にする」「文献そのものをデータとして扱う」ということであり、】と説明しています。 {実験や質問法などでデータを収集し、そのデータから、何かを考察する}のと{関連する多くの文献を読破し、その多数の文献の内容をデータとして、研究の対象にして考察する}のとの違いが、文献研究という区分を出しているのでしょう。
【日本(アジア)と西洋の差などの研究】を多数文献で探しそれを読んで考察するというのは、どういう観点で考察することが出来るものか、あまりに漠然としているか、あまりに研究がしにくそうか、そんな気分がします。
(社会)心理学関係で、日本(アジア)と西洋の差などの研究をしている文献がどの程度集められそうでしょうか。
《文化差や男女差を論じている研究》の動向や《文化差や男女差を論じている研究》の傾向や特徴を、卒業研究の目標にしてしまうと、実現可能な具体的な文献研究計画を作ることが出来るのか、不安になります。
気になる文献を2つ,3つ読んで、その研究の意義を考えたり、自分の感想や意見を述べるなど、授業の一環で通常されるレポート提出の方法は、文献研究ではないそうです。
教室に心理学の学術誌が多くあるのならば、1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代で、どのような研究があるのかの推移を調べ、その推移・変化の原因となっていることについて考察し、今後の心理学の動向や問題点を論じるとかでも良いのかもしれません。
心理学でも、最近は臨床心理・心理臨床の学生が増えているような気がしますが、心理臨床関連の出版物の動向と心理学専攻者の動向に関する研究というようなテーマでも、文献研究が出来そうな気がします。
どのような研究をするのか、自分の関心、研究に割ける自分の時間と、文献を読んでデータ化するのか、文献に関するデータを集め研究の対象にするのか、その辺りを考えて、テーマを絞って、ある程度まで考えてから、先生に《++の観点で、**の文献に関して~~や~~をして考察してみたいのですが、、、》と相談してはいかがでしょうか。
返信が遅れてすみません。
回答ありがとうございました。とても参考になりました。
もう一度、文献研究に合ったテーマを一から考え直してみようと思います。
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回答ありがとうございます。
質問の仕方が悪くてごめんなさい、3つの事柄は全て調べたいのではなく、この3つのうち、どれか一つにしぼって、さらにそれを
具体的なテーマにできないかと思っておりました。
あと、文献研究になるので20代と40代の男女で調べるなどが出来ません……すみません;