人生最悪の忘れ物

日本語を勉強している外国人から
「手軽く」「気軽く」という言葉をしばしば耳にします。

私は「手軽に」「気軽に」という表現はよく使いますが、
「手軽く」「気軽く」という言葉には違和感を感じてしまいます。
「手軽い」「気軽い」の活用形と考えれば、文法的には間違いではないようですが…

これらの日本語が正しいのかどうか教えて下さい。

A 回答 (7件)

「手軽い」「手軽」


「気軽い」「気軽」
それぞれ、形容詞と形容動詞、両方の使い方があるようです。
形容詞の場合、辞書例文にもあるように、
「手軽くやれる仕事」「手軽くもうける」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/150855/meaning/m1 …
「誰とでも気軽くつきあう」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/50736/meaning/m1u …
などの表現も間違いというわけではない。
ただ、形容動詞の場合とは若干ニュアンスが異なり、個人的には、次のような相違が生じるように思います。

a.「手軽くやれる仕事」⇒簡単にできる性質の仕事。
b.「手軽にやれる仕事」⇒簡単にやることが可能な仕事。
c.「手軽くもうける」⇒簡単な状態でもうける。
d.「手軽にもうける」⇒簡単な労力でもうける。
e.「誰とでも気軽くつきあう」⇒誰とでも、こだわりのない性質・状態で付き合う。
f.「誰とでも気軽につきあう」⇒誰とでも、こだわりなく付き合う。

これらの表現は、おっしゃるように文法的には間違いではないでしょう。
ただ、e の例に顕著なように、「こだわりのない性質・状態で(付き合う)」といった解釈になるため、どうしても不自然な印象を与える場合がある。
形容詞の場合、「~という性質・状態で」というニュアンスが強調された表現になると思いますが、「気軽」自体がすでに人の性質を表わす言葉であるため、これを使うと、回りくどい印象を与えてしまうのではないか、ということです。
「誰とでも、こだわりのない状態で付き合う。」
と解釈すれば、それほど不自然ではありませんが、
「誰とでも、こだわりのない性質で付き合う。」
という解釈もできるので、この場合に不自然な印象が伴なってしまう。
そこで、直接動作に直結させて表現する形容動詞のほうが自然な印象を与えることができる、ということになるのではないか、と思います。
ただ、検証したわけではありませんが、「手軽い」のように、人の性質をも表現するような形容詞の場合は、「手軽(だ)」のような形容動詞(ナ形容詞)があるなら、そちらを使ったほうが無難だ、といったことは言えるのではないか、と推測します。
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この回答へのお礼

やはり形容動詞として使った方が間違いないですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 16:36

>「手軽く」「気軽く」という言葉には違和感を感じてしまいます。



文法的に間違いではないような気がしますが、現代口語ではあまり使わない表現です。

『広辞苑』
き‐がる・い 【気軽い】 《形》[文]きがる・し(ク)
て‐がる・い 【手軽い】 《形》[文]てがる・し(ク)
み‐がる・い 【身軽い】 《形》[文]みがる・し(ク)


形態素解析エンジン 「MeCab」の解析結果
http://taku910.github.io/mecab/

手軽い 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,基本形,手軽い,テガルイ,テガルイ
気軽い 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,基本形,気軽い,キガルイ,キガルイ

手軽く 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,連用テ接続,手軽い,テガルク,テガルク
気軽く 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,連用テ接続,気軽い,キガルク,キガルク

手軽し 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,文語基本形,手軽い,テガルシ,テガルシ
気軽し 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,文語基本形,気軽い,キガルシ,キガルシ


手軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,手軽,テガル,テガル
な 助動詞,*,*,*,特殊・ダ,体言接続,だ,ナ,ナ

気軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,気軽,キガル,キガル
な 助動詞,*,*,*,特殊・ダ,体言接続,だ,ナ,ナ

手軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,手軽,テガル,テガル
に 助詞,副詞化,*,*,*,*,に,ニ,ニ

気軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,気軽,キガル,キガル
に 助詞,副詞化,*,*,*,*,に,ニ,ニ


身 名詞,一般,*,*,*,*,身,ミ,ミ
軽い 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,基本形,軽い,カルイ,カルイ

身 名詞,一般,*,*,*,*,身,ミ,ミ
軽く 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,連用テ接続,軽い,カルク,カルク

身 名詞,一般,*,*,*,*,身,ミ,ミ
軽し 形容詞,自立,*,*,形容詞・アウオ段,文語基本形,軽い,カルシ,カルシ

身軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,身軽,ミガル,ミガル
な 助動詞,*,*,*,特殊・ダ,体言接続,だ,ナ,ナ

身軽 名詞,形容動詞語幹,*,*,*,*,身軽,ミガル,ミガル
に 助詞,副詞化,*,*,*,*,に,ニ,ニ
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 16:38

日本語を母国語とするものからすると、非常に違和感のある表現ですね。

彼女たち、とは言うけれど彼たち、という表現にはなんとなく違和感を感じる、というような、文法上というよりも慣用表現としての違和感なのかもしれません。
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この回答へのお礼

彼ら、が自然ですね。
やはり日本語は難しいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 16:38

次の辞典は、引用例が古いので有名ですが、こんなに古い時代に使われていたとは知りませんでした。

特に「日葡辞書」〔1603〜04〕

『日本国語大辞典』
き‐がる・い 【気軽】 〔形容詞 口語〕
性質、態度などが、さっぱりしていて気がおけない。きさくである。また、考えこまずに簡単に行動するさま。
*浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑〔1720〕二「梟帥もおかしさ胸でけし、気がるい奴とまぎらして」
*和英語林集成(初版)〔1867〕「Kigarui, ki, ku キガルイ 気軽」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉二九「小林の挨拶も気軽(キガル)かった」
*銀二郎の片腕〔1917〕〈里見 弴〉「ちょっと冬の間だけ遊びがてら行って来るといふやうに気軽くは考へられなくなってゐた」

て‐がる・い 【手軽】 〔形容詞 口語〕てがる・し〔形ク〕
(1)物事を行なうのに手数をかけない。
*洒落本・伊賀越増補合羽之龍〔1779〕向ふ島之段「爰をばざっと手軽(テカル)くして、俄をみるは土手ごんす」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・中「してみれば舌切雀の葛籠といふ物で、手(テ)がるい方が徳だ」
*人情本・春色辰巳園〔1833〜35〕初・三「異見も手(テ)がるく口軽に、いひつつ下て行増吉」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・一「高い男は顔に似気(にげ)なく微笑を含み、さて失敬の挨拶も手軽るく」
(2)するのに手ぎわがいい。さっさと上手にやってのける。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Tegarui (テガルイ)〈訳〉手ぎわがよい、または、歩きかた、身のこなしが敏捷な」
*甲陽軍鑑〔17C初〕品三二「景虎公手がるき大将なれば、信玄公に手遅みられじと思召候故、早馬よりおりて、牀机に腰を懸給ふ」
*浮世草子・好色五人女〔1686〕三・二「茂右衛門灸おもひ立けるに、腰元のりん、手かるく居る事をゑたれば、是をたのみて」
(3)大した程度でない。重大でない。また、おおまかで、いいかげんである。
*人情本・明烏後正夢〔1821〜24〕初・五回「我子の小次郎が首をきるといふも、あんまり手軽(テガル)い仕様じゃァござりませんか」
*外科室〔1895〕〈泉鏡花〉上「貴下の御病気は其様な手軽(テガル)いのではありません」
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この回答へのお礼

なるほど。
調べていただきありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 16:37

「気軽い」「手軽い」は辞書にもあるので「間違い」でないのは先行コメントのとおりです。


 似たような形で、「身軽い」「口軽い」などもあるようです。
「口軽(だ)」は形容動詞もあるので、「口軽に」と言えるのでしょうが、見聞したことはありません。

 見聞したことがないという意味では、「気軽い」(気軽く)も「手軽い」(手軽く)も同様です。
「{手軽く/手軽に}に扱えるカメラ」
「誰とでも{気軽く/気軽に}つきあう」
 どちらも同じように使えるのでしょう。見聞したことがないので、ニュアンスの違いなどまったくわかりません(泣)。
 ただ、「間違い」ではなくても自分では「気軽い」(気軽く)も「手軽い」(手軽く)も使いません。
 辞書にはあっても、見聞しないし、自分では使わない言葉はいろいろあります。
 たとえば、「参考する」「結論する」 「打撃する」。
 いずれも辞書は認めています。
【突然ですが問題です【日本語編122】── 参考する 結論する 打撃する】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2393. …
 自分では「参考にする」「結論づける」 「打撃を加える」あたりを使います。ニュアンスの違い? そんなものわかりませんって(泣)。
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この回答へのお礼

やはり実際に日本人がよく使う表現を教えたいですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 16:37

形容動詞、現在は形容詞に一本化が主流のようですが・・・。


形容詞、カメラでパチリととらえた瞬間の色、形・・その他を表現。
形容動詞、動がつく以上、形容詞で表現できない要素があるはず、動画のような・・・。
手堅い、手軽い?、堅いと軽いと何が違うのか・・・?
堅い、硬い、固い、ほぼ似た意味で瞬間の判断可能?、時間の概念不要?。
軽い、重力加速度と釣り合う力の大小、時間停止の状態では加速度はあり得ません、単位○m/ss。
手軽い、の活用はありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2016/03/10 16:36

「手軽く」「気軽く」は、日本語として誤りです。



イ形容詞の場合は「~く」という形にすることができます。例えば、「重い」は「重く」、「軽い」は「軽く」

という形にすることができます。

しかし、「手軽い」「気軽い」というイ形容詞は存在しません。「軽」という言葉が入っているため、「軽い」

同様イ形容詞ではないかと思われるのも無理はありませんが、これらはナ形容詞です。普通形は「手軽だ」

「気軽だ」です。

イ形容詞の「~く」に相当する形は、ナ形容詞では「~に」です。例えば「健康だ」は「健康に」、「静かだ」は

「静かに」です。

したがって、「手軽に」「気軽に」が正しいということになります。
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この回答へのお礼

分かりやすい解説、ありがとうございました

お礼日時:2016/03/10 16:35

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