
柳田國男は「先祖の話」の中で、日本人の根づよく持っている死後の観念として、次のように紹介しています。
1、霊魂は存在する。
2、霊魂は国土からそう遠くないところに永久にとどまる。
3、霊魂は子孫を見守っている。
普段は先祖のことなど考えることがないのですが、改めて考えてみますと、この考えに違和感はかんじません。
ご先祖さまはすぐ近くにいて、われわれを見守ってくださっているという考えは幼少の頃から持っていたものでした。
仏壇に毎日祈っていた祖母の影響があると思います。
では、本当に信じているかというと、言葉につまります。
すなわち霊魂が存在するか、結論が出せないでいます。
否定、肯定の根拠を持ちあわせていません。
科学的に証明されていない以上、神秘体験をされた方のみが実感できるものだと思います。
みなさんは先祖のことをどう思っていらっしゃいますか?
改めて聞かれるとどう答えますか?
柳田國男の「先祖の話」は大東亜戦争で死んでいった人たちの鎮魂を探ろうとして得た結論だそうです。
「何れの外来宗教の教理とも、明白に喰ひ違つた重要な点」と強調しています。
戦後60年経って、日本人の先祖意識はどうなっているのか、とても興味があります。
これは自分が死んだらどうなるかという問題とリンクしていてなかなか結論がでないと思います。
柳田國男の考え方に、心情的にどれくらい肯定できるのか程度でよいので教えてください。
よろしくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
質問は精神論、宗教論での「先祖とは」ですね。
僕は死んだら「虚」にかえるとおもいます。
よく「無にかえって」という人がいますが、「無」ではなく「虚」だとおもいます。その根拠を。
肉体は賞味期限のようにたんぱく質の不可逆の性質で老化は食い止めることが出来ません。でも精神は残ると思うのです。死んだ瞬間に精神は現実世界から新たなステージへと旅立つのです。それが「虚」です。
反対の「実」は今僕らが生きてる世界です。よく生き物が死ぬと「自然にかえる」とか言いますよね。それは「実」であるところからそれを省いた領域「虚」へとかえっていくのです。「虚」世界は僕らのいる「実」世界とは真逆の性質を持っているので「実」世界にいる限り、僕らからは会うことは出来なくなります。
宇宙が無限に広がっている、と言われていますよね。宇宙と言う箱を全体と定義すると、そこに浮かぶ無数の星々たちは「実」であり、それ以外の空間は「虚」なのです。でもこれは自分たち、生物が性善説を唱えている限り逆転しないだろうと思います。
ところが、性悪説で考えると僕たちは「虚」の存在であり、それ以外の空間全体が「実」と逆転してしまいます。僕らが「それ以外の空間」と例える空間にいる次元の生物にとっては僕ら、また宇宙の星さえも「虚」なのです。
ですが、性善説や性悪説をあまり詳しく知らずにあれこれと言うのもなんなので、誤解を防ぐために簡単に言うと、実は僕らは地球という名の牢獄に入れられた囚人で、死という観念を遺伝子レベルで「否」とされていて「生」に対して執着するように行動「させられている」に過ぎない。これが「虚」世界なのです。そして「死」をもって初めて新たなステージへいく(釈放)ことを許され、新たに僕たちよりひとつ上の次元へ行くことが出来る。その到達地点こそ、彼らにとっての「実」世界なのです。
「実」というものをどうしても自分を含む現在、と捉えてしまうのは仕方ありません。それ以外に定義するものがありませんので1人称になってしまいます。上の宇宙の話でも、何もない宇宙空間はどうしても「虚」という言葉が相応しいということでそう表してしまいます。
でも実は、僕たちという存在こそ「虚しい」と、上の次元の生物からは思われているのかもしれません。
だから死んだ方は新たな世界へ―本当の実世界―へ旅立っていくと考えています。ホントは「おめでとう」なんだとおもいます。
仏教でもこういう教えがあったはずです。
だから「無」にかえるというのは一見、正しいかもしれませんが、この僕らで言う「実」世界から旅立たれるのに「無くなった」では失礼だと思います。
信仰心が「虚」という概念を尊敬を込めて持つのではないでしょうか。
ちなみに僕は宗教家とかじゃ全くありません。
答えになってますでしょうか。駄文ですいません。
ありがとうございます。
世界を実と虚の二元論で捉えることによって初めて霊魂の存在と死後の世界を肯定できる。
そのことが生命や人生をより肯定的に捉えることにつながるという趣旨だと思います。
「死=虚=精神の飛翔」というイメージですね。
先祖論でいうと、先祖は尊敬の対象となると理解しました。
No.6
- 回答日時:
その人達がいたから今の自分がある。
そう思うと良くわからないけれど「すごいなあ」と感じます。
だからって魂が存在するとは思ってません。
所詮人生なんて脳が作り出した幻影でしかなく、脳が死んだら人も終わり。体が生きてたって脳に酸素が行かなかったら、目覚めてももうその人の心は元には戻らないのだから。
でも魂が存在しているのなら、気持ちは楽になりますね。自分が死んだ時、この感情がどこに行くのか不安に思わなくても良い。
そう言う点で信じる人を否定したりはしません。
変な風に霊を恐れる人には「そんなもんいない」と言って笑います。
ですから、どちらを信じていると言うよりはその時によって都合のいい解釈をしてます。
魂が存在しないと思うからこそ、わたしはその人が生きていると思うだけで嬉しくなりますが。
ありがとうございます。
魂懐疑論者ではあるけども、懐疑することによって、かえって生命や人生がいつくしいものと感じれるということですね。
これは新鮮な発想に感じました。
根本には「感情・思考・心=霊魂」という観念があるようですが、霊魂は「感情・思考・心」を超越したものと考えている人たちもいます。
脳の中に霊が存在するわけではないという意見です。
No.5
- 回答日時:
私自身は、否定も肯定も、してはならないという考えです。
証明できないことを、出来るかのように言う人は、嘘つきです。
しかし、信じる物を持ち、それを心の支えにしている人を、全く否定しませんし、むしろ良い事だとも思っています。
その心の支えが、ご先祖様であれば、大切に思いお墓参り等も、行きたくなると思います。それが神様であっても同じ事が言え、頼りにしている物には大切にする気持ちが有れば、それだけで十分ではないでしょうか。
ありがとうございます。
強制はできないということですね。
神秘体験などで感得する人を除いて、信じる気持ちと信じない気持ちは同時にもっていると思います。
へたな宗教や予言を信じるよりは、先祖崇拝を心の支えとした方が自然ですし、罪がないですね。
なんにせよ、大切に想うものがあることはよいことだという意見には賛成です。
No.4
- 回答日時:
>1、霊魂は存在する。
>2、霊魂は国土からそう遠くないところに永久にとどまる。
>3、霊魂は子孫を見守っている
いずれも、科学的には説明しきれない問題なので、これだけは言えます。
先祖を慕ったり、敬ったりする心があるなら、その人の心の中で先祖は生きている。
ありがとうございます。
精神論だけに、時期により、霊魂の存在を信じることができたり、出来なかったりします。
十代後半から二十代後半にかけては、信じることができませんでした。
物質的なものだけに囲まれて生活するとそうなるようです。
No.2
- 回答日時:
私は霊魂は存在すると思っております。
死んだ人はこの世に思いを残したりそれを、子孫などにあらわしたりしますよね。例えば、家系とか体質とか遺伝とかと言われるものも含め先祖からの影響はうけているわけですよね。先祖外ない人はいませんし、否定することは自分の存在そのものも否定する事だと感じます。子孫はきっと先祖からみるとかわいいと思っているでしょうし、繁栄していって欲しいと願っていると思います。(親が子供を思う気持ちと同じ)また先祖があっての自分であるという事に感謝していくことが仏壇に手を合わせ合掌していくという形になっているものだと思います。死後の世界は行ってみないと分からないですが、現実なところで、殺人事件で被害者の死体が出てきたり、時効前に犯人が捕まったりとかありますが、それもひとつ死者の思いから見つけて欲しいと訴えているのでは、また導いていると思うことがよくあります。死後の世界も否定は出来し、この世のままに魂は存在すると思います。(辛い思いをしてなくなれば、そのまま魂もその思いが残って後世につながっていくのではないでしょうか?)
ありがとうございます。
「自分たちが今存在するのは先祖がいたおかげである」というのは厳然たる事実ですね。
そこから感謝の念が生まれるのは自然の感情だと思います。
また亡くなっていった人が先祖になって見守ってくれるというのも、ごく自然な感情に思われます。
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