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皇室が管理し、学者に発掘を拒否している古墳があると聞きました。やはり、日本人のアイデンティティーを根底からくつがえすような真実を隠そうとしているのでしょうか。例えば皇室は朝鮮人だったとか。無知で申し訳ありませんがお考えを聞かせてください。

A 回答 (6件)

陵墓問題はなかなか解決しないでしょうね。



天皇家もしくはその関係者の墓として宮内庁が管理している古墳を陵墓ないし陵墓参考地と言っています。
他の方のご指摘にもありますように、明治期に天皇を頂点とした政治的枠組みの強化が図られた時に、その先祖の墓である陵墓の管理強化も行われたと思われます。
「天皇は日本の建国の祖にして万世一系の血筋正しき存在」という神聖性を具現化する方法の一つとして古墳という歴史的産物を利用したのでしょう。
また、天皇を祭らせる装置として神社の管理強化も行われています。神社庁という役所みたいな名前の組織で神社の序列化が図られたようです。
(神社庁は役所ではありません。宮内庁は役所です。)
その他に種々あるのでしょうが…。

ちなみに私は「陵墓を公開・掘らせろ派」ですが、左翼でもありません。

陵墓はその特定の根拠に問題があります。
まず「万世一系」とされる「天皇家」そのものに問題があります。天皇という表記は奈良時代の天武朝から普遍化するようです。
最近の発掘調査成果では、天智朝?に天皇という用語が登場しているとかいないとか…。
いずれにしろ、いわゆる古墳時代の後の時代の話です。

その特定は古事記・日本書紀を元に行われています。
そもそも記紀は奈良時代に天皇の正当性を示すために作成された物語です。歴史的事実を何らの形で反映している箇所もありますが、すべてが事実とすることはできないものです。
という資料をもとに陵墓特定の根拠にしていますので、それ自体が既に怪しいということになります。
天皇新派の人たちにはそんなことはどうでもいいのかもしれませんが…。

そもそも、天皇の実在性もわからないものまで陵墓認定し、ましてや万世一系なんて…、というのが学問サイドの認識と思います。
しかし、ちょっと前まで話題だった「皇太子の人格否定発言」を見ると、世の中には天皇新派が多いのだな、と再認識しました。

陵墓認定が外れている有名な事例は、継体天皇陵です。
天皇の実在性はさておき、記紀に記述された内容に合致するという意味での陵墓認定の成否をみた場合、
発掘調査の成果から、高槻市の今城塚古墳が継体天皇陵だというのが通説です。
宮内庁の認定では太田古墳という古墳をあてています。
確かに場所はそれなりに近いのですが、継体天皇は6世紀前半時代で、太田古墳は5世紀中頃に造られた古墳です。

陵墓は一般人・研究者の立ち入りを禁止されています。
発掘調査なんてもってのほか、という具合です。
では、全く調査しないのかというとそうでもありません。
現代でも陵墓の発掘調査はされています。
ただし、その調査理由は、陵墓の裾回りの護岸工事に伴う調査で、学問サイドからは調査不十分と指摘されるのが通常です。
調査機関は宮内庁の書陵部という部署が行っています。
一般の研究者には許されていません。
書陵部の担当者も、もとは普通に大学で考古学を学んだ人達で、個人的に天皇新派、ということでもなさそうです。しかし、組織に所属するとなかなか口が重たくなるみたいです。

宮内庁が陵墓を公開しない理由は、
当然、神聖な墓である、いうことが大きいでしょうが、その裏付けとして、万世一系の天皇家において古墳に埋葬された人物は個人名が特定されている天皇家の先祖の墓である。よって、天皇家の私有物であることが証明されている、というもののようです。
しかも、上記の理由で、陵墓は法律上、遺跡(文化財保護法の規定では、周知の埋蔵文化財包蔵地)ではないのです。

文献史学の成果による天皇家の実在性の成否、発掘調査による考古学の成果による認定の成否など、その根拠は大きく揺らいでいるのです。
しかし、宮内庁にとって、ひいては日本国民にとって「学問に立証された事実はどうでもいい」ということになるのでしょうか。
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基本的には他の方もご指摘されているとおり、陵墓を発掘するのは、現在の皇室にとっては「先祖の墓を暴く」ことに他なりません。


私は、自分の墓については不要論者ですが、一般的に言って、自分の家族の墓を積極的に掘り返したい、というひとはそういないのではないでしょうか。
ですが、その一方で、皇室のように、その歴史が国民の歴史として重要な場合もあるわけです。
学問的にも発掘の価値は相当に高いものになりますし、そこで得られた新たな知見が国民全体の財産になりますよね。
ですが、古墳の発掘の現実を知っているものとして、こういう場合でも、古墳の発掘はかなり考えてから行ってほしいと思います。
古墳の内部は数百年、あるいは千年以上の間、その状態で安定してきたわけです。その安定した状態で、中に様々なものが残っている可能性が高いわけです。
発掘はその良好な保存状態を破壊することに他なりません。考古発掘で出土した遺物は、数百年ぶりに触れた空気中の酸素によってみるみる変色し、二度とその色を取り戻せません。
現に、最近の事例としては、あれほど総力を挙げて保存に力を注いだ高松塚古墳がわずか30年で褪色してしまったではありませんか。
古墳の内部は、安定したタイムカプセルです。
発掘はタイムカプセルの破壊です。
考古のロマンは確かに人々に夢を与えますし、民族のアイデンティティにもなりますが、なぜ「今」発掘しなければならないのか?もっと保存技術の進歩するであろう後の時代でいいのではないだろうか?という疑問に答えてからでなくては、みだりに陵墓を発掘するのは反対です。
考古学に深く関わる者としての意見でした。
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>皇室が管理し、学者に発掘を拒否している古墳



明治時代~昭和中期までの、天皇が最も偉いとされた時代の風習あるいは特権を、天皇を象徴として存続させるときに、ほぼそのまま残しただけ。

明治初期の段階で、迷信・伝説・古文書などを資料として陵墓ないしは陵墓参考地として指定。今は、宮内庁管轄下にあり、一般人はおろか考古学者も出入り禁止です。

おもしろいことに、破壊されているがゆえに、陵墓指定から見放されていた巨大古墳でも、後の発掘調査によって重要な遺物が出土すると、陵墓参考地として追加指定された例もあるようです。

皇室の先祖については、よく分からないことだらけですが、日本の支配者階級の中に、渡来人が多くいたであろうことは推測できます。南北アメリカ大陸の一部やオーストラリアなどのように、現地人とはまったく人種が違う異民族が支配している国の場合と違い、同じアジア人であることから「見かけ」だけでは判断できません。
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>日本人のアイデンティティーを根底からくつがえすような真実を隠そうとしているのでしょうか。



これはちょっと違います。学者側の主張は、
「副葬品などがあった場合、そのままにしておいたら腐食が進んでしまう。その前に早く調査をしてそれらのものを確実に保管、保存したい」

という考えがほとんどだと思います。また、歴史的発見を望んでいるのも事実でしょう。

古墳等が神聖な場所であるのはよくわかります。だけど、その副葬品も様々な事を知る上で大事だし、後世に残したいとも思います。
でも朽ち果てていくのもまた自然なことであるから、とてもこれは微妙な問題だと思います。
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○○天皇陵などを発掘したいんでしょうか?


それなら、やり方を教えましょう。


1.日本に共和国政権を作る。

2.皇帝(天皇)-首相制を廃止し、人民の選挙で元首を決める大統領制とする。

3.皇室天皇を解体し、現在の天皇家に属する者は共和国の法廷により斬首刑に処する。宮内庁は解散する。

4.皇室や宮内庁の財産は全て共和国政府の国庫に返還する。人民の共有財産とする。



そうすれば、古墳の発掘を禁止する理由も機関もなくなるわけで、共和国政府の管理の下、学術研究・発掘が促進される。
盗掘や荒らしのような事態を防ぐため、共和国政府の教育省に文化庁をおき(今もあるね)、そこがしっかり管理する。


以上でどうでしょうか♪
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この回答へのお礼

凄い!でも結局我々のルーツは闇の中ということでしょうね。

お礼日時:2004/07/13 07:36

管理しているのは皇室ではなく宮内庁です。


古墳は「お墓」ですから、荒らされたくないんでしょう。天皇の墓だとされている古墳はすべて発掘が許されていないはずです。

学術的調査よりも、霊が静かに眠れる環境を望んでいるのだと思いますが、実は「○○天皇の墓」とされているものが、そうではないことが公然であったりすることもあります。なにせ、発掘がすすんでいないから、「これは○○天皇の墓」という勘違い(?)が改まらないわけです。
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この回答へのお礼

納得。ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/13 07:37

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