これを間違いだとするサイトが結構あるようですが、その理由を見ると、明らかな勘違いがあるようです。
たとえば、ある質問で紹介されている以下2つのサイト。
≪最近多い誤用敬語≫http://keigo.livedoor.biz/archives/292251.html
【「いただく」は自分の行為に対して使う謙譲語なので、本来は相手の行為には使いません。】だそうですが、そもそも「ご来店いただく」は相手の行為ではない、ということを理解していません。
「来店」は相手の行為ですが、その「来店」という相手の行為を「いただく」のは自分の行為であり、謙譲語を使うのが当然なんですけどね。敬語に対する理解不足なのでしょう。
≪言ってはいけない日本語≫https://books.google.co.jp/books?id=q05RlG5NHjsC …
【「いただく」も「くださる」も相手の行為に対する尊敬語だと勘違いしている人が多い】と書かれていますが、勘違いしているのは、むしろ著者のほうでしょう。理由は1と同じですので繰り返しませんが。
ただ、これら2つのサイトは、「本日はご来店いただきましてありがとうございます」に関して、「あきらかな間違いではありません」「あきらかな間違いではない」と明言しています。
ところが、これらのサイトを参考にしつつも、「間違いだ」と主張する方も中にはおられるようです。
「好ましくない」と言いたいなら、個人的趣味の問題として理解できますが、「間違い」かどうか、という問題とは分けて考える必要があるんですけどね。
それはさておきますが、間違いだ、あるいは好ましくないとする理由として、「相手が来店したという行為ではなく相手が来店した事実に対して礼を言っているから」と述べる方もあるようです。
たしかに、「相手が来店した という事実」を「わたしがいただいたこと(そうした状況になっていること)」に対して「ありがとうございます」とお礼を言っているわけで、こうした構図は一応理解しておられるようです。
しかし、この構図が間違いだ(好ましくない)とするなら、次の例文についてはどう解釈なさっているんですかね。
前置きが長くなり恐縮ですが、質問は次のとおりです。
【質問】
『こんなにたくさんお菓子をいただきましてありがとうございます。』
これは、「相手がくれた」という行為ではなく、「相手がくれたもの」に対してお礼を言っている構図ですが、これは間違った、あるいは好ましくない表現なのでしょうか。
『こんなにたくさんお菓子をくださいましてありがとうございます。』
『こんなにたくさんお菓子をくださりありがとうございます。』
のように言い換えるのが正しい、あるいは好ましいのでしょうか。
自分がもらったたくさんの「お菓子そのもの」に対して感謝したければ、「いただきまして(いただき)ありがとうございます」と言えば良いし、「お菓子をくれたという相手の行為」に感謝したければ、「くださいまして(くださり)ありがとうございます」と言えば良い。
どちらが正しいとか間違っている(好ましいとか好ましくない)とかいう問題ではない。
このように思うのですが、みなさんのご見解をお聞かせください。
No.19ベストアンサー
- 回答日時:
●No.7への補足コメントについて。
>常日頃から不特定多数の顧客に対して来店依頼をしていると解釈すれば、「こちらの働きかけによる」と言えそうな気もしますが、いかがでしょう。
そう、その働きかけがいやなんです。
店の働きかけによって客が来た。つまり店が客に手間を取らせた・迷惑をかけたことになります。
迷惑をかけたのなら「ありがとう」ではなく「すみません」だろうと、そんなふうに思うのです。
それに客側の意識として。客は店に呼ばれたから行くわけではないですよね。買い物のために、自分の意思で行くのであって。
それを店の視点で、私(店)が呼んだからあなた(客)は来たんだという前提で話をされるとなんかこう、イラっとしてしまいます。
でも実際のところ店としては客を呼び付けたつもりは無いでしょうから謝る必要は無い。謝られてもうっとうしいですし。
それにNo.14さんの回答にあるように、『「すいません」ではなく「ありがとう」と言うべき』というのが近頃の風潮だと思います。
であれば、「くださる」を使っておけば済む話だと思うのです。呼び付けたのではない、謝るのでもないのであれば。
逆になんでわざわざ「いただく」を使うのかなあと思います。
話は変わって。何が好ましくないのか改めて考えてみました。
(1)「いただく」の乱用が嫌い
そもそも「いただく」が嫌いという話。
(1-1)~させていただくの乱用
「いたします」でいいのになんでもかんでも「させていただきます」で済ませる。
(1-2)ご飯をいただく
「食べる」でいいのに「いただく」と言う。ご飯をもらったのか?と思ってしまう。(間違いだという話ではなく嫌いだという話です。)
(1-3)お客様が来ていただく
誤用。「相手に~いただく」と「相手が~くださる」の混交で、「相手が~いただく」と言ってしまう。(1-1)と同様になんでもかんでも「いただく」で済ませようとする意識が原因?
この辺も反発の原因になるかなあと。
(2)相手への感謝ではない?
質問文の例文、
『こんなにたくさんお菓子をいただきましてありがとうございます。』
これはつまり、お菓子に感謝しているのであって、相手に感謝してるのではない、とも取れます。
私なんかにはその辺も引っかかる原因なのかもしれません。自分でもひねくれた受け取り方だなとは思いますが。
でも私は特に独創的な人間ではないので、同じように感じる人もそれなりの数いると思います。
この考え方で行くと「店側が来てもらってありがたい」というのは、客に感謝しているのではなく、店が利益を得たことに感謝していることになります。
「ああ今日も客がいっぱい来た。これも日頃の行いが良いおかげだな。ありがたいありがたい。」
これだと客には全く感謝していないことになります。自分の行動をほめているだけ。あるいはせいぜい天や神に感謝するくらい。とにかく客ではない。
くり返しますが、ひねくれた受け取り方だとは思いますし、「いただく」を使っている人がそんなことを考えているとも思いません。
ただ、(1)のように「いただく」の乱用が嫌いなので、そういうことを考えてしまいます。
(3)誰に話しかけている?
「~くださいまして」は「客が」が主語です。なので自分(客)の話題だなと思います。一方で「~いただきまして」だと「店が」が主語です。それだと店の内情の話で自分(客)には関係無いという気分に私ならなります。
何が好ましくないのかと改めて考えて、上記3点が思い付きました。
しかしどれも感覚的な問題・感じ方の問題なので、文法的な誤りのような万人に共通する問題ではないですね。
ご回答ありがとうございます。
>なんでわざわざ「いただく」を使うのか
>「くださる」を使っておけば済む話
:
「くださいまして」は、相手がくれた時点までに限定した謝意ですが、「いただきまして」は、相手がくれて、さらに、それをわたしが受け取った時点まで、すべて包括した状況に対して謝意を述べている。
こうした違いがあるように思うわけです。
相手がくれたという事実だけにお礼を言うのか、相手がくれたという事実のみならず、それに起因して、私が受け取るという成果が得られている現状に対してもお礼を言うのか、という違い。
「くれた」時点では、わたしは未だ受け取っていないわけですから、もらったという事実に対する謝意が十分に表明されているとは言えないと思うのです。
それをはっきり伝えたくて「いただく」を使うんじゃないですかね、おそらくですが。
まあ、しかし、そんな自分のことより、相手のくれたという行為自体に素直に感謝するのが先だろう、という話もあるわけですが、ここまでくればもう見解の相違、という大団円に達することができたと言ってよいでしょう。
聞く立場で腹立たしく感じる場合もあるのかもしれませんが、話す立場としては、つい使ってしまっている場合が、大いにあるような気がします。
本質は、朝食はパンが良いかご飯が良いかという程度の問題でしょう。
その場の状況次第、シチュエーション次第(朝食なら気分次第ですね)で使い分ければ良いだけ。
わたしだって、「くださる」を使うことは良くありますしね。
大きな違いは、わたしは「くださる」を否定しているわけではないが、件のサイト主の方は「いただく」を否定している、という点。これが、彼の最大の誤謬であり、ここは改めていただく必要があると思っております。
>(1)「いただく」の乱用が嫌い
そもそも「いただく」が嫌いという話。
(1-1)~させていただくの乱用
:
坊主憎けりゃ・・の類ですね。
(1-2)ご飯をいただく
:
単に上品さに対する偏見のようにお見受けしますが・・。
(1-3)お客様が来ていただく
:
「いただく」という動作の主格は誰か、つまり、主格用法の「が」を適用することが可能な人物は誰か、ということをちょっと考えてもらえば良いのでしょうけどね。
補足欄へ続きます。
No.40
- 回答日時:
解説や状況を説明ばかりしていて、文章がなってない、あなたの教えは受けるつもりはありませんよ。
あしからず。「来店いただき」とか「右に曲がっていただいて」とか一部を取りだしてもなんの解決にもなりません。前後がつじつまが合ってつながりが一貫しているかどうかで決まる問題だと思いますよ。
ご回答ありがとうございます。
>解説や状況を説明ばかりしていて、文章がなってない、
:
恐れ入ります。
どのようにすれば、あなた様のように、論理の伴なわないすばらしい文章が書けるのか、大いに勉強(研究)させていただきます。
>「来店いただき」とか「右に曲がっていただいて」とか一部を取りだしてもなんの解決にもなりません。
:
お気持ちはよくわかります。
構文の分析ができない場合、そのようにおっしゃるしかありませんしね。
>前後がつじつまが合ってつながりが一貫しているかどうか
:
を確認するためには、『「来店いただき」とか「右に曲がっていただいて」とか一部を取りだして』分析する必要がありますよね?
であるのに、
>なんの解決にもなりません。
:
と言うのは、まったくの論理破綻である、ということに気づいてほしいものです。つまり、「前後のつじつま」と自分で言っておきながら、その「前後」を取り出すことに意味がない、と言うのはおかしいだろ?ということ。
そういったことに気づけるようにならないと、まともなコミニュケーションは無理だと判断されますよ。
あなたの論理は、ほとんどの場合、このような破綻が露呈しているわけです。おそらく、ご自分でも何を言っているのかわからない状態に追い込まれているのでしょう。
少し、冷静にじっくり考える習慣を付けるほうが良いと思われますので、締め切ってあげますね。
No.39
- 回答日時:
問題大あり。
「してもらってありがとう」と「してくれてありがとう」の違いを分かってくれないと、これ以上は無理ですね。
解説(状況)=文のなりたちではないんですよ。
ま、右に曲がってもらって~の件は、助け舟をだすと、「~してもらう」とう依頼の意味もあるからね。
私としては、助けを依頼するときは、「助けてもらえよ」よりも「助けてくれよ」といってほしいですが。
ご回答ありがとうございます。
>ま、右に曲がってもらって~の件は、助け舟をだすと、「~してもらう」とう依頼の意味もあるからね。
:
「(自分が)~してもらうこと」が、なぜ「相手への依頼」の意味になるのか?
ここを良くお考えになってみるとよろしいでしょう。
「右に曲がってくださって」という明らかな依頼と同様に使えている、ということを自らお認めになっているわけだ。
このように「くださる」と言う場面で「いただく」を使うのは、ごくごく普通のことなのです。
あなたの理屈よりもあなたの感性を信じるほうが妥当でしょうよ。
>私としては、助けを依頼するときは、「助けてもらえよ」よりも「助けてくれよ」といってほしいですが。
:
助けがほしい場合は、「(私に)くれよ」と言わなければならない。
「お菓子をもらえよ」とは言わないのと同じ。
「助けてもらえよ」は、「あなたが助けを必要としているのなら、他の誰かに助けてもらえよ」という意味になってしまう。
まあ、特に必要性が生じれば別ですが、ややこしくなるから、命令形は紛れ込ませないほうがいいんじゃないですかね。
No.37
- 回答日時:
No.35をさらに図解付きで補足します。
①YouさんがAさんに傘をくれる
②AさんがYouさんから傘をもらう
どちらのことに、「ありがとう」と言いますか。
私はもちろん①のことに言います。
追記
こんどは、高級傘を描いたつもりが、サーカスのピエロとパラソルと愉快な仲間みたいになってしまいました。
でも、転載は禁止です。
ご回答ありがとうございます。
>
①YouさんがAさんに傘をくれる
②AさんがYouさんから傘をもらう
どちらのことに、「ありがとう」と言いますか。
:
言いたいことはよくわかっていますよ。
「どちらの【こと】に」と考えるから②が不自然に感じられるんですよ。
何度も申し上げたように、【②Youさんから傘をもらうという状況が成立していること】に対して、ありがとう、とお礼を言っている、と考えれば何の問題もない。
No.36
- 回答日時:
もっと素直にならなきゃ。
→(--〆)あなたが素直になりなさい。ここは、もらう場面ではないと言っているのだ!
なんでそんなにいただきを使いたがるのか。
今はやり、「いただき病」の患者ならしかたないですね。
ご回答ありがとうございます。
>ここは、もらう場面ではないと言っているのだ!
:
はいはい、冷静にね。
つまり、「もらって~ありがとう(ございます)」「いただきまして~ありがとう(ございます)」という構文は使えない、と言いたいんですよね。
まあ、それは、あなたの感覚だから個人の自由。
使うと不自然になる場合もあるし、自然な場合もどちらもある、というのが私の考え方。
まあ、お互いこれだけ主張し合ったたのですから、あとは、どこまでお互いの言い分に論理性があるかということになりますね。
わたしは論理的に説明してきたつもりですが、ここまで申し上げて理解していただけないのであれば、仕方ないですね。
No.35
- 回答日時:
「もらってありがとう」おかしい、間違っていると感じる理由。
傘で説明します。
どんなに高級な使いやすい綺麗な傘をもらったとしても、ただ(無料)でもらったものなんですよね。いただいたものでも同じこと。ただもらいで価値なしです。
ただでもらったものにありがとうということに、引け目を感じるのです。
ただでもらって嬉しく思うのは全然構いません。当然です。
相手にしてみれば、「ただでもらったものに礼を言われてもなあ」と感じることでしょう。
そんなことよりも、高級な使いやすい綺麗な傘をくれるという行為のほうに、ありがとうといったほうが、筋が通っています。
ご回答ありがとうございます。
>ただでもらって嬉しく思うのは全然構いません。当然です。
:
でしょ?
その気持ちを表わしたければ「いただく」を使うわけですよ。
>相手にしてみれば、「ただでもらったものに礼を言われてもなあ」と感じることでしょう。
:
それは、その相手が「ただでもらって嬉しく思う」という、「もらった人の気持ち」を想像できないだけでしょうね。
まあ、色々な方がおられますので、そういう人にいくら言っても無駄だと思います。
しかし、そういう気持ちをわかる人も大勢いる、ということを知っておくのは大事なんじゃないですかね。
No.34
- 回答日時:
No,一つの文章において、一人の聞き手(相手)に対して、私を主語にしたり相手にしたり、さらに主語が変わっているのに省略して、とんでもない文になっています。
このような分かりにくい日本語はないと言っているのですよ。
無理強いしませんとは、大きなお世話ですね。
これは、どう考えても相手の行為です。相手の行為をもらうなんて。
周りの風潮に流されて自分を見失ってしまったあなたこそ、気付きなさい。
ご回答ありがとうございます。
>これは、どう考えても相手の行為です。相手の行為をもらうなんて。
:
「もらう」という言葉自体を否定してしまっていることになりませんかね。
「相手から以外のもの」をもらうことはできませんよね?
こうした点に本質的な理解が不足していると言わざるを得ない。
それと、都合の悪い点(否定できない点)についてスルーするのは格好良くないね。
もっと素直にならなきゃ。
No.33
- 回答日時:
「右に曲がっていただく」の主格は「私」。
「そのあと左に曲がってくださる」の主格は「あなた」。
→「私は右に曲がってもらって、あなたは左に曲がってください。
こんなへんてこりんな日本語にしないでください。どうかしてるとしか思えません。(この件だけ…)
それにしても、道案内の恩恵も欲しがるとは。もらい好きはやめたほうがいいですよ~。
「先にごぼうを入れてくださって、そのあとじゃがいもを入れてください」
「先に体を洗ってくださって、そのあと髪を洗ってください」
なんかも OK なわけね・・・?
→全く問題ない。No problem at all
まったく問題ないと言っておきながら、料理番組が「いただく」でやっている連呼だけはやめてくれーといいたい。「くださって」は、さらにくどく感じます。せめて3回くらいかな、いや2回がベスト。
ご回答ありがとうございます。
>料理番組が「いただく」でやっている連呼だけはやめてくれーといいたい。
:
それは同感。
何事につけ、過剰や過少は不自然な印象を与えるということでしょう。
シチュエーション次第で、使うと自然になる表現と、逆に使うと不自然になる表現がある。
ということでもあります。
この「シチュエーション次第」という木目細かさが極めて重要であり、この点を無視して論じてしまうと、日本語表現の本質には辿りつけません。
>「くださって」は、さらにくどく感じます。せめて3回くらいかな、いや2回がベスト。
:
繰り返しはくどくなる、という感覚はお持ちのようで安心しましたよ。
「まず先にごぼうを入れてくださって、それからじゃがいもを入れてください」
よりも、
「まず先にごぼうを入れていただき、それからじゃがいもを入れてください」
のほうが自然な印象を受けませんかねえ・・・。
まあ、無理強いはしませんが、これが一般的な感覚であることだけは確かですので、一応、胸に留めておかれるほうがよろしいでしょう。
別に他人に合わせる必要はありませんが、逆に否定するだけの根拠を示せていない、という点にお気づきになっておくほうが今後のためです。
No.32
- 回答日時:
No.30
鎌をかけてみましたが、ひっかかりませんでしたね。…残念。(^_^;)
ご覧いただきありがとう→見てもらってありがとう。
やっぱり、変だ。気づけば簡単なことだった。
ご回答ありがとうございます。
たしかに、「見てもらってありがとう。」という表現は違和感を生じますね。
それはわかります。
理由はすでに述べていますので詳しくは繰り返しませんが、「ありがとう」という表現自体がぞんざいである、という点がひとつ。
もうひとつは、お礼を言うならちゃんと敬語を使えよ、という点がひとつ。
これら2点をクリアーしているところの「見ていただきありがとうございます。」なら、なんら問題はない。
でしょ?
>やっぱり、変だ。気づけば簡単なことだった。
:
そろそろ、ご自分でもお気づきになっていると思うのですが、ご自身の感覚に素直になって、あまり理屈でお考えにならないほうがよろしいですよ。
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質問文の記述について、すこし補足修正いたします。
「相手が来店した という事実」を「わたしがいただいたこと(そうした状況になっていること)」に対して「ありがとうございます」とお礼を言っているわけで、
という箇所は、
「相手が来店した という結果」を「わたしがいただいたという状況になっていること」に対して「ありがとうございます」とお礼を言っているわけで、
のようにするほうが分かりやすいかもしれません。
紛れがないように少し修正します。
×
自分がもらったことに対して、「うれしい」とか喜ぶのはわかるが、お礼を言うのはおかしい、という理屈。
○
自分がもらったことに対して、「うれしい」とか喜ぶのはわかるが、そのことをお礼を言う対象とするのはおかしい。お礼を言う対象は、あくまで「相手がしてくれたこと」であるべき、という理屈。
#5さんへの補足です。
>そもそも、相手の行為をさしおいて、自分の行為にありがとうと言っているのが間違っていると言っているのです。
:
『こんなにたくさんお菓子をいただきましてありがとうございます。』という表現をあなたはお認めになったわけですが、この文は、
(「くれた」という)相手の行為をさしおいて、自分の(「いただいた」という)行為にありがとうと言っていることになります。
なぜ、こちら(だけ)は正しいのですか?
>●「ご来店いただきましてありがとうございます。」について。
「来てもらう」という言い方は、私の感覚では「呼ぶ」「呼び付ける」「呼び立てる」といった感じです。自分が相手に連絡して来るようにさせる行為。相手の自発ではなくこちらの働きかけによる。
例:「エアコンが壊れたので業者に来てもらった」「法事でお坊さんに来てもらう」
:
非常に興味深いご見解で、大変参考になりました。
たしかに、そうした要素を含んでいるかもしれませんね。
ただ、これは、単に解釈の問題ではないか、という気がします。
「来てください」と直接的に頼んだり呼びつけたりしたわけではありませんが、たとえば、「ぜひご来店ください」などの宣伝文句を日常的に使用しているはずで、つまり、常日頃から不特定多数の顧客に対して来店依頼をしていると解釈すれば、「こちらの働きかけによる」と言えそうな気もしますが、いかがでしょう。
#9さんへのお礼に関して修正と追加です。
[ 修正 ]
×
この場合の「ニ」は着点を意味する用法ですよね。
○
「いただき」の場合の「ニ」は着点を意味する用法ですよね。
[ 追加 ]
「くださり」の場合の「ニ」は動作の対象を表わす用法と思います。
なので、
・こんなにたくさんお菓子を子供たちニくださいましてありがとうございます。
は違和感が生じにくいのでしょう。
>「あなたの来店」という行為をわたしがもらったという構図ですが、もらうという行為にすると、「あなた」限定と伝えることは、難しいです。
その行為をした人が、「あなた」ではなくても、他の誰かでもこの構図は成り立ちます。
:
この論理は無理があると思いますねえ。
それを言うなら、「ご来店いただきましてありがとうございます」の場合でも、「あなた限定」でなくても使える。
これはなぜかと言うと、そもそも「くれる」は相手だけではなく「相手側(に属すると判断可能な人)」の動作に使い、「もらう」は自分だけではなく「自分側(に属すると判断可能な人)」に使う動詞だからです。
なので、
・「(あなたのお母さんが)ご来店くださいまして~」
・「(息子の店に)ご来店いただきまして~」
といった構図が可能になる。
ただ、来店している本人に言うわけで、「あなた限定」と捉えるのが一般的な会話でしょう。
下段へ続きます。
>普段は、「お中元、ありがとうございます。」と言っています。「くださいまして」を使うと相手にすごく感謝している感じがするので、普段の日常にも使っていきたいと思います。
:
「お中元を上げる」という相手の行為自体に対するお礼であり、あなたがもらったことに対する喜びや有り難さが希薄である。
相手は、このような印象を受けるはずです。
「くれた」のだから、礼儀として、その行為に対して一応謝意を述べているような印象を与えかねない、ということ。
「もらった時、わたしはとてもうれしかったですよ。ありがとう!」というニュアンスで、
「先日は、お中元をいただき、ありがとうございます。」とするほうが上位の謝意を表明することができます。
下段へ続きます。
つまるところ、「くださいまして」は、相手がくれた時点までに限定した謝意ですが、「いただきまして」は、相手がくれて、さらに、それをわたしが受け取った時点まで、すべて包括した状況に対して謝意を述べているわけです。
こうした構図を考えてみた場合、端的には、「くださいまして」は冷静な表現、「いただきまして」は感情のこもった表現と言えるかもしれません。
#9さんによると、「いただきまして」のほうが自然に感じる人が多いそうですが、こうした無意識的な理由が根拠として働いているのでしょう。
もらった瞬間の嬉しかった自分の気持ちを熱く伝えることを好む、といった感じですかね。
ただ、なんども申し上げていますが、あくまでシチュエーション次第です。
それぞれの場面(気分)に応じて使い分けていけば良いのであり、どちらかひとつに拘ると不自然な印象を与えてしまうことが必ずあると思いますよ。
上段、#12さんへの補足に誤植がありました。
訂正させてください。
×
それを言うなら、「ご来店いただきましてありがとうございます」の場合でも、「あなた限定」でなくても使える。
○
それを言うなら、「ご来店くださいましてありがとうございます」の場合でも、「あなた限定」でなくても使える。
>(2)相手への感謝ではない?
>(3)誰に話しかけている?
:
この辺りは、エイケスさんに極めて近い感覚をお持ちのようです。
>どれも感覚的な問題・感じ方の問題なので、文法的な誤りのような万人に共通する問題ではないですね。
:
この点をしっかり押さえていただいてるようですので、これ以上のことは申し上げることもなさそうです。