好きな和訳タイトルを教えてください

京都府木津町の町長が、公職選挙法違反容疑で逮捕されました。
それに関して、木津町助役名で、「お詫び」の声明が発表されています(↓)。
http://www.town.kizu.kyoto.jp/index.html

この中で、「逮捕されたことは遺憾・・・」という表現があります。
今回の件に限らず、こういう表現は不祥事があるたびに、よく使われる言い方です。
しかし、私にはこの表現が、どうも腑に落ちないのです。
「逮捕されたことは遺憾」と聞くと、容疑は誤解であるとか、逮捕は不当であるというように、容疑者をかばい、警察や検察を批判しているように、私には思えるのです。
「無罪推定の原則」というのがありますから、有罪判決が出るまでは、容疑者は無罪と推定されます。したがって容疑者を擁護することも、警察・検察を批判することも、もちろん自由です。
しかし、「逮捕されたことは遺憾」という表現を使う人が、実際にそのような意図をもっていると思える事例は、ほとんど見たことがありません。
今回の木津町助役の声明を見ても、どちらかと言えば、町長に対する容疑を認めているように受け取れます。

「逮捕されたことは遺憾」というのは、一体何が遺憾なのでしょうか。
「逮捕されたこと」ではなく、「その原因となった事実」が遺憾だと言うべきではないでしょうか。
逮捕の理由となった事実を認めるなら、逮捕はその当然の結果として受けとめるべきであり、「遺憾」どころか、疑惑解明の第一歩として、むしろ歓迎すべきものとさえ言えるのではないでしょうか。

「逮捕されたことは遺憾」という言い方は、何かをごまかそうとしているのでしょうか。それとも、私が理解できない、何か特別な意味があるのでしょうか?

国語のカテゴリーに属する問題かとも思いましたが、政治や行政の場面でよく出てくる言葉なので、こちらで質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。m(__)m

A 回答 (7件)

典型的な官僚用語ですから、このカテゴリーで正解だと思いますよ。



下にも答えられているように、2つの意味がありますが、一般には、謝れ!謝らない!と押問答になった時に、
聞いた方は「間違いを認めて謝った」と理解し、
言った方は「謝ったのではない。こちらの立場(主張)が理解されず残念と言っただけ。」と
言い訳ができて、双方の顔が立つ玉虫色の表現として多用されます。

天皇陛下が外遊した際、太平洋戦争について「心が痛みます。」と述べたことを、
アジア諸国では「天皇が謝った」と解釈し、
日本政府は、「戦争の悲惨さに心が痛んだ」と気持ちを言っただけと
説明するのと同じです。

政治家や官僚が「誠に遺憾」と使った場合には、お詫びの意味は含まないとされています。
「私は自分が悪いと思わないので、公的な立場にある者として謝ることはできないが、
こちらサイドにも多少の落ち度がある事は認めるので、意を汲んででほしい。
私が謝ったと解釈するのはあなたの自由だ。」というくらいの意味かな。
公的な立場の人間が、誤りを認めて詫びた場合、損害賠償や、責任問題が生じます。
だから簡単に非を認められないんですね。

質問の場合は、「悪いのは町長。助役である私や町役場には何の責任もないので、
私が謝る必要はないが、町長が事件を起こしたことは残念に思う。
一応頭を下げるので、これで幕を引いてほしい。」
というくらいの意味でしょう。
謝る場合は、「(私には全く責任はないけれど)町長になり代わってお詫びいたします。」
という表現になるのでは?

同様の官僚用語として、
「ご指摘、厳粛に受け止めます」=「次からは気をつけますね」
「今後の検討課題としたい」=「できない理由を考えなきゃ」
「ご意見確かにお聞きしました。」=「聞いただけ、聞き流しにしますよ」
「実現に向け努力したい。」=「やりません」
「前向きにとり組みます。」=「できたらいいな」
「可及的速やかに」=「ひまがあったら」
などがあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。ごめんなさい。

なるほど、官僚用語ですか
こういう言葉を使っている人たちは、言語感覚が麻痺してしまって、自分の言葉に疑問をもつこともなくなってしまうのでしょうか。

税金で雇われている公務員が、自己保身のために、いかに曖昧にものを言うかということに、これほど腐心しているんですね。
何とも情けないことだと思います。

>同様の官僚用語として、・・・・

「官僚用語・日本語対訳辞典」として、利用させていただきます(笑)。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/08 00:25

「遺憾」というのは、「残念」というのと、同じだと思って差し支えありません。


他の方が、多数回答されているので、私は法律的な観点から書いておきます。

「〇〇については遺憾に存じます」なんていうのは、「〇〇については残念に思います」と置き換えていいでしょう。
このときに、どうして、きちんとしたお詫びの言葉を使わないか。
それは、「詫びる段階にないか、その必要がないと思っている」というのが、これまでの方々が書いておられる内容ですよね。
で、一歩進んで、法律的にはどうかというところを書いておきます。
不祥事が起きると、損害賠償請求などの関係が絡む場合ってありますよね。
「すいません」と謝ってしまうと、過失または故意があったことを認めることになる場合があるので、「遺憾」を使うんです。
つまり、「残念ですね」なら、その事実(もしくは嫌疑)について評価しているだけです。
しかし、「すいません」といってしまうと、「その人のせいで不利益を被らせてしまった」ということを認めてしまうことになるんです。
で、不法行為による損害賠償請求(民709)につながっていくということになります。
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この回答へのお礼

法律的な観点から見ると、また別な問題があるんですね。
法的な側面から、もう一つ考えてみました。例えば私が挙げた例で、助役が町長の非を認めてしまった後で、裁判で無罪にでもなろうものなら、逆に助役が発言の責任を問われることもあり得ますよね。
そんな恐れもあって、謝罪しているともいないとも取れるような、曖昧な言葉を使っているのでしょうか。

しかし、こういう曖昧な表現は、聞く側にとっては何も意味しないように思います。

ご回答、参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/08 20:23

この場合は、「○○が逮捕されるような罪を犯したことを見逃したことが残念である。

」と言う意味だと思いますが...
たびたび不祥事を起こされたのでは「遺憾」では済まされないと思います。
組織ぐるみとはいいませんが、弛んでいるとしかいえません。

他の方もいわれてますが「遺憾」と言うのが謝罪の時の便利な言葉として使われすぎだと思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。ごめんなさい。

>たびたび不祥事を起こされたのでは「遺憾」では済まされないと思います。

全く同感です。
「遺憾」という言葉には、どこか第三者的な響きがあって、当事者として申し訳ないと言っているように感じられないのです。
私が「遺憾」という言葉に違和感を感じるのも、このためだと思います。
謝罪しているようにも、いないようにも、どちらにも取れる、便利(=曖昧)な言葉ですね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/08 00:13

>遺憾」という言い方は、何かをごまかそうとしているのでしょうか。

それとも、私が理解できない、何か特別な意味が…

これはやはり国語のカテで質問するべきでしたね。
gooの辞書でも『広辞苑』でもなんでもよいですから、ちょっと大きめの辞書を引いてみてください。

「自分の行動を釈明してわびる場合にも、相手の行動に対して非難の気持ちを表す場合にも用いる。」

とありますね。
ご質問文に書かれたことは、相手を非難するという一方の意味のみしか理解されていません。自分の行動をわびる場合にも使うのですから、この場合は、

「逮捕されるようなことをして、申し訳ございません。」

と謝っているのです。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B0%E4 …
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。ごめんなさい。

>「自分の行動を釈明してわびる場合にも、相手の行動に対して非難の気持ちを表す場合にも用いる。」

なるほど、たしかに私は後者の場合しか考えていませんでした。

自分の非を認める場合にも、相手を非難する場合にも、どちらにも使えるというところが、なかなかクセモノですね。
便利と言えば便利なのでしょうが、こういうどちらにも取れるような言葉を使うのは、ずるいことではないのかな?と思いました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/08 00:07

> 「逮捕されたことは遺憾」というのは、一体何が遺憾なのでしょうか。



普通に考えると、

自分の不徳から逮捕される結果になって、皆さんに迷惑をかける事になってしまって非常に申し訳ない。
→過去の自分を非難
自分は努力してきたつもりでいたが、自分の指導力不足から、十分な管理体制を確立できず、組織の中から逮捕者を出してしまう結果になったのは非常に残念だ。
→組織や管理体制を非難

のような意味でしょうが、微妙に難しい便利な言葉ですから、適当に使ってもなんだか反省しているような意味合いも伝わってしまうように思います。

--
> 容疑は誤解であるとか、逮捕は不当であるというように、

実際はそういう風に思っていたとしても(^^;
さすがに、それを言っちゃうとマズイですから…。


「今後このような事の無いよう…」という言葉も、
・今後、内部告発などが起きないように
・今後、尻尾を掴まれて逮捕される事の無いように
のように勘ぐって捉えると、変なカンジです。


外交関係の発言で「誠に遺憾である」のような使い方は適切だと思いますが、こちらのような例ですと最近は何度も繰り返し使われているせいか、あまり反省していないような印象を受けますね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

わかりやすく説明していただき、「逮捕されたことは遺憾」という言い方をする人の心理が、何となくわかってきたような気がします。

しかし、やはり「遺憾」という言葉は曖昧な言葉なんですね。
おっしゃるとおり、外交関係などでは相手を強く非難する表現を避けたい場合もあるでしょうから、そのような場面では、「遺憾」という言葉も悪くないと思います。
そういう場面以外では、もっとわかりやすい表現を使って欲しいですね。

ご回答、大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/31 01:36

――の意(い)を表(ひょう)・する


残念であるという気持ちを表す。〔自分の行動を釈明してわびる場合にも、相手の行動に対して非難の気持ちを表す場合にも用いる〕

と辞書にあります。

相手の行動に対して非難の気持ちも表すので、逮捕されたことは遺憾である。というのは、逮捕されたのは残念だ→なぜ逮捕されるようなことをしたのか残念だ。という意味合いとなります。決して逮捕という事実に関して、なぜ逮捕したのかという意味合いではありません。
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この回答へのお礼

なるほど、相手を非難するときだけでなく、自分(たち)の非を認めるときにも使うんですね。
後者の用法は、考えていませんでした。

しかし、自分(たち)の非を認めて謝罪する言葉としては、「遺憾」というのは、No.1の方もおっしゃっているように、どこか他人事のようで、違和感を感じます。

また、
>逮捕されたのは残念だ→なぜ逮捕されるようなことをしたのか残念だ。という意味合いとなります

という解釈も、発言者に好意的に解釈すれば、そのように理解できなくもありません。
しかし、そういう意味で言うのであれば、「逮捕されたことは遺憾」という表現は、やはり言葉をは省略し過ぎているように思います。

いずれにしても、「遺憾」という言葉は、どうにでも解釈できる曖昧な言葉なんですね。
責任ある立場の人には、こういう曖昧な言葉ではなく、もっとわかりやすい言葉を使って欲しいと思います。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/30 19:18

遺憾とは、広辞苑によると,「思い通りにいかず心残りなこと。

残念。気の毒。」とあります。
確かに語感的には、naomi2002さんのおっしゃられる「容疑は誤解であるとか、逮捕は不当であるというように、容疑者をかばい、警察や検察を批判しているように」私にも感じられます。
「逮捕されたことは遺憾」=「逮捕されたことは誠に残念だ」ということで、やはり、どこか他人事のように聞こえますよね・・・。
国語的意味は前述したとおりですので、要は「便利な言葉」として「乱用」されているというのが実状ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

早速ご回答いただき、ありがとうございます。
私と同じように感じていた方もいたと知って、嬉しいです。

自分(たち)の責任を認めるという意味で使っているとすれば、たしかに「遺憾」という言葉は、どうも第三者的で、違和感を感じます。

おっしゃるとおり、「遺憾」という言葉は、その曖昧さゆえに便利に使われているというのが真相のようですね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/30 19:07

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