アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

出典:「雪のふる街」(本間昭南・著)105ページ

>二人は病院から支給される裾の長い白衣を着ていたが、それは医局や事務局の者達が着ている物と同じだった。
>調理人の方は白の上っ張りに白い前掛けで、男は白の低い帽子、女は三角巾を被っていた。
>もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、たいがいは出入りの納入業者が中元歳暮で持って来る、ごわごわのズック地に濃紺で商品名を白抜きした、帆前掛けを使用していた。

(補足)
「~のに」の意味用法 
 → http://coffeejp.com/article/yufa/2007-08-01/arti … より抜粋

1)逆接を表す
 (例文1)行くなと言ったのに、彼は出かけていった。
 (例文2)あんなに勉強したのに、どうして不合格なのだろう。
 (例文3)寒いのに、窓を開けている。
2)対比を表す
 (例文4)きのうは寒かったのに、きょうは夏のように暑い。
 (例文5)話すのは上手なのに、漢字は全然書けない。
3)終助詞的な「~のに」
 (例文6)どうして食べないの。せっかく作ったのに。

質問者からの補足コメント

  • >もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、たいがいは出入りの納入業者が中元歳暮で持って来る、ごわごわのズック地に濃紺で商品名を白抜きした、帆前掛けを使用していた。

    これをわかりやすく箇条書きすれば、次のようになります。

    >白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始める。
    >白い前掛けは熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透ける。
    >たいがいは出入りの納入業者が中元歳暮で持って来る、ごわごわのズック地に濃紺で商品名を白抜きした、帆前掛けを使用していた。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/10/01 22:09
  • >もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、・・・

    この文章は、「白い前掛けは、汚れが目立つ。それなのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透ける。だから、・・・」と書き換えることができます。しかし、「汚れが目立つ」ことと「肌に透ける」こととの関係が釈然としません。そのために「えっ?」と思う読者も出て来る訳です。

    ここは、次のように表現すれば「あれって?」と思う読者はいないのではないでしょうか。

    >もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに加えて、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、・・・

    No.3の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/10/02 01:16
  • >ここは、次のように表現すれば「あれって?」と思う読者はいないのではないでしょうか。

    誤記がありました。訂正します。

    (誤)「あれって?」→ (正)「えっ?」

      補足日時:2016/10/02 01:22
  • >この部分は帆前掛けを使う理由の2つを繋げて述べている部分なのでおかしくはないです。

    「Aであるのに、Bであるので」というのは、AとBとは対立関係にあることを示唆しています。しかし、「汚れが目立つ」ことと「肌に透ける」ということの間に対立関係はありません。

    (例文4a)昨日は寒かったのに、今日は暑いので、半袖で出掛けた。
    (例文4b)昨日は寒かったのに、今日は天気がいいので、半袖で出掛けた。

    例文4aは、「昨日」「寒かった」ということと「今日」「暑い」ということが対立関係にあります。ですので、この文章は何らおかしくありません。しかし、例文4bは、「昨日」と「今日」が対立関係にあるものの、「寒かった」と「天気がいい」とは対立関係にありません。この文章がおかしいのは明白です。「天気がいい」と言っても「暑い」とは限りません。

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/10/02 08:55
  • >自費出版であるため出版社も校正にはそれほど時間と経費を掛けていないはずです。

    山田悠介氏のデビュー作「リアル鬼ごっこ」は、文章としてはとても欠点が目立ちます。それは、まさに素人の書いたものと言えるものでした。出版社は、これを出版するに当たって、ほとんど校正はしていないはずです。それは、弱冠二十歳の若者が書いた自費出版本だったからです。しかし、ベストセラーになりました。私は、「リアル鬼ごっこ」が売れたということを危惧します。

    以下、http://b-chive.com/jihi-syupan/ より

    「『B』社なんかの存在が大きかったですね。どうしょうもない文章力とストーリーだった、今ではベストセラー作家の山田悠介をデビューさせた。これが、自費出版バブルに拍車をかけました」
    『リアル鬼ごっこ』シリーズで一躍ライトホラーノベル界の寵児になった山田悠介。その効果は絶大だった。

    「次の文章の「・・・のに」はおかしくないで」の補足画像5
    No.6の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/10/03 22:22

A 回答 (6件)

No.4の 方がおっしゃる「のに加え」、または「始める上、」のように書くのが普通でしょう。

要するに、白地の前掛けが敬遠される理由を、続けて述べているわけですから。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

OKATさん。回答ありがとうございます。

私も著者の表現は不適切だと思います。

お礼日時:2016/10/02 18:39

独特な文体とは思いますが、そもそも文学とはそう言う個性が尊重されるべきもので。


また、仮にも出版されている文学作品であれば、プロの編集や校正を経て出版に至っているので、少なくとも著者の意図としては、「それで正しい」としか思えません。

すなわち、たしかに普通なら「白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始める上、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透ける」などと表現するところですが、敢えて「目立ち始めるのに」としていると解釈すべきでしょう。

「汚れが目立つ」と「肌が透ける」を順接や並列に繋げば、調理人にとって「白い前掛け」は、全く良くないものであることになります。
逆に、「のに」などで逆接することにより、前者(汚れが目立つ)は、「料理人にとっては良いことである」と言うニュアンスになります。

すなわち著者の意図を読み解けば、「もっとも、汚れが目立つ白い前掛けは、料理人にとって衛生面からは良いのだが、その一方で、すぐに汚れが目立ってしまうし、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透ける。従い、たいがいは・・」みたいな意図かと思われます。

それを著者なりに、端的に表現した文章と思われ。
冒頭の通り、独特だし、判り易い表現ではありませんが、こと文学の世界では、よくある話であって、そう言う部分を如何に解釈するかが、文学の楽しみ方や醍醐味です。

逆に、それを「間違い!」と断じたら、著者独特の文体などの面白味が激減してしまいます。
この回答への補足あり
    • good
    • 1
この回答へのお礼

key00001さん。丁寧な回答ありがとうございます。

著者は、これまでに4冊の本を出版しています。そのすべてが自費出版です。私は、そのうちの3冊を読んでいます(読了したのは1冊)。3冊とも読みながら疑問に思うところが多々ありました。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9366415.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

そこには、ストーリーの設定に起因する明確な誤記もありました。ですので、私は、著者が表現の微妙な違いを意識して書いているとはとても思えません。自費出版であるため出版社も校正にはそれほど時間と経費を掛けていないはずです。

お礼日時:2016/10/03 21:29

>もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、



→もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに加え、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、

こういう意味・表現ならすんなり読めます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

真魚さん。回答ありがとうございます。

私もそのように思います。

お礼日時:2016/10/02 18:36

欠点を対比させているということは欠点を強調していることにもなると思うのです、


その後に「たいがいは」と帆前掛けを使うということを述べているわけですから、
私は「-のに」がとりわけ変な表現ではないと考えるのです。
この回答への補足あり
    • good
    • 0
この回答へのお礼

むらさめさん。度々の回答ありがとうございます。

>もっとも白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、

これを読んで何ら違和感を抱かない読者もいるでしょう。しかし、私みたいに「あれっ?」と思う読者もいるはずです。そういうことを考えれば、著者はわかりやすい表現を心がけるべきだと、私は思います。

著者の文章には言葉が不統一であるのがところどころに見受けられます。同じものを表現するのにその表記が異なると、読者は混乱します。異なる表記をすることに特別な意味がないのであれば、表記は統一すべきです。

>女性調理人が10人、男の調理人が2人
>栄養士は、看護学校生の特食実習を行う。調理人は、看護学生の食事作りを受け持つ。

お礼日時:2016/10/01 23:34

言葉足らずと思うのならばそれは「-のに」の部分を指摘することではないように思います。


「-のに」で繋げているのは白い前掛けの性能についてです。
この部分は帆前掛けを使う理由の2つを繋げて述べている部分なのでおかしくはないです。

断片的な文章なので、この文中で強調したい著者の意図がどこにあるのかぼやけていますが、
「たいがいは」と理って強調して業者の「帆前掛けを使用」と言っているのだと思います。
(作中での重要なキーになる部分かどうかは判りません、上記の質問の文章からの私の推測です。)
この回答への補足あり
    • good
    • 0
この回答へのお礼

むらさめさん。再度の回答ありがとうございます。

>「-のに」で繋げているのは白い前掛けの性能についてです。

その通りです。白い前掛けが「汚れが目立つ」ということと「肌に透ける」ということは、白い前掛けの欠点です。そういう欠点があるから帆前掛けを使う訳です。

その欠点を「のに」で繋いでは、欠点を対比させていることになります。ここは、対比させるのではなく、並列させるべきでしょう。私が「のに」は不適切だというのは、そういう理由からです。

お礼日時:2016/10/01 22:21

後半の文章の「熱い湯や水がかかる」というのを見てしまうと間違いだと思うとかも知れませんね。


しかし、変な表現ではないです。
この文章で「-のに」は接続助詞で逆接あるいは対比で使われていて、
対比の部分が大きいと思います。

「白い前掛け」が、「汚れが目立ち始める」ことに対して、「肌が透ける」ということを対比させているので、
「のに」使い方として問題ないです。
この回答への補足あり
    • good
    • 0
この回答へのお礼

むらさめさん。回答ありがとうございます。

>接続助詞で逆接あるいは対比で使われていて、 対比の部分が大きい

著者は次のように言いたかったのではないかと、私は思うのですが・・・。

>白い前掛けはすぐに汚れが目立ち始めるのに加えて、熱い湯や水がかかるとたちまち肌に透けるので、

著者がそこで言っている(説明している)ことは、調理人が帆前掛けを使用していることの理由です。つまり、「白い前掛けは、汚れが目立つ上に熱い湯や水がかかるとすぐに肌に透ける。だから、納入業者が中元や歳暮で持って来る帆前掛けを使用する」という訳です。

この解釈でいけば、著者の表現は不適切(言葉足らず)と言えると思うのですが、どうでしょうか。

お礼日時:2016/10/01 21:37

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!