この人頭いいなと思ったエピソード

肝腎については、昭和21年の「当用漢字表」、昭和31年の「同音の漢字による書きかえ」で、肝腎→肝心となったとの事ですが、辞書によると

かん‐じん【肝心/肝腎】
出典:デジタル大辞泉
[名・形動]《肝臓と心臓や腎臓は、人体にとって欠くことのできないものであるところから》最も重要なこと。また、そのさま。肝要。「―な話」「慎重に対処することが―だ」
とあります。
と「肝臓と心臓や腎臓」 は「肝臓と腎臓」と著すべきでは有りませんか?
千年前の医学書を読んでて、ふと疑問に思いました。
心臓が重要な臓器では無いのは知っていますが。

「心」を「じん」と読む例があったら併せてお教え下さい。

質問者からの補足コメント

  • うれしい

    984年の医心方を読んでいました所、心臓は他の臓器の上位に有ると言うことで、心肝と言うべきか?と思っていました。今昔物語集とは気が付きませんでした。
    胆に銘じます。感謝。

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/12/05 21:02

A 回答 (4件)

かん‐じん 【肝心・肝腎】


(1)肝臓と、心臓または腎臓。転じて、心を比喩的にいう。
*周南先生文集〔1760〕三・丁未秋従物先生泛舟墨水「唯是桓譚無信讖、寧知衝突断肝心」
*韓愈‐贈崔立之評事詩「勧君韜養待徴招、不用雕琢愁肝腎」
(2)(肝臓と心臓、また、肝臓と腎臓は、五臓のうち人体に欠くことのできないものであるところから)とりわけてたいせつな箇所。なかでも大事な部分や事柄。
*日本三代実録‐貞観元年〔859〕四月一八日「夫真言教門、諸法之肝心、如来之秘要」
*今昔物語集〔1120頃か〕一三・二七「法花経の中に、方便・安楽・寿量・普門、此の四品(しほん)は、此、肝心(かんじん)に在(まし)ます」
*諺草〔1699〕二「肝心(カンジン) 五臓の中、心の臓は神をかくし、肝は魂をかくす。故に此の二をあげて肝要の義に取れり」
(5)(形動)とりわけたいせつであること。特にだいじであるさま。
*米沢本沙石集〔1283〕三・二「地頭領家の代官と重々問答して、領家の方に肝心(カンシン)の道理を申のべたりける時」
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・三「其道々をしる事、人の肝心(カンシン)なり」
*浄瑠璃・博多小女郎波枕〔1718〕長者経「急に身請をして(もら)はねば、ならぬしゅびに成たれど、かんじんのものがない」
*人情本・春色辰巳園〔1833〜35〕三・二回「始終さばけて相談づくに、解(とけ)てはなしをしない日には、肝腎(カンジン)の男の意地、どっちへしても義理がわりいと気が付た時は」
*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕九・一五八回「鈍(おぞ)や惴(はや)りて要緊(カンシン〈注〉エウキン)の呈書を執(とり)忘れしかば」
*幼学読本〔1887〕〈西邨貞〉二「姉よ、妹よ、針しごとはかんじんなるぞ」

語誌
(1)「肝心」「肝腎」ともに漢籍に例はあるが、日本で「心」「腎」が同音となり、中世以来「肝腎」も同様の意味として用いられるようになったと思われる。
以上[日本国語大辞典](長くなるので一部省略)

まあ、古くから併用されていたようです。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

Thank you

古くからあったと言う事で、日本国語大事典転載感謝します。
皆様がBAです。又愚問を致しますのでどうぞよろしくお願いいたします。

お礼日時:2016/12/11 08:16

たとえば「砂漠」はもともと「沙漠」と書きました



今やおっさんでも砂漠は砂だらけというイメージがついていますが
実際砂の砂漠はあまり多くなく水が少ない乾燥地帯です。
ただし書き換えによって変なイメージがついてしまうのは悪影響ですが
逆に砂漠のほうがよりリアルな生きづらい場所を表現できていて
それはそれでよいような気もします。

言葉は生き物ですから、置き換えを劣化だと捉えず、
使いやすさを優先したものだと理解すればよいのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとう

日本人の識字率は、アメリカより遥かに高かった。
沙漠についても画数が少ないので残すべきか?とは思います。日本には砂漠が無いので沙漠と区別する必要は無いからかも。

お礼日時:2016/12/11 08:11

「心」を「ジン」と読む例は少数あります。

「信心」のほかに「用心」、「点心」(テンシン)を(テンジン)と読むこともあり、「安心立命」を(アンジンリュウメイ)と読むこともあります。これらは中国音になかった発音で、日本でできた読み方(慣用音か)のようです。関係無いが、「神」は(ジン)が呉音、(シン)が漢音です。
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この回答へのお礼

ありがとう

日本固有の読み方なんですね。
熟語になると濁点が付く詞が多いですね。
人妻くらいしか思い浮かびませんが。

お礼日時:2016/12/11 07:57

>「心」を「じん」と読む例


「信心」を思いつきました。他にもあるでしょう。

ところでご質問の主旨がよくわからないのですが、
>「肝臓と心臓や腎臓」 は「肝臓と腎臓」と著すべきでは有りませんか?
がご主旨でしょうか。

辞書を作る立場の人が「同音の漢字による書きかえ」に迎合した結果でこうなってしまったのでしょうね。

「同音の漢字による書きかえ」なぞ無視すべきではないかというお考えであれば、諸手を挙げて賛成いたします。
私は絶対に「交叉点」としか書きません。
「障碍」とかいて若い人に読み方をたずねられることがしょっちゅうです。

ただお役所のいうことには従順なこの国では今やどこを見渡しても「書きかえ」られたものばかりなので、元々の書き方を覚えられていないのが現実。
いつの間にかこの「書き換え」に従っていることも多々あります。
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この回答へのお礼

ありがとう

回答感謝。
信心がたりなかったようです。

お礼日時:2016/12/11 07:54

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