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「せまきもんだね。」というのを聞いて、「狭きものだね」と思って、何故わざわざ「き」を使ったのかと思って、ウェブを検索してみたんですが、1909年の「狭き門」と言う小説があったので、多分それかと思いました。

1909年の作品を日本語で翻訳したのは1909年以後の事になるはずですが、これは小説のタイトルだからわざわざ「き」を使っただけですか? 会話で「き」が主流から落ちて不自然に思われるようになったのはいつ頃の事ですか?

A 回答 (5件)

ざっとみると終止形と連体形が統一されるようになったのは鎌倉時代ころかららしいです。


狭き門はほぼ常套句なので合格率が低い受験校などを表現する時
いまでも盛んに使われていると思いますが・・・

オードリー春日のいう「うまし!」と同じように特徴づけをしたりするときに
ちょっともったいぶって古めの表現はいまでもよくしますよね
あえてちょっとした違和感をだしたいからなのかもしれません
文芸作品や歌詞などにはよく形容詞の「き」連体活用はされています

美しき人、優しき日々、遠き山・・・
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形容詞の文語形の連体形ですね。


連体形というのは、後に名詞が続く場合の、品詞の語尾変化の形です。

例えば「狭い」は、
終止形:狭し
連体形:狭き

明治以降 書きことばでも口語形が使われるようになり
「狭し」の語尾が音便化した「狭い」が、終止形と連体形に使われています。
現代語で、終止形と連体形が同じ形になるのは、動詞でもそうです。

作品のタイトルなどでは、文語のほうが恰好がいいというので、よく使われます。
「黒き瞳」、「過ぎ去りし時」、など。

言文一致:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E6%96%87 …
音便:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E4%BE%BF …
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「狭き門より入れ 」という聖書(新約聖書 マタイの福音書7章13節)の言葉が使われた、アンドレ・ジッドの小説、その小説を映画化したタイトルにも使われ、有名なことばです。


 日本語の活用の変化が中世に始まり、「狭し(狭き)」が「狭い(狭い)」に変化しましたが、今でも慣用的に使われる言葉です。この活用の変化は、室町から江戸初期に掛けておこなわれたものです。江戸末期にはほとんど完了していたと思います。

 [日本国語大辞典]によれば、「狭い」の一番古い用例は次のようなものです。
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕三・一五齣「船で前へ帰りたいねへ、なんぞといって居て、狭(セマ)い流しを糠だらけにして居ませうぜ」
*和英語林集成(初版)〔1867〕「Semai (セマイ) ココロ」
 これらは音声の記録ではありませんが、当時の話しことばが文章化されてものです。
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明確化したのは、明治時代に始まった「文言一致」と言う活動かと思います。



そもそも「口語」は、どんどん進化,変化してて、基本的には、言い易いとか簡単な表現になります。
「狭き(SEMAKI)」なども、「K」を省略しちゃって、言い易くしたワケですね。

ただ、「狭き門」なんてのは、慣用表現の中に含まれるかと思います。
従い現在でも使われるケースはありますよ。
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中世期には動詞や形容詞 (およびそれらと同様の活用をする助動詞) において連体形と終止形の統合がすすみ (連体形を持って文を終止す

る形はもっと前からある), それとほぼ同時期に形容詞連体形 (「同じ形」である終止形も含む) において「き」から「い」への変化 (イ音便) が生じているようです.
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