No.5ベストアンサー
- 回答日時:
「起承転結」の解説関しては、Wikipediaの記述が充実しています。
「意味」も「例文」もわかるでしょう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B7%E6%89%BF …
わかりやすい例は、「大阪本町 糸屋の娘」の話かと。
ただ、これはあまりにも有名で、手垢まみれかも。
個人的には、「起承転結」が使えるのはごく一部の文章だと思います。
有名なところでは天声人語でしょうか。あれは「転」から始まる変則形です。
「転起承結」のような形ですが、2番目に唐突に本来の「起」が来るので、一見「転転承結」のように見えます。
うまく使えればよいのですが、一般の人がマネをしたら、たいてい支離滅裂になります。
詳しくは下記をご参照ください。
【伝言板2 第1章-5 「ウマい文章」の正体――「主題」「構成」「表現」の3つに分けて考えてみる】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1328. …
以下は一部の抜粋(重言)。
■構成1──起承転結は論文には向かない
構成に関して書いている文章読本も多い。「第1章3」でふれた「書き出しに気を配れ」も、構成に関する心得になる。文章の構成って話でよく知られているのは、「五大心得」にもランクインしている「起承転結にのっとって書け」だ。似た感じのものに、「序破急」なんてのもある。
「起承転結にのっとって書け」と説く文章読本はたしかに多い。しかし、そうじゃないって意見も少なくない。
【引用部】
論証や説得を目的とする文章に限らず、一般に作文の構成を問題にするとき、まっさきに頭に浮かぶのは、「起承転結」の四部構成だろう。これは本来、漢詩の絶句の構成についていわれたものらしい。それがだんだん広まって散文にも適用されるようになる。(中略)
起承転結に次いでよくとりあげられるものに、「序破急」という三部構成がある。これはもと、雅楽の楽曲構成上の三つの区分から出たものというが、のちに導入部・展開部・結末部という程度の意味に一般化して、能楽や浄瑠璃の脚本構成などに取り入れられ、さらに散文の文章構成にも広がった。事件を叙述する物語などでは、発端・経緯・結末というのがそれにあたる。論文では序論・本論・結論という三部構成がふつうに見られ、論理的な文章の基本形ともなっている。(中村明『悪文』p.53~54)
そういうことですか。なんか頭にスンナリ入っていかないな。とくに「序破急」に関する記述の2番目の文がいけない。こんなに漢字が多い文で一文が100字近くなると、ついていけなくなる。
それはそれとして、〈論理的な文章の基本形〉は〈序論・本論・結論という三部構成〉と書いてある。起承転結ではないらしい。
【引用部】
序論
叙述(説明)
論述(「たしからしさ」による証明)
補説(補足)
結語(井上読本p.206~207)
これは紀元前5世紀頃にコラクスって人物が書いた〈史上最初のレトリック教科書〉の中に出てくる議論の組み立て方だ。〈どうやら最初から、ことの本質を言い当ててしまった〉ため、ヨーロッパ・レトリックの基本になった。「補説」が「反論」にかわったりはしても、とにかく基本は5分法。ここから〈説教の五段法〉や演説のための〈五分法〉が派生しているらしい。
【引用部】
これらの五分法は、三分法(たとえば「序論・本論・結論」)へ、あるいは四分法(たとえば「起承転結」)へ、容易に移行し得るだろうし、うまく使えば役に立つだろうこともわかる。(井上読本p.208)
〈容易〉かどうかは定かではないが、まあ〈移行し得る〉可能性を否定する気はない。
同じとこから出発しても別の意見にたどり着く場合もある。『文章構成法』はコラクスの5分法とほぼ同じものを紹介したあと、次のように書く。
【引用部】
これに反して、「起承転結」はもともと漢詩を構成するための順序である。「論」ではない。はじめから心を一つにした【もの】が集まって、さらに心を一つにするために詩の朗詠を聞く。日本の「起承転結」も、説得のための【もの】ではなく、心を一つにした仲のよい【もの】の中での表現の順序だ。(樺島忠夫『文章構成法』p.118。【】印は引用者による)
趣旨はわかるが、いろいろとインネンをつけたいとこが多い文章だ。とりあえず、3回も出てくる「もの」のうち、1つ目と3つ目を「者」って漢字にしてくれていればずいぶん印象が違う(もちろん別の言葉に書きかえたっていい)。念のために書き添えておくが、これは「日本語は論理的な記述には向かない」って迷信とは無関係だ。
起承転結は日本語の伝統的な文章の構成法である。起承転結は「論」には向かない。したがって日本語は「論」には向かないのである……もっともらしく聞こえるかもしれないが、こんなのは詭弁にさえなっていない。
【引用部】
文章の構成について、昔から「起承転結」ということが言われてきた。しかし、これはもともとは漢詩の形式である。現在では、文学的エッセイで用いられる形式だ。論述文の場合は、これに従う必要はない。むしろ、「転」のところで別の話題が現れると(あるいはそれまでの論理展開が覆されると)、読者は当惑する。
学術的な論文の場合には、序論・本論・結論の三部構成にするのがよい。面白みはないが、最初から妙技を求めるのでなく、手堅くやろう。(野口悠紀雄『「超」文章法』p.95)
ちょっと待った。このセンセーはエッセイを「論述文」に含めていたはずだ。エッセイには文学的エッセイとそうじゃないエッセイがあるってことになる(だから、それは書き手しだいってことでしょ)。まあいいや。とにかく「起承転結なんて関知しない」って態度なんだろう。
こうやって並べてみると、起承転結は論文には向かないようだ。論文に向かないのなら、小論文なんかにも当然向かない。起承転結なんか意識していたら、すぐに制限字数を超えてしまう。
■構成2──起承転結はエッセイなんかにも向かない
では論文以外の文章なら起承転結で書くべきなのか。
コラム・エッセイを対象にしている『読ませる技術』は、〈よく文章には形があるといわれています〉と起承転結と序破急を簡単に説明している。そのあとで〈いろいろありますが、あまり気にしなくていいんじゃないかと思います〉と書いて、次のように続ける。
【引用部】
でも、ひとつだけ、これは守ったほうが無難だろうということがあります。それは「首尾一致」。これは大事です。
簡単にいえば、頭に振った話を最後にもう一回振るということなんですが、これは、やってみるとなかなか勝手がいい。(山口文憲『読ませる技術』p.94)
サラリと流してしまい、別の話を始めている。「いきなり核心型」をすすめるセンセーだから、起承転結なんてすすめるわけがない。
別な例を見てみよう。
『文章をダメにする三つの条件』は、いままで見てきた文章読本とはやや趣きが違う。作文教室で指導した経験をもとに、生徒の作品を盛り込んで解説している。「作文」ってジャンルはなかなかのクセ者で、非常に幅広い種類の文章を含む。身辺雑記的なエッセイが主で、意見文や旅行記なんかも入ってくるだろう。厳密な定義は無視するとして、その作文を書くときには起承転結の考え方は無用、と繰り返している。
【引用部】
この学生はバスの中やホテルで楽しかったことに見向きもせずに、自分が訴えたいことを、まず冒頭に持ち出している。そうすると、あとは論旨を補強するための材料をレンガ積みのように重ねていけばよい。文章の書き方のハウツー本に必ず出てくる「起承転結」というお題目は、ここでは無意味なものになる。(宮部修『文章をダメにする三つの条件』p. 50)
どうやら、「いきなり核心型」に近い意見であることがわかる。さらに、起承転結の流れで書けることは少ない、とも書いている。
【引用部】
作文を書くたびに、その内容と文章の流れ、転換がこのようにうまくはまることは少ないだろう。新聞でいえば、各紙の朝刊一面の下にあるコラム位が、どうにかこの展開を踏んで書かれているといえよう。(宮部修『文章をダメにする三つの条件』p.191)
こうして見ていくと、当然ながら素朴な疑問が出てくる。起承転結って、いったいどんな文章を書くときに使うのだろうか。ここから先は個人的な「意見」になりそうなので、あとに回そう。
(後略)
No.4
- 回答日時:
№3さんのとおり
例として
たとえば
「朝スマホを見ながら歩いていた人とぶつかった」
という風に
何気ない日常から始める
これが「起」
「最近はこういう人の事故が多いと聞く」
まえの「起」を受けて「承」
「いくら注意してもかならず破る人は
いつの時代にもいるものだ。
戦争反対とはいいながら云々」
これが「転」で
書きたい人のテーマとなる
本当はこれが書きたかったが
いきなり戦争の話では
読む人はいやがるだろうから
歩きスマホなどの
身近な話から入るわけである
もちろん
テーマにつながるような話にしなければならない
「他人のことばかり批判しているようだが
自分も禁止されていることを
気がつかずにうっかりやっているかもしれない云々」
という風にまとめるのが「結」
例は今適当に書いたので
まともな正しい例ではありませんよ
No.2
- 回答日時:
起 俺は勇者 冒険をしている
承 スライムを倒した
転 スライムの最期の言葉 魔王なんていない。 ーー?!
結 俺はひきこもり 今日もドラクエをする
こんなもんかな?
No.1
- 回答日時:
下記URLは
「起承転結が5秒でわかる【これでわからなきゃ諦めろ!】」
というサイトです。
https://storymaker.click/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/4084/
ご参照ください。
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