
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
ある外国の歴史を研究しています。
この場合の「第一級史料」というのは、その史料(一次史料)が非常に価値がある、ということでしょう。その価値は、史料に本質的に内在しているのではなく、その史料に価値を置く・置かないという文脈によります。たとえば、現在では邪馬台国の位置ははっきりとはわかりませんから、それを確定する考古的な史料が発掘されたりしたら、それは第一級の史料になるでしょうね。そういうものがない場合、邪馬台国の位置が(きわめてあやふやな表現とはいえ)記載されている『三国志・魏志倭人伝』が第一級の史料とされるのでしょうね。
要は、一次史料のなかでも特にある分野において決定的な立証力を持つもののことを「第一級」と呼んでいるのでしょう。これは、一次史料(primary sources)と二次文献(secondary materials)の区分とは違って、厳格な歴史学の専門用語ではないと思います。すくなくとも私が学んでいる分野では、第一級史料という表現をテクニカル・タームとしては使用していないと思います。日本史では、違うのかもしれませんが(だから、日本史という文脈では、#2さんがおっしゃった通りなのかもしれません)。普通の記事と「超特ダネ!」の違いみたいなものでしょう。
No.2
- 回答日時:
「当事者が直接書いた資料」が第一級史料(一次資料とも言う)と言われます。
日本史で言うと、寺の過去帳、個人の日記、
出土した木簡に書いてある記録などが一級資料です。
二級資料(二次資料)は、他の資料をもとに書かれた資料です。
歴史書は、どんなに優れたものでも、二級資料以下の資料となります。
担当者がいいかげんで、不正確なことが書いてある一級資料もあり、
必ずしも一級資料だから信用できるというわけでもないですが、
歴史研究としてはできるだけ一級資料を使うのが望ましいとされています。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
第一級かの判断は、歴史家が判断し、決めます。
あくまでも個人の主観です。
というのも、史料というのは、唯の過去の資料です。
見る人がいなければ唯の紙屑だったり、石だったりします。それを「これが重要だ!」と判断する人がいて初めて価値を持つようになります。
その判断をするのが、(こういう史料は無いかと)目的を持って探し、それを「発見する」歴史家なのです。
ただ、万人が納得するかどうかという問題はありますので、ある程度学会の人間等を納得させられるだけの説得力のある仮説に基づいている事は重要になると思います。
これについて詳しくお知りになりたい場合は、カーの「歴史とは何か?」をお読みになる事をお勧めします。
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