
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ちょっと難しいですね。
鉄は低温でBCC構造をとり、高温領域でFCCという最密充填構造をとります。更に高温では再び粗なBCC構造を取ります。
この結晶構造の変化はギブス自由エネルギーで説明されるのですが、
http://foundry.jp/bukai/wp-content/uploads/2012/ …
低温で鉄がBCCという体積が大きな結晶構造で高温で体積が小さな結晶構造を持つのは、
鉄が低温で強磁性だったものが、キュリー点以上の温度では常磁性という性質の変化でしめされる2次相転移を起こすためです。
この2次相転移でfcc構造のギブスの自由エネルギー変化が微妙に変わり、fccとbccでのギブス自由エネルギーを逆転させるためですね。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcrsj1959/1 …
http://www.campus.ouj.ac.jp/~hamada/TextLib/rm/c …
私の恩師は鉄がメインだった最後の世代で、昔はもっと厳しく教えられたのですが、
現在は、もっとコンピュータシミュレーションが発達しているので現実的な解釈があると思うのと、
私には時間がなく、ちょっと2次相転移についてもっと調べられないので…参考になれば幸いです。
この回答へのお礼
お礼日時:2018/04/20 18:52
ご回答ありがとうございます!なぜそのようにGがなっているのかというところですよね。。
磁性が影響してっていうのはなるほどです!
しかし、ZrO2のような材料でも見られるのでそれだけではなさそうです。。
しかし、とても参考になりました!
No.4
- 回答日時:
二次相転移の他に準安定相への転移があります。
鉄鋼材料にfcc相(オーステナイト)から急冷する焼入れ処理を行うと、無拡散変態によりマルテンサイト組織が出来ます。
鉄鋼材料ではこのマルテンサイト組織は高温のオーステナイト組織よりも体積が膨張していますね。
形状記憶合金等の鉄系以外のマルテンサイト変態があるのですが、その際の体積の変化については私は情報を持っていません。
No.2
- 回答日時:
鉄の場合は、フェライト(BCC)が相転移によりオーステナイト(FCC)に変化し、原子が密になるために体積が小さくなることがあります。
7.炭素鋼の基礎
http://ms-laboratory.jp/strength/ms2/ms_71/71.htm
この回答へのお礼
お礼日時:2018/04/20 18:41
ご回答ありがとうございます。
多成分系で組成が変わる場合ということでよろしいでしょうか?
ZrO2のように組成は変わらずに、高温相の方が体積が小さい場合のをどう説明できるのかが知りたいです。
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固体での相転移でお伺いしたいです。
ZrO2のように組成は変わらずに、高温相 (単斜晶→正方晶) の方が体積が小さい場合のをどう説明できるのかが知りたいです。