ショボ短歌会

インド神話について質問です。
Wikipediaで「ヒンドゥー教」の項目を見ていたのですが、「主要な神々」の「ヴィシュヌ神」の項目に「カーマ」という神が「ヴィシュヌの娘」として記載されていました。

しかし「カーマ」のページを見ても男性神と書いてあるし、調べてもやはり誰々の息子だったりと男としての記述ばかりでした。

けれど、アニヲタwikiでは「マーラ」のページに「マーラ」と「カーマ」は原型となった神が類似しているらしく、その原型となった神は愛や死の女神であるという説がある。といった記述がありました。

実際のところ、どうなのでしょうか?カーマ神として登場しているのは男ばかりですし、女神説もこれ以外見当たりません。Wikipediaの記述は単に誤謬だったのでしょうか?

誰か、インド神話やヒンドゥー教の歴史、古代宗教について詳しい人がいましたら、教えていただけないでしょうか?

「インド神話について質問です。 Wikip」の質問画像

A 回答 (3件)

たぶんwikiの誤記です。



上村勝彦「インド神話」には、次のような文があります。

リグ・ヴェーダ  カーマの性別は不明・でも男っぽい

その時、無もなく、有もなかった。空界も、その上の天もなかった。何ものが活動したのか。
どこで、誰の庇護のもとに?.深くて測り知れぬ水(原水)は存在したのか?
その時、死もなく、不死もなかった。夜と昼との標識もなかった。かの唯一者は、自力により風なく呼吸していた。これより他に何ものも存在しなかった。
太初において、暗黒は暗黒におおわれていた。この一切は光明なき(混沌とした)水波であった。
空虚におおわれて顕れつつあったかの唯一者は、熱(タパス、後に「苦行」を意味する)の力にょって出生した。
最初に意欲(カーマ、一般に「愛欲」を意味する)がかの唯一者に現れた。これは意(思考)の第一の種子(レータス、一般に一精子」を意味する)であった。詩人(聖仙)たちは熟慮して、有の縁者(起源)を無に見出した。

 (カーマは愛の神でもあったが、再生後も男)

カーマはインドの愛の神である。砂糖キビの弓と五本の花の矢を持ち、人の心を射て恋情をかきたてる。彼は鵬鵡に乗り、マカラ(海獣の一種。海豚とも鰐とも訳される)を旗標とする。通俗語源解釈で、彼はシヴァに燃やされたからアナンガ(体なきもの)と呼ばれ、「心に生ずるもの」(マナシジャ)となったとされる。また、カンダルパ、マンマタ、マーラなどと呼ばれる。後に彼はクリシュナの息子プラデュムナとして再生する。

《愛神カーマと カーマの妻の快楽神ラティ》(妻がいるし、カーマは男)

神々はターラヵという悪魔に悩まされていた。ターラカは梵天の恩寵により無敵となっていたのである。彼を倒せる唯一の男は、シヴァの息子のみであるということであった。そこで、シヴァに息子を作らせる必要があった。梵天は、ヒマーラャの娘パールヴァティーこそ、シヴァの妻となるにふさわしいと告げた。
インドラはシヴァの恋情をかきたてるために、愛神カーマを派遣した。カーマは友のヴァサンタ(春)と、妻のラティ(快楽)とをともなって、シヴァが苦行をしている場所に出かけた。
カーマが現れると、突然、樹々は芽吹き、森の生物は恋にめざめ、時ならぬ春の季節が訪れた。カーマは.。ハールヴァティーがシヴァのそばにいる好機をとらえて、そのサンモーハナ(「魅了する」という意。カーマの五本の矢の一つ)と呼ばれる花の矢を弓につがえた。

シヴァは月の出始めた海原のように わずかにその平静さを失って ビンバの果実のような唇をしたウマー(=ヒマーラャの娘パールヴァティー)の顔に視線を向けた。

パールヴァティーの心も動揺した。だがシヴァは自制して、彼の心を乱した原因を探ろうとして四方に眼を向けた。そして弓をひきしぼっているカーマを見出し、怒って、その額にある第三の眼から火焔を発し、カーマを灰にしてしまったのである。ラティは気絶した。それから、シヴァは婦女のそばにいることは無益であると考え、従者とともに姿を隠した。パールヴァティーは、父の願望も自分の魅力的な肉体も空しいものと思い、恥ずかしさのあまり梢然として家に帰った。カーマの妻ラティは意識をとりもどし、長いこと嘆き悲しんでいたが、やがてヴァサンタ(春)を呼んで火葬の準備をさせ、火中に身を投じて夫の後を追おうとした。その時、空から声が聞こえ、シヴァがパールヴァティーと結婚した暁には、カーマは再び姿をとりもどし、彼女はまた夫と再会することができようと告げた。
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この回答へのお礼

返答ありがとうございました。
おお!原典の抜粋までありがとうございます!
カーマ、中々理不尽な目にあってますね…。
詳細に教えてくださって助かりました!

お礼日時:2018/05/09 19:44

おそらく誤記だと思います。


インド神話はアヴァター(化身)という概念があるので関連性が入り組んでいますが、カーマが
ヴィシュヌ神の子供になったのは、クリシュナ(ヴィシュヌの化身)の「息子」プラデュムナと
して生まれた時だけで、「娘」になった事は無いはずです。
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この回答へのお礼

返答ありがとうございました。
やはり誤記ですか…。薄々気付いてはいたけど女神原型説が気になって質問してみたのですが、なさそうですしね。
詳しく教えてくださってありがとうございます!

お礼日時:2018/05/09 19:40

神話とは 人間が作った物語・・



実際の神の事を 神が記述した物では無い
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この回答へのお礼

返答ありがとうございました。
そうですね。神話にしろwikiにしろ、人が書いたものなら間違えることもありますよね…。

お礼日時:2018/05/09 19:38

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