ゴーン氏は、なぜ報酬を過少記載したのか？

Question

有価証券取引書に虚偽の記載をして、金融商品取引法違反容疑で逮捕、ということですが、
ゴーン氏にはどんなメリットがあったのか理解できません。

別にゴーン氏の肩をもつ気はありませんが、何のために、逮捕されるほどの悪事を働いたのか？
何のメリットがあったのでしょう？
「日本では高額の役員報酬は非難されるから」という、感覚的な理由で、逮捕の危険を冒すのでしょうか？
バレたら、これまで築いてきた信用も名誉も失うというのに。
現に、今なにもかも失いつつあります。

会社から支払われる報酬なので、源泉徴収などは、会社の経理が適正に行っているでしょうから、所得税の脱税、ということではないと思います。
現に「脱税容疑」ではないです。

さらに、有価証券取引書にウソを記載するのは、自分1人で決めて自分1人でできることなんでしょうか？
他の役員なども知っていたことではないですか？

たぶん何百億の資産をもち、社会的名誉も持っている人が、虚偽記載をして何のメリットがあるのか、さっぱり分かりません。

どなたか、こんなメリットがある、とご存知の方、教えてください。

rabbit_9999 · Accepted Answer

フランス政府が口を出しているのは、フランス政府がルノーの株主だからです。ルノーの利益をより大きくしたがるのは当然です。
一方、日産（法人＆日産だけの役員）は、なるべくルノーに利益を持っていかれたくないのは、これも当たり前の話です。

> 今年６月に司法取引を可能にする法案ができたのも、なんだか、妙にタイミングが合っています。

何のタイミングでしょう？
司法取引制度ができたから、加担させられていた役員が告発した、というのは、事実だと思いますよ。
それはどこのマスコミでもそのように言ってます。
そもそも、そういうふうに内部告発させる為に作った制度ですから、こういった事例が出てくるのは当然ですね。

> ゴーン氏の横暴に不満があったとしても、経営実績が上がっていれば、見て見ぬふりをするのが企業です。

ええ、ですから、今まで我慢して付き合ってたのでしょう。
ところが、どんどん要求が過大になってきたし、日産も言うほど経営実績が上がってない。
しかも、燃費不正問題が出て大変な状況なのに、ゴーン氏は全く責任を取ろうとしない。
「見て見ぬふり」出来なくなった、ということでしょう。

役員が多くの報酬を得られるのは、会社に何かあったときに全ての責任を負わなければいけないから、です。
丸裸になるリスクがあるからこそ、平常時には多額の報酬が与えられます。
ところが、ゴーン氏は、利益を得るだけ得て、一方で、責任を負うことをしませんでした。
見限られても文句は言えないでしょう。

> 単に会社のイメージではなく、「フランス」に乗っ取られそうになったことが理由で、虚偽記載は口実だと思います。

今のところ、ルノーとの提携解消の話はありませんよ。
そもそも、解消するためには株を買い戻さないといけませんしね。
日産にはその体力はないでしょう。

なお、法人としての日産も、当然罪に問われますよ。
虚偽記載した場合、法人にも罰金刑が課されるというルールですから。

rose2011 · Answer

恐らく、意外と簡単な話で、「ゴーン氏はレバノン人だから／レバノン人の大成功者だから」ですよ。
逆に言えば、「日本人には理解しにくいメンタリティ」と言いますか。
どちらかと言えば、華僑とかユダヤ人に近い感覚で、母国に住むことに拘りはないけど、血縁とか国民であることには、強い拘りを持っている国民性ですね。

レバノンも「出稼ぎ国家」で、レバノン自体には大した産業もないから、レバノンから出て成功した「在外レバノン人からの送金」で、かなり財政や経済が支えられています。
そんな中でゴーン氏は、世界的にも最も有名な経営者の一人でもあり、レバノンの大英雄です。
こちらは、元横綱の朝青龍が、日本で稼いだカネで地元経済などに貢献し、大英雄になっている様な感じが近いと思います。
これが日本だと、「海外成金」とか言われそうだけど・・。

やや極論すれば、ゴーン氏は、レバノンと言う国家レベルで、財政や経済を担う「稼ぎ頭」でもあり、レバノンにとって重要人物なんですね。
だから実際にも、同氏が逮捕された直後、レバノン政府から日本政府に「公正かつ寛大なお裁きを！」的な要請が出されてます。

すなわち、ゴーン氏の個人的欲求と言うよりは、「レバノン人の大成功者」と言う欲求から、国家レベルでの貢献を目指し、桁外れの報酬を得る必要があった訳です。
質問者さんも仰る通り、公表ベースで年収２０億円近くある人物が、更に何十億円も必要とする動機は、ほとんど考えられません。
ゴーン氏自身も、逮捕されたので「焼き鳥屋」の予約をキャンセルしたらしいですが、案外、質素な部分も多かったみたいだし・・。

言い換えれば、ゴーン氏は、先進国の資本主義者的な経営者とは、一線を画す考え方であるとは言えそうです。
でもまあ、現在の疑惑が事実なら、いかなる動機であろうとも、許される行為ではありません。

さんのたけ · Answer

日産自動車の今迄の経営人並びに、最近の幹部が、日本を心の底から守る気概と覚悟が無かったからだと思いました。氏は！日本のしきたりがわからず晩節を汚しました。とにかく、日産がフランス主体に成らぬように、日本政府は御指導下さい‼️

mojitto · Answer

ゴーン氏にしてみれば経営がある程度立て直ったのだから、欧米の経営者並みに役員報酬が欲しいと思うのは当たり前。
一方で日本ではもともと役員に対する高額報酬に厳しい。
創業家だと株でも儲けることができますが、雇われだとそうはいきません。

だからゴーン氏か日産の役員や経理や法務の担当かあるいはその全員が知恵を絞った結果…ということでしょう。
報酬としてお金をもらうことも、個人の支出を会社の経費で賄うのもゴーン氏にしてみたら同じことですから。

こうでもしないとゴーン氏の望む欧米並みの報酬が実現しないということです。

rabbit_9999 · Answer

> しかし、これは完全に会社幹部ぐるみでなければできないことですね。
> どの程度の司法取引をしたのか分かりませんが、企業イメージはガタ落ちですね。
> だから、今はなるべく「悪キャラゴーン」のイメージを作っておきたいのかな、と思えてきました。

もちろん、会社としての日産を守る為に、殊更に「ゴーン氏が悪い」と印象付けようとしている面はあるでしょうね。
ただ、実際問題として、ゴーン氏が「もっと寄越せ」「もっと寄越せ」と言わなきゃ起きなかった事態ですから、「ゴーン氏が悪い」のは事実だと思いますよ。
昨日の報道では、他の役員に支払われるはずの報酬までゴーン氏に一部を取られてたって話ですから、他の役員が大喜びで従っていたとは思えません。
ルノーの力を背景に、脅しに近いことを行っていたのではないでしょうか。
このままゴーン氏をのさばらせておくのと、一時的に会社のイメージが悪化するのとを比べて、ゴーン氏を追放したほうがまだしもマシだと判断したのでしょう。
結局、調子に乗ってやりすぎたゴーン氏が「バカだった」ということかと。

puyo3155 · Answer

そりゃ、あなたには理解できないでしょうね。

階級社会のヨーロッパで、やとわれ経営者としてはトップに上り詰めても、報酬はグローバルスタンダードに遠く及ばず。
とにかく金がほしい。１０億あれば１００億、１００億あれば、１０００億・・・・麻薬ですね。

やとわれ社長で、１０億もらっても、税金でもっていかれ、創業者が数千億だ、数兆円だというような大金持ちには絶対なれない。
ヨーロッパの貴族階層の段違いの金持ちにも追い付かない。

そんな感覚から、会社を打ち出の小槌のような、金儲けツールと勘違いしたのでしょうね。

一人ではできないのは確か。でも権力が集中したトップが命令すれば、なんでもできるのが会社。
今回は、司法取引で、加担した社員はゲロしてますから、真実がどんどん出てくるでしょうね。

Mokuzo100nen · Answer

株主総会でめんどくさい質問を減らしたいと言う計算でしょう。

rabbit_9999 · Answer

おそらく・・・ですが、現金としてもらったのは、記載されている通りの金額だったんだと思います。
高級な自宅を買わせたとかいう話が出ていますので、たぶん、そういった物納や株券などの「隠れ報酬」があって、それを算入すると「虚偽記載」になる、という話なのではないでしょうか。
経理担当者が「隠れ報酬」の存在を知らなければ、当然、源泉徴収も正しく行われてない＝脱税になると思います。（「隠れ」については、別途、何かしらの理由をつけた経費として処理されているかと。）
もし上記で正しければ、ゴーン氏のメリットは、もちろん、「税金が少なくて済むから」ですね。
また、他の回答者様の仰っているように、そもそも公表されていた金額ですら多すぎると叩かれていましたから、それ以上を貰おうとしたら正当な手続きでは難しいでしょう。
もちろん、「私にはそれだけの価値がある」と言い放つことも可能ではありますが、それで皆に「日産車は買わない」と言われてしまったら大変です。
一般従業員にも、「それだけの利益が上がってるんなら、給料上げろ、ボーナス上げろ」と言われかねません。
そうなれば、ゴーン氏にとっても困ったことになります。
落としどころとして、「半額は公表、半額は隠し」ということになったのではないでしょうか。
他の役員がどの程度知っていて、どの程度関与していたのかは、現時点では不明ですね。
ただ、当然何人か知っている人はいたでしょうね。

hf0601 · Answer

わたしもkantansiさんと同意見です。確かにグローバル視点では、GMのトップなど彼より高額の報酬を貰っている人はいますが、日本においては公表された額だけでも異常であり、コストカッターとの異名を取った人が日本ではあり得ないほどの役員報酬を貰っていたとすれば、ゴーン本人及び日産に対して株主からは批判され、日産ブランドにも影響があることは容易に想像がつきます。
しかしながら私は、その事を見抜けなかった監査法人にもかなりの責任があると思います。日産の監査法人は東芝や駿河銀行と同じ新日本監査法人ですが、司法はこの監査法人にもメスを入れるべきだと思います。

one12 · Answer

メリットは単純に私服を貯める事です。
>たぶん何百億の資産をもち、
何百億持っていても、さらに欲しくなるのが人間の欲望です。

>源泉徴収などは、会社の経理が適正に行っているでしょうから、
>所得税の脱税、ということではないと思います。

ここが間違っています。
有価証券報告書に100億の報酬に対して、50億と虚偽を
記載していれば、源泉徴収も50億になっているはずです。
有価証券報告書には役員報酬も記載されます。
そうでなければ、辻褄が合わず、すぐばれます。

>有価証券取引書にウソを記載するのは、
>自分1人で決めて自分1人でできることなんでしょうか？

１人ではできないでしょう。
今回、どこまで日産の人が関わっているかわからないですが
発覚するきっかけは、内部告発であり、司法取引で自分の刑を
軽くする代わりに告発したのでしょう。

そして、有価証券報告書は事業の経営状況など外部に報告するもので
虚偽の報告すれば株価などに影響し、大きな企業ほど影響度は大きいです。

単純に確定申告をごまかして、私服を得たのとは全く違います。

ゴーン氏は、なぜ報酬を過少記載したのか？

フランス政府が口を出しているのは、フランス政府がルノーの株主だからです。

恐らく、意外と簡単な話で、「ゴーン氏はレバノン人だから／レバノン人の大成功者だから」ですよ。

日産自動車の今迄の経営人並びに、最近の幹部が、日本を心の底から守る気概と覚悟が無かったからだと思いました。

ゴーン氏にしてみれば経営がある程度立て直ったのだから、欧米の経営者並みに役員報酬が欲しいと思うのは当たり前。

> しかし、これは完全に会社幹部ぐるみでなければできないことですね。

そりゃ、あなたには理解できないでしょうね。

株主総会でめんどくさい質問を減らしたいと言う計算でしょう。

おそらく・・・ですが、現金としてもらったのは、記載されている通りの金額だったんだと思います。

わたしもkantansiさんと同意見です。

メリットは単純に私服を貯める事です。

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