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古文の「離る」の読みに、“かる”と“あかる”がありますが、その二つの意味はどう違うのですか。

A 回答 (2件)

「かる」はある物事・地点・時点から離れる、隔たる、距離を置く意味。


「あかる」は「つどふ」の反対語で、多くの人々が集まった場所から離れて別れていく意味。
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古い時代の言葉として「かる」【離】、「さかる」【離・放】、「あまざかる」【天離】、


類義の語に「分かる」があります。これらは一括りにできるようです。
 一方、それらに対応する形で、あか・る 【散・別】があるようです。
そして、結論的に「分かる」のタイプと「あかる」のタイプの差を、旺文社「古語辞典」では、「わかる」は、「人から離れる」であり、「あかる」は「一つに集まった場所から別々に離れていくのが本義だと説明しています。
 現代語では、何のことか意味不明ですが、当てられた漢字(散)から見当がつくように思います。

 同じく「日本国語大辞典」では、

『中古和文資料・訓点資料における「あかる」と「わかる」とを比較すると、両語とも複数のものが複数にわかれることを表わす点では共通するが、「あかる」は単に複数にわかれるだけでなく、わかれたもの(主に人、ほかに琴、猫など)が、どこかある場所に向かって行ったり、家に帰ったり、あるいは貰われていって散り散りになったりすること(移動・帰着)をも表わして使われる。それに対して、「わかる」は単なる別離・分化のみを表わし、特に移動・帰着の意味を持たず、その場所・方向を表わす格助詞「に」「へ」などを伴う例はまれである。』
 と述べています。
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