
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
2段階法の目的は、まさに#1さんのおっしゃるとおりです。
あまり補足のしようがありません。○いつ2段階法を使うか?
制約条件の等式を満たす「初期点」がすぐに選べない場合に適用します。
もし制約条件がすべて不等式制約で、スラック変数を導入して等式制約におきかえた標準問題を解くのであれば、当該スラック変数に値を与えることで初期点が与えられますから2段階法は不要でしょう。
逆に、もとの問題で等式制約があるならば、基本的には2段階法を使うことになると思います。
ここで、#1の補足の問題は、たとえば(X1,X2,X3,X4)=(7.5, 2.5, 0, 0)が制約条件を満たす点の1つであることがすぐわかります。こんな場合は、もはや2段階法は必要ありません。
ただし、文字や制約条件が1000とかある場合に、すぐに自明な解が得られますか?というと無理でしょう。こんな場合こそ2段階法の登場です。
○どうやって2段階法を使うのか?
もとの問題の制約条件Ax=b≧0, x≧0(A: m行n列の係数行列、x: n次の縦ベクトル、b: m次の縦ベクトル、なお制約条件を満たす解があるための条件としてm≦nを仮定します)に対して、次の問題を考えます。
min 1^T y
s.t. (A E)(x^T y^T)^T = b≧0, x≧0, y≧0
ここで、
1^T: すべての要素が1であるm次の横ベクトル
y: m次の変数からなる縦ベクトルで、いわゆる「人工変数」
(A E): Aの右にm次の単位行列を並べたm行(n+m)列の行列
(x^T y^T)^T: ベクトルxの下にベクトルyを並べた(n+m)次の縦ベクトル
です。
ここで、この補助問題においてx=0, y=bは明らかに制約条件を満たします。
また、この等式制約のもとでy=0となった場合、Ax=bを満たすことになり、もとの問題の制約条件を満たすことに他なりません。
さらに、y=0となる場合は、この補助問題の最適解の場合に他なりません。
・・・というプロセスを踏みます。
ということで、
min: X5+X6
subject to:
X1-X2+X3+X4+X5 =5
X1+X2+X3-X4 +X6=10
なる問題を、初期点(X1,X2,X3,X4,X5,X6)=(0,0,0,0,5,10)からシンプレックス法で解いてみてください。
そして、そこで得られる最適解のうち(X1,X2,X3,X4)がもとの問題の初期点として妥当なことを確認してください。
(補足)
補助問題の目的関数は、もとの問題の目的関数によりません。ま、補助問題の目的が「もとの問題の制約条件を満たす初期点を求める」ことですから当然といえば当然です。
そして、補助問題は、「無意味な変数を付け足したが、結局その変数を0にするのが目的」なので、ぶっちゃけていえば、目的関数は、「もとの変数に対する係数が0、スラック変数に対する係数が正」であり、かつ「当該目的関数を最小化」する(当然、係数が負&目的関数を最大化でもOK)ならなんでもよいわけです。
なお、今までの表記はすべて、“標準化した”線形計画法に適用できます。(制約はすべて等式、変数はすべて非負・・・)
線形計画の基本的なところであれば、下記の本はお勧めです。
福島雅夫:数理計画入門(システム制御情報ライブラリー15)、朝倉書店、1996
No.1
- 回答日時:
シンプレックス法は, 結局のところ「現在の解を改良する」という方針なんです. つまり, 改良する出発点となる解が存在しないと, シンプレックス法が実行できないということになります.
そこで, 与えられた問題に人工変数を導入することで「明らかに解が存在する」問題を作り, その問題の「明らかな解」を出発点としてシンプレックス法を実行します. 人工変数を加えた問題の解が見付かったら, *その解を出発点として*元の問題に対してシンプレックス法を実行して最適解を求めます.
このように「人工変数を加えた問題に対するシンプレックス法」と「元の問題に対するシンプレックス法」の 2段階でシンプレックス法を行うため「2段階シンプレックス法」と呼ばれます.
ありがとうございました
しかし
ある例題を壁になりました
たとえば
MAX: X1+X2+X3+X4
SUBJECT: X1-X2+X3+X4=5
X1+X2+X3-X4=10
以上は例です
私今までやった練習は
変数2つ 対 式3つ
ここの場合は
変数4つ 対 式2つ
やられた^^”
この場合はどうすればいいでしょうか
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