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古典の語幹についてです
語幹に「げ」「ら」がついて形容動詞の語幹になるという例で寒げがあったのですが、形容動詞の活用はナリ活用とタリ活用がありますが、寒げはどちらになるのでしょうか?

A 回答 (2件)

「寒げ」の「げ」は接尾語で、形容動詞という品詞設定自体が誤りですが、形容動詞論者の発想では「寒げ【なり】」という「げ」の活用という珍奇な「ナリ」活用ということになります。



「高足駄の爪皮も今朝よりとはしるき漆の色、きはぎはしう見えて誇らし【げ】なり」(『たけくらべ』)では、<助動詞>「なり」がそれ以前の一連の対象認識の語に結びつき、さらにその中では<接尾語>「げ」が「誇らし」に結びつくという構造になっています。

<形容動詞>肯定論者は、この「なり」も<ナリ活用>だと主張しなければならないわけですが、【何ぼなんでも「げ」の活用だと解釈することはできません】。鈴木一雄・森野宗明の『解明文法』は、これを【臨時的に作られる形容動詞】と解釈して、語の語形変化であるはずの<活用>を語句にまで延長させています。

 形容動詞の不安定性という点で注意されるのは、ある型にはめれば、臨時に、どしどしかなり長い語句を一語相当の形容動詞化することができるということである。「……がちなり」「……顔なり」「……げなり」などがその典型的なもので、どこまでが一語相当にまとめられて形容動詞化されているのかを見きわめるのがポイントになる。/

 「不安定」なのは<形容動詞>だけではない。語とは何かという言語理論の本質的な部分まで、長い語句が「一語相当」になるという解釈によって不安定にされてしまいます。■
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!

お礼日時:2019/12/08 17:56

「形容動詞」の問題は横に置いて、古典で習う「清げなり」「清らなり」は「形容動詞」と習います。


「~げ」の形はたくさん出てきますが、「~らなり」は少ないようです。ほとんど「清らなり」に限られるようで、出てくる作品も、「源氏」「宇津保」「大和」などに、限られているようです。特に「源氏物語」では、「光源氏」のように高貴な生まれの人に使われるようです。
 「世になく 清らなる 玉の 男皇子 さへ 生まれ 給ひ ぬ。」「清げなり」とは格が違うようです。のには「清らか」に変化ししまいます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!

お礼日時:2019/12/08 17:56

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