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今回の地震についてはM8.9との事ですが震度は一体どの位だったのでしょうか?
震度というのは日本独自の計測法らしい?ですが・・・
体で感じる揺れ、揺れの長さはかなりのものだったのでしょうか?
ご存じの方がいらっしゃいましたらお教え下さい。

A 回答 (7件)

こんにちは。

順番にお答えしましょう。

>M8.9との事ですが

外国の地震のマグニチュードは,アメリカの地質調査所(
USGS)の発表した値が使われることが多く,今回のもそうですが,USGSは8.9から9.0に修正しました。
ちなみに,Mが2増えるとエネルギーは約1000倍になります。1増えると約32倍,0.1増えると約1.4倍です。

>震度は一体どの位だったのでしょうか?

「改正メルカリ震度階級」という震度(1から12まである)で表すと,インドネシアのスマトラ島のアチェ州(進言の目の前)で8(日本の震度でいうと5強程度),同じくスマトラ島のメダンで5(日本でいうと3~4程度)だそうです。
数値の出所は,USGSのサイトです。
http://earthquake.usgs.gov/eqinthenews/2004/ussl …

>震度というのは日本独自の計測法らしい?ですが・・・

そうでもありません。地震によって,それぞれの地点がどの程度激しく揺れたかを示す数値は,外国にもあります。
ただ,その数値は日本のものとは異なります。
広く使われているのが,上で述べた改正メルカリ震度階級や,MSK震度階級ですが,これらはいずれも1~12です(日本は0~7で,5と6がそれぞれ強弱に分かれるので,全部で10段階ですね)。
これらの詳しい説明は,岐阜大学地震工学研究室のサイト(http://www.cive.gifu-u.ac.jp/lab/ed2/kensaku/mot …)に詳しく出ています。
ちなみに韓国や台湾では,日本のものとほぼ同じ震度階級(最大が7)が使われています。

次に,外国のメディアでは,地震の大きさを表す数字といえばマグニチュードだけが報じられ,各地の震度は出て来ないのが普通です。
震度はどちらかというと研究者のためのもので,現地をじっくり調査してから,くわしい各地の震度の報告が出ることが多く,地震直後にニュースで各地の震度が報じられるのは,日本と台湾ぐらいだと思います。
(アチェ州も今のところ震度8となっていますが,調査が進めばさらに大きな値になる可能性もあります。)
中でも,自治体ごとに震度計が設置され(2000カ所以上あります),地震発生後数分で各地点の震度がニュースやインターネットで発表され,各自治体は震度の大きさを参考に災害対策の体制を取るように整備されている国は,たぶん日本だけでしょう。
それ以外の地域では,地震学を学んだ人以外は,震度という数値の存在自体知らない人が多いのではないでしょうか。

>体で感じる揺れ、揺れの長さはかなりのものだったのでしょうか?

東大地震研究所に本部がある「海半球観測研究センター」が設置した地震計が,アチェ州にあります。
ここで観測された波形が,こちらに載っています。
http://ohpdmc.eri.u-tokyo.ac.jp/event/
実際の地面の動きを,上下・南北・東西の3つに分けてグラフで示したもので,縦軸の単位はcm,横軸は秒です。
これでみると,最も大きい南北方向の揺れ(n-comp)の幅が最大で25cm程度ですが,その揺れは発生してから1秒間ぐらいで終わってしまい,その後は小刻みな揺れになっています。
あれだけの被害が出ていると,さぞかし揺れもものすごかったのではと思いがちですが,これで見る限り,少なくとも神戸の震災のような破滅的な揺れではなかったようです。

参考URL:http://earthquake.usgs.gov/eqinthenews/2004/usslav/,http://ohpdmc.eri.u-tokyo.ac.jp/event/
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この回答へのお礼

早々の回答有り難うございました。
震度は5強程度で揺れの時間は短かったとの事、
勉強になりました。
新潟地震ほど激しい揺れではなかったのかもしれませんね。
とても詳しい回答有り難うございました。

お礼日時:2004/12/30 21:05

No.6で


>震度7の判別方法の一つである「住宅の倒壊具合の調査」
と書かれていますが,現在の気象庁の震度階級の定義では,すべて地震計(それも震度を算出するマイコンを組み込んだもので,震度計と呼ぶ)によって算出されており,もはや被害状況は使われていません。
もちろん,震度計のない場所や,歴史上の過去の地震の震度を推定するということであれば,被害状況が大きな手がかりになりますが(実際インドネシアに震度計はないでしょうから),あくまでも参考値です。
しかも建物の被災状況は,建物の耐震性によって違ってきますので(日本の建築基準法が要求している耐震性は世界でもトップレベルです),外国に当てはめるのであればさらに慎重でなくてはなりません。

また,マグニチュードや震度が小さくても津波が大きくなることはありますので(津波地震という),他の地震との単純な比較はできません。

その他諸々の条件を考えると,No.6さんのように震度7(日本のですよね)と判断するにはまだ早いと私は考えています。もう少し詳しい分析が必要でしょう。
ただ,「アチェ州で改正メルカリ震度8」というのは,USGSが実際に調査分析して発表した値ですので,これは信頼してよいと思います。

なお,前の回答で「進言の目の前」とあるのは,もちろん「震源の目の前」です。
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この回答へのお礼

更なる回答有り難うございます。
震度についてはニュース等でもはっきりと断言されていないので大体の予測がつきスッキリ致しました。

お礼日時:2004/12/30 21:12

まず、前置きしておきたいのが世間一般でマグニチュード=震度と考えている人が多い事ですが、これはある意味正解である意味間違いです。


幾らマグニチュードが大きくても震源が深ければ震度は、当然小さくなりますし、例えば阪神大震災でM7.2の地震が発生したとき、名古屋は震度4程度でしたが、東京は震度1~2程度でした。
ですから、揺れそのものの大きさの尺度震度とは別に、地震そのもののエネルギー=マグニチュードが編み出された訳です。これなら、深さや距離の制約を受けずに客観的に激しさを判断できます。

。。。という訳で、震度を算出するのは漠然としすぎて厳しいです。ただ、おそらく文脈から最大震度を判別したいというのを闇に含んでいると判断しました。それならある程度は予想できます。
震央から最も近いスマトラ等北端部は、

・震源の深さ約30KMというやや浅め
・過去100年で3本の指に入るM9.0の超巨大地震
・スマトラ北端と震央の直線距離は、かぎりなく近い

というのを考慮すれば、おそらく震度7が妥当だと思われます。もっとも、このような地域に人が住んでいるのか微妙なので、震度7の判別方法の一つである「住宅の倒壊具合の調査」はサンプルが少なければ厳しいと思います。ちなみに奥尻島の地震は津波で何もかも破壊されたので一概には言えませんが、少なくとも新潟中越地震より激しく損壊したので震度7が妥当だと思われます。
ちなみに同地震は震央からの直線距離がスマトラ北端ー震央と奥尻ー震央と同程度と仮定したとすると奥尻地震はM7.8だったわけですから、同地震より30倍以上のエネルギーを今回は持っていたわけです(M1上がると30倍近くエネルギーが増すと言われています)。ですから最大震度7というのが妥当でしょう。

体で感じる揺れは、上記の通り地点によりまちまちです。震度という漠然とした尺度だけでは心もとないです。ですから震度という尺度以外にも最大加速度、最大振幅等の別の詳細データが主要地点で計測できたりできます。

また、揺れの長さ等も前述の通り地点、地域特性により様様です。一般的にいえる事は震源が深い程、振幅は長くなる事です。直下型は小刻みに激しく、海溝型地震はのっしのっしと揺れるというのが一般的です。また、震央からの距離が遠い地点であれば、やはり振幅が大きくなるパターンが大きいですし、更に細かく見ると高層ビルの屋上なんかは、ものすごくワッサワッサと揺れます。所謂、超長波の地震が伝わり別の問題が出てきます。
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この回答へのお礼

>。。。という訳で、震度を算出するのは漠然としすぎて厳しいです。ただ、おそらく文脈から最大震度を判別したいというのを闇に含んでいると判断しました。

全くその通りです。
説明が足りず申し訳ありません。

最大震度ですか。
すさまじいですね。
住宅地あたりではどの位だったのでしょうね。

お詳しい回答有り難うございました。

お礼日時:2004/12/30 21:09

震度というのは、ある場所での揺れの大きさを示す尺度であり、地震の大きさを示すものではありません。


今回の地震は海域で発生していますので、陸地から離れていれば、陸地での揺れは大きくないかもしれません。
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今回の地震のエネルギーは、阪神大震災の1600倍だったとか。


でも、これといった揺れを感じなかったので、誰も津波の警戒をしていなかったようですね。
ただ、海岸線がずっと引いたと聞いています。
もし、ぐらぐらっときたのでしたら、地震大国の日本人観光客は津波を警戒したことでしょう。
タイは地震のない国なので、ちょっとでも揺れたら大騒ぎになるそうです。
だから、揺れはほとんどなかったのかもしれません。(地上では)
http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/jj041228-X30 …

ところで、日本の援助で作られた防波堤がモルディプの首都を救ったそうです。
こういうことに使われる税金なら惜しくないと感じました。
とても誇らしいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041228-00000 …
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この回答へのお礼

早々の回答有り難うございました。
そうなんですよね。
日本人観光客も津波を警戒していなかったようなのでもしかして揺れは小さかったのかな、と思っていました。

ですが他の回答者様によりますとやはり強い揺れだったとの予想・・・
実際の所の数字はわかりませんが予想がつき
勉強になりました。

お礼日時:2004/12/30 21:01

こんばんは


「震度」は日本独自の尺度なので、他国の地震の震度は様々なデータを集めないと出てこないと思われます。
http://www.kishou.go.jp/know/shindo/shindokai.html

参考になるか不明ですが、1993年7月12日に発生し、利尻島を20mを越える巨大津波が襲った「北海道南西沖地震」は、震源の深さが34km でM7.2、震度6(推定)だと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7% …

今回の地震は、
・マグニチュード9.0
・幅1000km に渡ってプレートがズレた
・地震波が地球を3周した
などの情報から見ると、「震度6強」だと個人的には思いました。

被害に遭われた方の、ご冥福をお祈りいたします。
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この回答へのお礼

早々の回答有り難うございました。
震度6ですか。
恐ろしいほどの揺れだったのでしょうね・・・

勉強になりました。

お礼日時:2004/12/30 20:58

スマトラ沖地震=マグニチュードは8.0、震源の深さは30km



マグニチュードは、震源の地震のエネルギーそのものです。一方震度は観測した地点のゆれの強さです。

電球などの光源の明るさ(カンデラ)と、照らされた場所の明るさ(ルクス)のような関係で、源の強さが強ければ観測する場所の強さも強くなるわけですが、源からの距離に左右されます。

地震ではマグニチュードが高くても、深い場所の地震ですと震度5程度で済む場合もあり、それより弱い地震であっても浅いところの地震ですと震度7という場合もあります。

震度は昔は気象観測所の職員が体感する揺れおよび周囲の状況で数値をつけていましたが、現在はもっと科学的に「加速度=ガル」で表示するように改められました。

また、同じ震度であっても揺れる時間や波形によって被害の出かたも違います。

難しいですね。
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この回答へのお礼

早々の回答有り難うございました。
勉強になりました。

お礼日時:2004/12/30 20:56

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