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1968年のメキシコオリンピックで日本がサッカーで銅メダルを獲得したって知っていますか?しかも3位決定戦の相手は開催国のメキシコだったんですよ!確か2ー0で日本が勝ったと思います、凄いと思いませんか?

A 回答 (1件)

凄いことなのですが、オリンピックの事情も現在とはかなり違います。


どの競技でも当時のオリンピックはアマチュアが参加するもので、プロの参加は認められていませんでした。
サッカー有望国のトップの選手はプロリーグの選手となるので、アマチュアリズム全盛期のオリンピックには参加できませんでした。
過去には他競技でプロだった為に違う競技で出場してメダルを取っても剥奪された例があります。

サッカー競技の頂点の大会は昔も今もワールドカップで、
現在のオリンピックはプロ選手の参加を年齢制限の下で認められていますが、ワールドカップとオリンピックとの差は今以上に開いていました。
それでも、その時の日本のチームは、一応実業団の日本リーグのアマチュアのトップ選手ばかりでプロ選手はいませんでした。
ただ、メキシコで活躍した釜本選手などは、紙にサインしろと言われて、その紙をよく見たら海外リーグの契約書だったという逸話が残っています。

旧ソ連を中心とする東側諸国は、アマチュアの資格のまま、国家が選手の生活を保証した一応アマチュアと名乗る選手ばかりでした。
当時からどの競技でも東側の選手は、真のアマチュアではないと批判されていました。
メキシコオリンピックでは、金がハンガリー銀がブルガリアで、両国ともバリバリの東側の国ですね。

実際に日本に登場した本当のプロ選手となると、1977年にブンデスリーガーとなった奥寺選手まで待たないといけないです。
サッカーだけではなくどの競技においても、アマチュア選手でなければならない規定があり、CMに出たり賞金を貰ったりすることは厳禁でした。
それゆえ、東側諸国のステート(国の)アマは不公平だと西側の国から言われていました。

1980年代になり、東側の優位性の批判や選手育成の資金の捻出、競技力の見直し、スポーツだけではなく政治的な東側の崩壊等色々なことが重なり、
オリンピックのアマチュアリズムも崩壊してプロ化していくことになります。

ですので、メキシコオリンピックのサッカー競技で日本代表が銅メダルを取ったことは、凄い快挙なのですが、今と同じ尺度で観ることは出来ないです。
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