電子書籍の厳選無料作品が豊富!

停止中の原発の危険性について教えてください。

原発は再稼働すると危険性が増すというのは、理解できるのですが、
停止中であっても危険性がゼロではないと思います。

その危険性はどの程度なのか教えてほしいです。

放射性物質の量がどの程度違うのか?
災害に対してどの程度強いのか?
最悪の事態が起きた場合の原発事故レベルはどの程度なのか?

出来れば、参照できるサイトなども教えてください。

質問者からの補足コメント

  • どう思う?

    私の勉強不足で、すみません。
    危険性といっても、色々あるようで

    具体的な事で言えば、
    浜岡原発が、
    現在のままの状態と、再稼働した場合とでの違いです。
    周辺被害が起きる確率の違いと、被害量の違いについてです。

      補足日時:2020/07/22 09:44

A 回答 (5件)

#4です。

お礼ありがとうございます。

>格納容器に閉じ込められた稼働中の原子炉よりも、核燃料プールの方が危険なのでしょうか?

基本的な危険度でいえば、核反応を継続して起こしている稼働中の原子炉のほうが危険度は高いです。ただその分圧力容器に納められ、何十もの対応策が取られています。
フクイチの場合、大気中に放射性物質が放出するという問題は起きたのですが、チェルノブイリのように圧力容器が崩壊して大惨事になる、というのはぎりぎり免れました。

ただ、核燃料プールのほうは水の循環しか保護措置がありません。今後は異なる対応策もするのでしょうが、核燃料プール自体は圧力容器のような保護措置はないので、もし水が無くなって崩壊し始めると何がどうなるか分かりません。
もっとも対処する時間はそれなりにあり「とにかく水を供給して冷やす」ことが重要なので、重大事故につながりにくいとは思います。

ただ、浜岡原発は「敷地内に断層がある」と言う点が問題になっています。もし断層がずれるようなことがあれば、建物自体が崩壊するかもしれないわけです。そうなると圧力容器も壊れるかもしれませんし、核燃料プールに水をどんどん注いても、注ぐ量よりも漏れる量のほうが多い、と言うこともあり得るでしょう。また建屋が崩壊したら、核燃料棒が散乱する可能性もあるわけです。

そういういろんな視点「まだ想定されていない危険」を踏まえると、原子炉がどうとか燃料プールがどうという前に「原発自体が危険」だとしか言えなくなってしまうわけです。

だから、私は「日本には想定外を超えた時に誰が責任をもって収集すべきなのか決まっていないのが問題」と書いたのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

とても判りやすい回答ありがとうございます。

私は浜岡原発30km圏内なのですが、
防災関係をやっているので、現在の浜岡原発の安全性を知りたかった次第です。

大変参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2020/07/22 10:45

福島第一原発の事例から見れば「稼働中でも停止中でも危険度はそれほど変わらない」です。



放射性物質の危険性というのは、何段階かあります。
①物質そのものが危険→だけど触らない、近くに行かないなら大丈夫
②物質が反応し灰のような形で放射性物質をまき散らすのが危険→容器に入れて閉じ込めればまあ大丈夫
③物質が反応(核反応)して高熱を発し、誰も止められなくなる→長期危険

稼働中の原子炉は、①はもちろんあります。燃料になる核物質が保管されているからです。
そして稼働しているということは③が起きていて、これはその熱をつかって蒸気を発生させているので「コントロールしている間は安全」です。そして緊急事態にはこの反応を止める緊急ブレーキが作動すれば安全に止まることができます。

実は福島第2原発は大震災の時にこの緊急ブレーキが機能し、ちゃんと止まったことと、原子炉という容器がこわれなかったことから安全だったわけです。

しかし福島第一原発で稼働中だった1・2・3号機はこの停止が上手くいきませんでした。理由はいくつかあるのですが、津波と地震によって緊急ブレーキが機能しなくなったのです。
 そのため核反応がどんどん進み、高熱がどんどん続いて原子炉の中にある水が全部蒸発し、その結果炉心が空気にさらされるようになり、さらに核反応が進み、原子炉内部を溶かすメルトダウンと、内部の圧力が高くなりすぎて原子炉の容器(圧力容器)自体が破損する恐れがあったのでドライベントなど「放射性物質を大気中に放出する措置」を行ったのです。これにより圧力容器は守られ、最悪の事態である圧力容器の崩壊は避けられましたが、大気中に高濃度の放射性物質が拡散し②の問題が起きたわけです。

結局福島第一原発では圧力容器は破壊しなかったので、最悪の事態は一応避けられたのですが、高熱で溶けた核物質が容器内を損傷させ、一番下まで落ちて、そこにある緊急ブレーキ用の物質とぶつかることでようやく熱が少し冷え、その後注水によってそれ以上の悪化を避けることが出来た、ということになります。

最悪の事態とはチェルノブイリ原発事故のように圧力容器そのものが破壊し、大量の核物質と反応した後の灰のような物質が大量に出て、ヨーロッパのかなり広い範囲まで拡散したわけです。ヨーロッパはロシアとの国境から一番遠いスペインまでが大体北海道の北端から沖縄の南端ぐらいの距離ですから、福島第一原発の事故がチェルノブイリ並みだったらなら、日本全国と朝鮮半島ぐらいはかなりの被害を受けたことになるわけです。

では停止中の場合はどうなるかというと、圧力容器内に常時反応している核燃料は無いのでその点では問題が少ないのですが、福島第一原発では3号機の核燃料プールに置いてあった核燃料が問題になりました。

核燃料というのは「お互いに近づける」と反応が始まるので、緊急ブレーキはそれを遮断する物質を間に入れることで制御しています。で、燃料プールは遮断物質である水を満たしてその中に核燃料を保管することで、安全性を保っているのですが、福島第一原発は電源を失ったため、水の循環が止まり、核燃料の熱を冷ますことができなくなり、その結果水が沸騰して蒸発し、プール内に水が亡くなったことから核燃料が熱で溶け、その結果大量の放射性物質が大気中に放出されることになったわけです。それが続けばメルトダウンすることもあり得たわけですが、注水作業で一応避けることが出来た、ということです。

なので個別の件に回答するなら
・放射性物質の量がどの程度違うのか?
物質の量は稼働中でも停止中でもほぼ同じ、ただし核反応を起こしている稼働原子炉のほうがより多く放射性物質を作りだしている

・災害に対してどの程度強いのか?
福島第2原発はほとんど同じような場所にあったのに停止できました。だから安全性は本来高いのですが、問題は「津波や電線の鉄塔倒壊ですべての電源が停止することを想定で来ていなかった、ということと日本だけの問題点でいえば「想定外の事態が起きた時に、誰が責任をもって収集させるかが不明確だった」ことが問題です。

ちなみにソ連時代は国家指導レベルで軍隊と原発要員それに徴用した人々を使って崩壊した圧力容器の外側にコンクリートの箱を作って事態を収拾しましたが、その結果多数の被爆による犠牲を出しました。
 またアメリカは非常事態に対して大統領命令で軍がうごけますし、原発輸出国であるフランスは、フクイチの事例を参考にメーカー内に特殊部隊を配置したわけです。

日本はそういう「本当に苛烈で想定外の事態になったときに、誰がどうやって収拾するのか?その時に出る犠牲者はどうやって決め、どうやって保証するのか?」という議論が出来ていないので、災害に対して「ハード面はそれなりに強固」しかし「ソフト面はとても脆弱」といえます。

最悪の事態が起きた場合の原発事故レベルはどの程度なのか?

今のところもっとも苛烈だった事故はチェルノブイリだったわけですが、福島第一原発もそうなる可能性はあったわけです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

勉強不足ですみません

保管用の核燃料プールが割れて水を貯めることができなくなれば、注水作業も無意味ですよね。
また、冷却水が無くなり、地震で燃料棒が損傷したりすると
核反応が止まらなくなり、多くの放射性物質が水無しで露出する事態になるという事ですよね。

上記の事が、実際に起きると、
格納容器に閉じ込められた稼働中の原子炉よりも、
核燃料プールの方が危険なのでしょうか?

再質問ですみません

お礼日時:2020/07/22 10:04

「その危険性」というものが、何を指しているのかによって回答は変わります。



停止中の原発は炉内が臨界状態にないので、事故のような外的な要因がなければなにも起きません。ウランは自発的に核分裂をするので臨界状態でなくても放射線は出ていますが、遮蔽されているし、制御棒が入った状態では連鎖反応はおきないので危険なレベルにまで発熱することはないし大量のエネルギーを放出することもありません。
止まっている限りは差し迫った危険ではないでしょう。爆発でもすれば放射性物質が散らばりはしますが。
    • good
    • 0

停止中といっても放射能の管理は通常と変わりません。

必要不可欠です。

付帯設備の爆発事故は危険性が少ないといっても良いでしょうが、最悪の事故は燃料棒の加熱と原子炉からの廃液の漏れ、先のニュースとあまり変わりません。
    • good
    • 0

原発といっても、いったん燃料に火をつけると消すことはできないです。

停止中というのは、燃料棒に火をつけて水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電するのを、燃料棒は消せないので、水は沸騰する、その蒸気を発電タービンに回していないだけで、発電稼働していないだけです。原子炉のほうは、今も、燃料棒が燃えているので、原発の危険度は全く同じです。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!