No.2
- 回答日時:
少なくとも物理学賞に関しては「間違っている理論が受賞」と言った事はなさそうな気がします。
そもそも物理学賞は理論に対しては評価がすごく慎重だそうです。アインシュタインもノーベル物理学賞を受賞していますが、受賞理由は相対性理論ではなく光電効果の理論に対してであって、こちらは相対性理論よりはるかに検証が容易だったためだと思います。また近年物理学賞を受賞した小林・益川理論も、受賞の十年以上も前に出ていた素粒子物理学の専門書(≒大学の教科書)に既に定説として載っていたので、受賞のニュースを聞いた時には「えっ、今頃?」と思ったぐらいでした。私は物理学科中退なので他の賞の事は分かりませんが、少なくとも物理学賞に関しては「一から十まで間違っている理論が評価れて受賞」と言った事はまず考えられないと思います。ご回答有難う御座います。
やはり慎重なのですね。
でも、デメリットとして、慎重過ぎて、本来、授与されるべき人が、そのときに亡くなっていたこともあったかもしれませんね。
No.3
- 回答日時:
医学賞ですが、
1926年にヨハネス・フィビゲルという人がガンの原因を特定したとしてノーベル生理学・医学賞が与えられました。ただし彼が原因としたのは寄生虫でしたが、これは、のちに誤っていたことがわかりました。
ノーベル賞最大の汚点
https://zattou.exblog.jp/12673778/
ご回答有難う御座います。
>これは、のちに誤っていたことがわかりました。
「ロボトミー」といい、「ガンの原因が寄生虫」といい、昔は医学賞の間違いが多かったのですね。
No.4
- 回答日時:
「平和賞」は間違って受賞した人がたくさんいますね。
日本の佐藤栄作氏とか、アメリカのキッシンジャー氏、ジミー・カーター氏、オバマ氏とか、韓国の金大中氏だとか。
「文学賞」も含めて、かなりのものが「政治的なメッセージ」を込めた受賞ですね。
ご回答有難う御座います。
>「文学賞」も含めて、かなりのものが「政治的なメッセージ」を込めた受賞ですね。
でも、兎に角、今年こそ、村上春樹さんが受賞したら、日本人として嬉しいですね。
もう何年も何回も待っているので、「政治的なメッセージ」を込めたものでも、何でもいいです。
No.5
- 回答日時:
質問文にある「間違い」と言う表現についてですが、科学の世界における「間違い」と言う表現は一般で言う「間違い」とは意味が異なる場合があります。
一般で言う「正しいか間違いか」と言うのは「○か☓か」と言った意味合いで用いられていると思いますが、科学の世界では○☓式で☓とされている理論が「正しい理論」として今でも教科書に載っていたりしする場合があります。例えば高校の物理や化学で「理想気体の状態方程式」と言うのを習ったと思いますが、そもそも理想気体とはその定義から言って「現実には存在するはずのないもの」と言うのは明らかです。つまり理想気体の状態方程式は○☓式で言えば☓となる理論ですが、それでも現実の気体の振る舞いを説明するには非常に有用な式なので、現在でも「正しい理論」として教科書に載ったりしているわけです。なのでもしもノーベル賞を受賞した科学理論が○☓式で言う「間違い」と言う事が分かったとしても、科学理論としては依然として「正しい理論」とされ続ける場合もあります。
ご回答有難う御座います。
ニュートン力学と一般相対論の関係に似てますね。
いつの日にか、一般相対論も、ある理論の近似式になる日が来るかもしれませんね。
でも「最小作用の原理」は、どんな理論が出来ても、最後の最後まで、正しい気がします。
No.6
- 回答日時:
お礼コメントにあった「(評価が)慎重過ぎて本来受賞するべき理論の提唱者が亡くなったりする事もあるのでは?」と言う心配についてですが、実際にはほぼ杞憂かもしれません。
例えば2013年にヒッグス機構と言う理論でノーベル物理学賞を受賞したヒッグスについてですが、ヒッグス機構の理論の提唱は1964年とかなり昔だったものの、ヒッグス粒子が発見されて理論の正しさが実証されたのは2013年なので、理論の検証後間もなく受賞した事になります。
ご回答有難う御座います。
>実際にはほぼ杞憂かもしれません。
ハッブルさん、ガモフさん、ホイーラーさんとか、貰ってもおかしくない人が貰ってないような気もします。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
物理法則が定説として認められるだけでも手間がかかる。
どんな理論だろうと、最初は仮説にすぎない。
仮説は物理学会で承認されて、初めて学説となる。
まずは学界や科学誌に論文を提出する。
査読等を経て掲載または発表となる。
これで初めて科学会に認知される。
しかしまだ仮説にすぎない。
査読は実績のある科学者によって行われ、ここで弾かれれば論文は日の目を見ない。
査読にパスして掲載されたとする。
しかし他の物理学者に「取るに足らない論文だ」とされればそれで終わり、あとは忘れられる。
そうでなく他の物理学者が興味を持ち、論文に記された方法どおりに同じ検証を行う。
追試である。
いくつかの追試のデータや結果がそろって、初めて「その論文は正しいらしい」となる。
これで初めて学説となる。
科学は前ギリシャ以来、その方法を徹底的に洗練させてきた。
ノーベル賞候補になるのは、そのように選び抜かれた学説のさらに選ばれたものである。
物理学の場合、「間違い」というのは一般的な概念とは違う。
多くの場合、捉え方の問題、精度の問題である。
たとえばニュートン力学は誤りという人がいる。
これは間違っている。
ニュートン力学は、非光速の範囲で物体の運動を最も効率的にしかも正確に記述する法則として、今でも立派に生きている。
トラックの速度をいちいち相対論をつかって記述していては、計算が煩わしくて仕方がない。
そんな手間をかけなくても、ニュートン力学で物体の運動は合理的に記述でき、要求精度も立派に満たすことができる。
この場合「世界はニュートン力学で構成されている」とみなしても現象の追求には何ら問題ない。
物理学ではこういう理論も有効なのである。
物理法則とは、こういう
「この範囲ではこの理論がもっとも有効である」
の集合体であり、であるから何かひとつが間違っているとなれば、その影響は物理学の隅々まであまねく波及するのである。
そうならないよう、論文提出の段階から科学会は厳しいふるいをかける。
ご回答有難う御座います。
>この場合「世界はニュートン力学で構成されている」とみなしても現象の追求には何ら問題ない。
でも、水星の近日点は計算できないし、原子内部の電子の振る舞いも説明できません。
これらの実験結果が出された後、ニュートン力学の論文が発表されていたら、アウトだったかもしれませんね。
>そうならないよう、論文提出の段階から科学会は厳しいふるいをかける。
受理された論文を少しだけアレンジ加えて、新論文を提出するのが、一番、ふるいにかけられない良い方法かもしれませんね。
No.8
- 回答日時:
No.4 です。
>でも、兎に角、今年こそ、村上春樹さんが受賞したら、日本人として嬉しいですね。
>もう何年も何回も待っているので、「政治的なメッセージ」を込めたものでも、何でもいいです。
日本の作家が「文学賞」をとるには、本人以上に「翻訳家」の役割が非常に大きいと思います。良い翻訳家に恵まれるかどうか。
日本人作家は、川端康成(1968年)、大江健三郎(1994年)が受賞し、そろそろ日本人に順番かなと思っていたら、日系人のカズオ・イシグロ(2017年)が受賞してしまったので、ちょっと微妙かな。
「政治的」な配慮から、国や人種などを「まんべんなく」「バランスをとって」選考しているようなので。
ノーベル賞も、過去には結構「人種」などの偏見があったと思います。野口英世が医学賞の候補に1914年、1915年、1918年の3回もノミネートされながら受賞できなかったのは、人種の壁があった可能性が高いと思います。
そういった過去の傾向を否定するため、現在は逆に「公平さ」に配慮していると思います。
ご回答有難う御座います。
>野口英世が医学賞の候補に1914年、1915年、1918年の3回もノミネートされながら受賞できなかったのは、人種の壁があった可能性が高いと思います。
微妙ですね。
光学顕微鏡で見ることが出来ない黄熱病等のウイルスを、光学顕微鏡で、その原因となる菌を発見したと言ってたらしいので、、
論文の査読を免れており、フレクスナーの推薦があれば掲載されるなど、査読システムの不備も指摘されているらしですし、、
結果的に学問上の業績は、進行性麻痺患者の脳内に梅毒病原体を発見した事だけかもしれません。
よく解らないですが、、
>「政治的」な配慮から、国や人種などを「まんべんなく」「バランスをとって」選考しているようなので。
そうですか、、、でも、誰でもいいですから、今年、日本人が受賞することを願っています。
No.9
- 回答日時:
ノーベル物理学賞は、物理学なのでそもそもそういうことが起こりにくいよね。
物理学とは、完全な答えがあってそれを厳密に見つけているわけではなく、その時点で最も確からしい、反論が出ていない仮説群にすぎない。将来別理論で上書きされることは、普通にあるわけですから。その場合も、かならず上位互換性というか、過去の現象も含めて説明することになります。もとの理論は、条件付や近似と言われるものの、その理論がある時代、最先端だったことには、合理的理由があるわけです。
相対性理論がでてこようと、量子論が発展しようと、古典論のニュートン力学だって、マクスウェルの電磁気学だって、今でも我々が目にするほぼすべての現象を記述する、現役の理論ですよね。
それを発見したことを、間違いだったとは言わないし、言えないでしょう。
ご回答有難う御座います。
>それを発見したことを、間違いだったとは言わないし、言えないでしょう。
そのような完璧な教科書に載っている鉄板の理論は、間違いだとは、誰も言わないですね。
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そんことがあったら、授与された方も、した方も、かなりヤバイ、、でしょうね?
賞金とか、メダルとか、どうするねん、、ってことになりますし、、生殺しですね。
後に間違いが判明したノーベル物理学賞は、やはりほとんどないですね。
逆に慎重過ぎて、サティエンドラ・ボースという人なんか、ボース粒子として名を残し、更にアインシュタイン博士も非常に高く評価しているにも関わらず、ノーベル賞を受賞してないのは、残念ですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%86 …