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国語、中3でならう 「故郷」の話の事なんですが
どんな話か紹介してください。

A 回答 (1件)

【『故郷』とは?】


「故郷」は、「阿Q正伝」などで知られる中国の作家、魯迅(ろじん)の作品の一つです。
1921年に発表され、魯迅の代表的な短編小説として今でも多くの人に読まれています。
特に魯迅の嘆きを描いたこの物語の結末は、とても印象的なものとなっています。
また、光村図書や三省堂などを筆頭に中学3年生の国語の教科書すべてに掲載されています。
教科書の場合、竹内好の訳が定番となっています。
中学3年生の2学期の定期テストは、受験に直結するのでとても大事です。
ここで「故郷」をしっかり読めるかどうかで、国語の内申が左右されるわけです。
【『故郷』のあらすじ】
故郷に二十年ぶりに帰郷した私は、わびしい様子に寂寥の感が胸にこみあげる。
荒れ果てた我が家で、母と甥に会い、私は引っ越しの話を進めようとする。
母から幼き頃に遊んでいたルントウの名前が出て、思い出がよみがえった私は、
やっと美しい故郷を見た気がする。
昔は「豆腐屋小町」と呼ばれたヤンおばさんも、今ではすっかり姿が変わり、
私を金持ちと決めつけ悪意を突き付けるような発言をする。
久しぶりに会ったルントウも、生活に疲れ果てた様子で、
私のことを「旦那様」と呼び、うやうやしい態度をする。
悲しむべき厚い壁が二人の間を隔ててしまったのだと、私は身震いする。
甥であるホンルとルントウの子シュイションは今でも心が通じ合っているのを見て、
新しい生活を持ってほしい、という希望を胸に私は故郷を後にする。
【『故郷』読解のポイント】
ここからは、実際に「故郷」の読解の上で重要な5つのポイントを紹介します。
この5つを理解するだけで、内容理解をぐっと深めることができます。
定期テスト対策で利用する場合は、「故郷」の中身を知ってからご覧ください。

①帰郷時、なぜ「寂寥の感」を抱いたのか?
そもそも私はなぜ故郷に帰って来たのかというと、引っ越しをするためです。
故郷にまだ住んでいる私の母親はやるせない表情をするわけですが、
経済的な理由で、引っ越しせざるを得ないわけですね。
別れを告げに来た故郷ですから、昔に比べてわびしくなって見えるのは仕方ない、
と私は自分に言い聞かせるわけですが、
二十年経った故郷は、当時の中国社会を象徴するかのように衰退してしまったのです。

②ルントウを「神秘の宝庫」と言った意味は?
現在の故郷がわびしいものになったのに対し、昔のルントウの心は私にとって神秘の宝庫でした。
ここには、ルントウが私に対して楽しいことをたくさん見せたい気持ちと、
ルントウが自分の知らないことをたくさん知っていることへの私のあこがれがの読み取れます。
子供ですから、家のどうこうは気にせず、無邪気に遊んでいた思い出がたくさんあるわけです。
この回想の場面が、のちのルントウの再会をより象徴的に表現するための重要なポイントです。

③ヤンおばさんは物語でどんな存在意味があるか?
物語の主軸からは離れるものの、当時の時代背景を象徴するヤンおばさんは印象的です。
昔は豆腐屋小町と呼ばれていたヤンおばさんは、今はすっかり変わってしまった。
姿もそうですが、性格的にも、私のことを金持ちと決めつけて酷いことを言います。
しかも、引っ越し作業の中で、人の家のものを勝手に盗んでいく存在でもあります。
ヤンおばさんは、中国の経済格差や身分慣習を象徴する存在として描かれています。
文章の終盤で「他の人のように、やけを起こして野放図に走る生活を共にすることも願わない」と
書いてあることから、この部分はヤンおばさんを始めとする当時の、
貧しさによって心が狂ってしまった人々を表していると読めます。

④再会時の、私とルントウの感情は?
物語の大きなポイントと言えるのが、私とルントウの再会の場面です。
昔は親しかった二人も、今は「旦那様」と呼ばれるほどに距離ができてしまいました。
ルントウも生活が苦しく、昔の私の記憶のルントウとは全く違ってしまったんですね。
私は当初今まで通りの接し方をしたかったのですが、
ルントウも「喜びと寂しさの色」を顔に出しつつ、境遇や身分の違いから、
以前のように親しくできないと判断して、他人行儀に接してしまうわけです。
そのルントウの態度に、私は身震いし、絶望してしまいます。

⑤故郷を後にする、私の希望とは何か?
物語のテーマともいえるのが、この最後の場面です。
故郷を後にするのですが、名残惜しい気はしない私。
ルントウとすっかり隔絶してしまったことで、諦めがついたと言えるでしょう。
ただ、その中で一つの希望が私の中でわいてきます。
それは、私の甥であるホンルと、ルントウの子であるシュイションの関係。
彼らは無邪気に遊んでいて、若い世代には新しい生活をしてほしい、と思います。
この新しい生活とは、今の私のように悩む生活でもなく、
ルントウのように身分によって苦しむ生活でもなく、心を通じ合える新しい生活のことです。
最後のポイントが「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」という言葉。
これは、新しい道を歩くためには、考えを同じにする多くの人が必要ということを意味します。
私のように新しい生活を所望する人が増えれば、いつかはその希望も実現すると願っているのです。
https://www.penguin-teacher.com/entry/2018/11/07 …
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