No.1ベストアンサー
- 回答日時:
一般には、再保障条約の破棄(更新拒否)やそれに伴う露仏同盟の締結、すなわちフランス孤立化政策の終焉をビスマルク体制の崩壊といいます。
ご質問とは前後関係が逆になります。ビスマルクが引退したのは、ドイツの新皇帝ヴィルヘルム2世との意見の相違からです。
「ドイツの将来は海上にあり」とし、積極的な世界進出(すなわち帝国主義政策)をとるヴィルヘルム2世は、ロシアとの対決も辞さないと考えていましたので、お互いの中立を約束した再保障条約は邪魔なものでした。また、国内の社会主義者対策でも両者の意見は相違し、ビスマルクが引退したわけです。
これを機にビスマルクによって孤立化されていたフランスは、ロシアと接近しました。
フランスの資本が積極的にロシアに投下され、ロシアの帝国主義が進展していきます。ビスマルク体制の崩壊によって、ドイツの頭越しに露仏の同盟が成立したわけです。
これが第一次世界体制の対立関係に結びついていくことはいうまでもありません。
ちなみに、フランスはロシアに投下した資本を回収できずに終わってしまいます。
ロシア革命によって、ロシアに社会主義国家が成立してしまったからです。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
租借地と租界と居留地
-
ハプスブルグ家とマリーアント...
-
船は皆女性扱い?
-
源氏物語の「光る君」について
-
世界史で同じ年号で起こったこと
-
【緊急・世界史】この問題なの...
-
ナポレオンはフランス人かイタ...
-
鉄と穀物の同盟って何ですか? ...
-
文系大学受験 日本史か世界史...
-
楊貴妃の残虐な行動は本当です...
-
吉備由利は、遣唐使が逃した楊...
-
課題の反対語
-
56歳独身男性です。 オナニーが...
-
過近代的って?
-
「づつ」と「ずつ」はどちらの...
-
概論、概説
-
「いずれか」と「いづれか」ど...
-
「1に何々、2に何々、34が無く...
-
「わいうえを」とか「やいゆえ...
-
歴史的仮名遣いでの小文字表記...
おすすめ情報