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ピッケルハウべの頭頂部にある角はなんのためですか?ソースも添えていただければ幸いです。

A 回答 (1件)

>ソースも添えていただければ幸いです。



・・・例によって(?)『ここを読めば全てが判る』というサイトは無いと思いますが、とりあえず『更に詳しく調査するキッカケになる』サイトを貼って行きます。

 というワケで、さて。

 ピッケルハウベは、実は発祥がイマイチハッキリしてなく、故にピッケル=スパイクの役割も明確に判っていません。

※ピッケルハウベはオリジナルのデザインではなく、スパイク付きヘルメットはそれ以前からありました。
 以前からあったのは確かなのですが、その起源というとよく判っていません。そして『最初に作られたスパイク付きヘルメット』が特定されていない以上、当然どういう役割で頭頂部にスパイクがつけられたのか、理由は明確になっていません。

※日本語Wikiにもサラッと触れられていますが・・・最初のスパイク付きヘルメットに関して、歴史研究家や軍装研究家から比較的支持が多い説は、『ロシアが最初』というものです。
https://www.militarytrader.com/militaria-collect …
 1840年にプロイセンの王フリードリヒヴィルヘルム4世が、義理の兄弟であるロシア皇帝ニコライ1世をサンクトペテルブルグに訪ねたときに、皇帝の机に新しいヘルメットの試作品が並んでいるのを見ました。
 その中に、リペツクの古戦場で農場の少女が見つけた古代のヘルメットを模したスパイク付きのヘルメットがあったのですが、『中世軍装マニア(いわゆるミリヲタ)』だったヴィルヘルム4世はその見た目を『中世っぽい』といたく気に入り、プロイセンに帰国すると、早速スパイク付きヘルメットの独自のバージョンを設計するよう指示した、というものです。
 つまり『ピッケルハウベ』自体は、機能よりも甚だ『ロマンチックな理由で』採用が決まった、ということになります。

※少女が見つけた古いヘルメットは、12世紀のモスクワ公国のものであるとされていますが、これのスパイクがどういうものだったのか(或いはそもそもスパイクがあったのか)よく判っていません。
 またニコライ1世が新型ヘルメットの一つとしてスパイク付きを検討していたのは、騎兵隊のブルーム(ウマの尻尾の毛で出来たポンポン状の帽子飾り)を装着するためだった様です。

※ピッケルハウベ自体に関しては、『太刀を反らす』為に効果的だったという記述があります。
https://www.historynet.com/the-purpose-of-the-pi …
・・・いわゆる『飛び道具』が主流となるまで、騎兵隊が戦闘の主役でしたが、馬上から振り下ろされる刀に対して、ヘルメットのスパイクを振ってはじく、ということは確かに出来たかもしれません。
 まぁ実際にうまく扱えるのか?疑問もありますが、もし効果的だったとするなら、『少女が発見した12世紀のヘルメット』もきっとそういうものだったんでしょう。
 スパイクに対するこの説は、実は具体的な役割を示す唯一の説でもあり、今日TVなどではスパイク装備の理由として『もっともらしく』紹介されています。
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