No.3ベストアンサー
- 回答日時:
[1] 普通に定義されたδ関数において、不定積分は意味をなしません。
δ関数のナカミに関して-∞〜∞の範囲で定積分をしないと意味がない。そして、定積分なら(No.1でご指摘の通り)積分の結果に積分変数が残るのはおかしい。ってことは、ご質問の式の左辺に出てくるp1と右辺に出てくるp1とは別物でなくてはならない、ということです。というのはしばしば、
F(x) = ∫{-∞〜x} f(x) dx
なんてことを書く人がいる。これは正確には
F(x) = ∫{-∞~x} f(t) dt
という意味なのだけれども、別のものを同じxで表している手抜きな訳です。
ご質問の場合もこのような手抜きの定積分なのかもしれない、と解釈するとどうか。
[2] それでも、積分範囲がおかしい。なぜなら、E1, E2はどっちも正の値なので、δ関数のナカミは-∞〜Ec(定数)の範囲しか動かない。定積分としても成立していません。
[3] そこに目をつぶって、
r = E1 + E2
に関する(ホントは-Ec〜∞の範囲なのだが)-∞〜∞の範囲の積分を変数変換した結果が、ご質問の式の左辺なのだ、と解釈してみる。つまり、本来なら変数変換する前の段階でδ関数の積分は処理しておかなくちゃいけないものを、「形式的」(ってか間違えて)処理しないで変数変換しちゃったと解釈する。そして、変数変換する前の、元の形を再現してみるとどうなるか。
dr/dp1 = p1 r /(E1E2)
(なので、ご質問の右辺の(p1/E1+p1/E2)^(-1) ってのはdp1/drのこと。)
だから左辺をJとすると
J = (1/4)∫(p1^2/(E1E2)) (dp1/dr) δ(Ec-r) dr
= (1/4)∫(p1/r) δ(Ec-r) dr
ここで ∫drは-∞〜∞の定積分だとしたので、被積分関数f(r)=(p1/r)にr=Ecという条件を付けたのと同じ。すなわち
J = p1*/(4Ec)
であり、ただしp1*は
E1 + E2 = Ec
をp1について解いた解(のうちの一つ)。
一方、ご質問の式の右辺をKとすると
K = {p1^2/(2E1・E2)}(p1/E1+p1/E2)^(-1)
=(1/2) {p1^2/(E1E2)} E1E2/(p1(E1+E2))
= p1/ (2(E1+E2))
ここでp1とはp1*の間違いで、E1,E2も
E1* = √(p1*^2 + m1^2)
E2* = √(p1*^2 + m2^2)
の間違いだとすると、
E1* + E2* = Ec
なので
K = p1*/ (2Ec)
だから
J = (1/2)K
ってことになるな。
[4]JとKが2倍だけ違っているのは、もしかしてご質問の式、写し間違えたんじゃないか?ということだとすると、一応辻褄は合った。
結局、左辺は、もともと何でもない簡単な計算なのに変な処理をしてややこしくもの、ということだろうかね。右辺もちっとは整理しろよ、ってことで。
No.4
- 回答日時:
#3さんの話の通りなら2倍のファクターは、δ関数の引数を0にするp1が正負で2つあるからなのでご質問の式通りになりそうですね。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 工学 ちなみになぜv=(v・e1)e1+(v・e2)e2はe1やe2が、正規直交基底でないと成り立たないと 2 2022/12/22 17:22
- 工学 以前、線形代数からフーリエ級数展開を導く上で 式v=(v, e1)e1+(v, e2)e2+…+(v 6 2022/06/29 17:24
- 数学 「(((a0)/2)・1, 1) …(a0)/2の1倍と1の内積 =(a0)(1, 1) …1 と1 5 2022/07/05 19:11
- 物理学 波の合成についてです E1(z,t)=A0cos(kz-ωt+Φ) E2(z,t)=A0cos(kz 1 2022/10/10 06:35
- Excel(エクセル) 【EXCEL】空白でないセルの位置を検索したい 3 2022/04/26 22:03
- Excel(エクセル) 表示形式、文字列セル(列)に数式を入力するには マクロ 1 2022/09/18 10:53
- 電気工事士 平均照度の計算あっているか教えてください。忙しいと思いますがよろしくお願いします。 現地測定し数値を 1 2022/09/29 07:37
- Excel(エクセル) 条件付き書式の色付きセルのカウント方法について 2 2022/10/21 14:51
- 化学 振動数条件と量子条件の説明なんですが、こんな感じでいいですか? 振動数条件: 式E2-E1=hν 内 2 2023/04/12 08:50
- Excel(エクセル) Excel2007での条件付き書式について 6 2023/05/02 10:56
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
振り子の周期T[s]を振り子の長...
-
合成抵抗の問題で
-
両辺を違う文字で積分すること...
-
速度ポテンシャルと流れ関数
-
ベルヌーイの定理
-
確率微分方程式は物理学でも使...
-
フィックの第2法則のラプラス変...
-
伝達関数の極の求め方について
-
熱物理学
-
E2=m2c4+p2c2
-
物理の公式の導出につきまして
-
単位ベクトルとナブラの内積
-
放射線取扱主任者令和5年度 物...
-
これの極限値を求める問題で、 ...
-
logの問題でルートが出てきたと...
-
eのlog2乗がなんで2になるので...
-
30パーセントオフで371円だった...
-
数3の数列の極限で、有利化をす...
-
公共工事の現場管理費率(%)...
-
「分母を大きく」の意味
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
E=mc^2は、エネルギーについ...
-
式変形
-
両辺を違う文字で積分すること...
-
次の等式を満たす整数x,yの組を...
-
ベルヌーイの定理
-
E2=m2c4+p2c2
-
速度ポテンシャルと流れ関数
-
グリーン関数とプロパゲータの...
-
第二種ベッセル関数 積分表示...
-
どちらの500かわかりません・・・
-
電磁場中の荷電粒子の確率密度...
-
1KWh=3600KWではない?
-
フィックの第2法則のラプラス変...
-
大学物理
-
不確定性原理の右辺は h? h/2π?...
-
過渡解は回路方程式の左辺 = 0...
-
量子化学の共鳴積分について
-
放物運動:2物体が空中で衝突す...
-
気体の状態方程式と熱力学第一...
-
光伝搬の波動方程式の導出方法...
おすすめ情報