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日本国内の人口移動を適切にコントロールするにはどうすればいいと思いますか?

A 回答 (7件)

『人口移動の制御』とはどういうことを言いたいのでしょう?


私がその言葉から勝手に想像したのはこんな点です。

①人口流動性を高める
②人口の流動方向を特定のある方向に仕向ける
③人口の流動量を方向別に調整する

また、そこで言う『人口』や『流動』はどのレベルか?
その点ではこんな見方があるかと思いました。

④通勤・通学
⑤歓楽・行楽・出張
⑥引っ越し

それぞれを組み合わせていろいろ論じることは出来るかと思います。
それはちょっと脇へ置いておき、私がこれまで経験してきたことをコメントしようと思います。
たぶん、他の多くの方々とは違う経験をしてきたと思うので。

私はプロファイルのような在米の年寄りです。
日本では東北の山合の名もない寂れた寒村に生まれ育ち、大学で首都圏に出て、社会人になって首都圏内やいくつかの地方都市に暮らしました。
専門の世界で優れ・進んだアメリカにあこがれて当地に来ました。

幸い能力・実績が認められて居場所を手に入れ、ネットが普及しだしてからは今で言うテレワークも組み入れた仕事の仕方にできました。
その特性を利用し、家族にとって最適な暮らしの場はどんなのかを考えて、いろいろなところに住んでみました。

年の単位で住んだのはアメリカの中の各地で、ニューヨークの都会、全米一貧しいミシシッピの小さな町、バーモントやユタの山の中、大平原のカンザス、極北極寒のアラスカ、豪雪の五大湖岸、ハリケーン銀座のルイジアナ、温暖なハワイ、テキサスの砂漠、庭にワニの出るフロリダ、若々しいカリフォルニア、歴史を感じるカロライナ、なんかでした。

仕事柄、取引先に長逗留することも多く、3~4ヶ月の滞在も入れれば、北欧のノルウェー、スウェーデン、東欧のポーランド、ロシア、中欧のオーストリア、ハンガリー、西欧のドイツ、デンマーク、フランス、南欧のスペイン、イタリア、大洋州のニュージーランド、東南アジアのシンガポール、香港、中南米のいろんな国なんかでした。

こんな生活では、合法や不法の移民、難民なんかもたくさんっ見てきました。

そこで質問に戻り、⑥ について ① ② ③ という観点を日本とアメリカを比べてみるといくつかの違いがあるように思います。

日本では、若いうちは借家住まいで、就職した会社がもつ事業所の範囲で行うのが移動の主たるものでしょう。
そして、その会社の中での生活で結婚・出産などを経て家庭生活に安定を求める志向が生まれると、その地に住居を構えて移動が停止する。
それ以降はよほどのことが無い限り移動はしないのではないでしょうか。

その理由には、働く会社を変えることにメリットがなく、子どもの教育の安定性をもとめる、住宅の再販にはメリットがない、などがあげられるように思います。

それに対し、当地では働く会社を変わることに抵抗はかなり少ないです。
よりよい能力の評価と収入の向上を求める意識が強いからで、会社を変えることにメリットが大きいということです。

加えて、住宅の再販にロスやデメリットが少ないことも大きく揚げられます。
家は適切に手入れして使っていれば価値が下がることはなく、買った値段で売れるのはごく普通で、わずかな改良・改修でも、価値が認められれば値段を上げることさえできるほどです。
私がいろいろなところに住む経験をあえてしたのもそういったことが大きな理由でした。

私たちは、十分経験を積んだ頃に子どもを持ち、それまでの経験を基に、子どもと暮らすのに最適な場所を探しました。
日々の暮らしはもちろん、子育てや教育環境、その地域の気候風土・医療・治安・風紀・経済・文化・自治サービスなどを評価しました
今住んでいるのはそうして決めた街です。

この町はとても田舎にある小さな町です。
人口はわずか5万ちょっと。
どっちの方向にも隣町まで50キロ以上は離れており、その間は森が続くだけで人は住んでいません。
日本なら間違いなく過疎の寂れた町と言われそうなところです。

しかし、ここは違います。
若々しく、近代的・文化的で、とても活気に満ちたところです。
なぜか。

それは、世界的にも優れた大学を中心にした町だからです。
その大学は州立大の旗艦校で、イギリスの権威ある評価機関が毎年発表する世界大学ランキングで東大と比肩するところです。
町の人口の6割がそこの学生・研究者で、残りも教職員やその家族と言う文字通りの文教都市です。

特に医歯薬生物バイオ系、政治系、芸術系、ジャーナリズム系の優秀なのだそうで、現役のノーベル学者もおり、学生・研究者・教員は全米だけでなく、世界中から集まってきます。

そういったところへは企業や業界の機関も集まってくるもので、街の外周にはそういったところの出先が散在しています。

そうなると、そこへは人が集まってきます。
また、教育の場でもあるので、大学で学んだ若い人たちは、町周辺の企業や機関で働いて経験を積んでは世界へ散らばっていったり、そこで起業したりと活発に活動しています。

つまり、ここからの放射状、あるいはここへ向かっての集まってくる人流がここにはあることになります。

また、国・州・町はこうした人流を歓迎しています。
そのために、それが絶えないようにいろいろな施策を打っています。

当地の場合、それには以下のようなものがあり、『他では得られないようないい点』があることを目標にしています。

(1) 研究、学生・研究者への経済支援
(2) 住環境の整備
(3) 生活インフラの整備
(4) 治安・風紀の向上

そのうち、日本とは違うことをいくつか紹介しましょう。

(1) では学生に安心して勉強・研究に打ち込めるよう、高額の奨学金が用意されています。
日本では国公立の大学と言えば学費が安いことが取り柄ですが、ここでは日本の国公立に相当する州立大でも学費は安くありません。
また、生活には保険なども必要なことから地方でも安くありません。
その額は年額500万円ほどになります。

当地では高校までは親が子どもの面倒を見ますが、そこから先は進学するにせよ就職するにせよ、自立するというのが普通の考え方です。
つまり、進学するにはその高額の費用を自分で何とかします。
もちろん、日本のように親から借りるという人も少なくありませんが、高額なので親にとっても負担です。
なので、多くの場合、額の大小はあってもローンを組んで金融機関から借りるのは普通のことです、

進学の道を選ぶのは、大学でないと手に入らない知識やノウハウを学び、訓練を受けれたりするからと、当地の子たちはしっかり認識しています。
なので、日本の大学生たちのように小金を稼ぐのにバイトをすることはありません。
そんな時間があったら勉強して少しでもいい成績を取り、それを基にいい仕事に就くことを考えるのです。

でも、これは生活が苦しいという点では大変ネガティブなポイントです。
当地で用意している奨学金はこの負担を少しでも軽減させてやろうと言うもので、そんな子供たちに出資すると、それは良い研究成果につながり、それがここに出入りする企業に波及し、まわりまわって町の税収になって帰ってくると考えているのです。
そのため、この奨学金は返す必要がないのがほとんどです。

そのうえ、学生には町周辺の企業や財団の研究機関にインターンで働けるチャンスが提供されたり、それらの企業や財団が資金提供する研究室で研究のインターンをして収入を得る機会も提供されています。

こういった動きは当地に来ることを望む学生や企業を増やす効果があり、実際に町の周辺にはそんな施設が次々に進出してきています。

(2) (3) の内容で言えば、たとえばパーク&ライドとバス網を例に挙げることができます。
人口が数万で小さい町と言っても、それが町の中心部に集まれば混雑は発生します。
とりわけ、車の駐車、信号待ち、渋滞に困るのはどこも同じです。

ウチの町ではそれをパーク&ライド、つまり、町の外縁部に駐車場を設け、町に来る人は車をそこに置き、そこから街中へはばすで入らせます。
街中は駐車場の値段を高く設定するとともに駐車禁止を厳しく取り締まることで、バスの利用を促進するようにしています。

そのとき、町の外縁の車を置かせる場所をショッピングモールとするとともに、駐車場を警備員の保安サービス付きの無料とし、バスも早朝から深夜まで、街中を縦横に頻繁に走らせ、それも無料としています。
こういうサービスがあるので街の生活はとても快適で、それがこの町の人気を高めています。

人口流動性を高める、その流動方向や流動量を増やすというのはこういうことがあるかと思う例でした。
参考になれば幸いです。
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No.6 です。


言い忘れましたので追記します。

ウチの町に向かう流動性を高める工夫に、不動産の値段と固定資産税やユーティリティ料金を高く設定すると言うものがあります。

一見流動性を高めるのとは逆効果のように思われるかもしれませんが、とある効果があります。

不動産取引の時にかかる税金のような当地独特の費用、固定資産税率、ガス・電気・上下水道・HOA費(日本の自治会費・共益費のようなもの)がこの町だけ周辺に比べてとても高くなっています。

これにより、経済的にそれを負担できない人の侵入を防いでいるのです。
ことの良し悪しに意見はあるでしょうが、経済レベルと生活レベル、文化・風紀レベルはある程度比例するのは世の東西を問わないと思います。

そこで、格差を壁にして町のそのレベルを周囲の地域より高く保っています。

それでもいい、それがいい、と思う人を呼び込む効果ははっきりあります。
経済格差がひどくなる傾向にある今日において、当地に移り住んでくる人は爆発的に増えています。
それが現実です。

良くも悪くも、こういう点も人口流動性の制御要素と思います。
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今の中・長距離移動の交通手段を75%くらいに縮小しない限り、人口移動を適切にコントロールなどできっこないです。



仕事があって、住み心地のいいところに向かって、人間は向っていきます。
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「日本国内の人口移動を適切にコントロールする」でイメージする「適切な人口移動」が十人十色で、合意も得られないのであれば、方法以前の問題になり、適切にコントロールするなど、どうやっても無理でしょう。



意味が他人にもわかるようなメッセージを増やし、そうでもないメッセージの割合を減らす、イイ方法はあるのでしょうか。
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人口密度をなるべく均一にしたい(そのように移住させたい)という意味でしょうか。



それなら、そこに移住したほうが得だ、というようにすることですね。そこに住めば大幅減税する、住居は格安で提供する、その他の優遇措置をはかる、など。
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遷都ですねッ!

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首都機能移転ですねッ!

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