No.6ベストアンサー
- 回答日時:
「どんな生物にも始原生物と同様、遺伝子を残す仕組みがあるのはなぜか?」という質問と受け取ってよろしいでしょうか?(遺伝子はどの生物も複数持っていて、異種間で全て同じ遺伝子をもつことはないですし…。
異種間で一部の遺伝子が、かぶったり似ていたりすることはありますが…)他の回答者様もおっしゃるよう、どの生物も始原生物が持っていた遺伝子をそのまま持つわけではないですから…。
(始原生物からほとんど変化していない遺伝子は複数あるらしいです。)
大昔、子孫を繁栄させるようにプログラムされている化学物質が偶然にできました。その科学物質(核酸)を持つ物体は、勝手に自分をコピーして増えました。それが始原生物です。
子孫を繁栄させるようにプログラムされている物体は、1度できてしまうとどんどんいろんな形に変化しながら(遺伝子を変えながら)生き残ってしまいました。その基本的なシステムは延々と今まで受け継がれているのでしょう。受け継がれることは遺伝子が途切れない理由の一つでしょう。
ちょっとでも遺伝子に欠陥があり、生存しにくい個体は通常、排除されたり淘汰されたりします。
「ヒト」や「人が保護する生物」以外の生物の場合、強いものしか残らないようになっていますよね…。(ここでいう「強い」は力が強いではなく、生存する力が強いということです。生存する力が強いことは、ある生物が、生きていくのに必要な遺伝子をもっているということです。)
正常に体が機能するような遺伝子を残すためには、どんな生物の場合でも、膨大な犠牲があります。犠牲になった生物の遺伝子は途切れています。ある意味、遺伝子は途切れ放題なのでしょう。例えば多くの魚や昆虫の場合、卵から孵るまでと孵ってすぐの両方で多くの個体が死にます。
これは病気に強い遺伝子をもっていなかったり、正常に発生するために必要な遺伝子をもっていなかったりするからです。
もちろん生き残った、正常な遺伝子を持つ同一種の中でも競争や被食が起こりますが…(そのためには、最低条件として正常に機能する遺伝子が必要です)。
たまたま運良く途切れない強い個体が生まれる(偶然正常に働く遺伝子を持つ+運も良い)→→生き残った。→→遺伝子を残した。→→子孫を残す→弱い個体も多く生まれるが、たまたま運良く途切れない強い個体が生まれる(偶然正常に働く遺伝子を持つ+運も良い)
の繰り返しだと思います。
説明は生物のさわりをやっただけの拙い個人の意見で、明確な回答になっていませんがご参考になって頂けたらうれしく思います。
No.5
- 回答日時:
難しい問題できっと答えはないと、思うのですが、意見として書いてみました。
個々の生物は、死に絶えるのに遺伝子は途切れることはない。と書いてますけどが。
あまり進化論は知りませんけど、分子生物学を学んだ自分的には、この考えは、あいまいで正確ではない気がします。遺伝子とDNAの区別があいまいではないでしょうか?
たしかに40億年前からDNAはあるかもしれませんが、遺伝子は40億年前からありますか?確かにあるのもあるけど、ないものの方が多いのではないでしょうか?(偽遺伝子っていうのもあるんですよ。)
40億年前からあるDNAの機能は、おそらく「増える」とい事だと思いますが。この機能がおっしゃる「40億年前から途切れていない遺伝子」というものであれば、これが欠損した場合、増えてこないので、「現在」に存在できないよなー、ということかなーという気がします。ちなみに細胞分裂に関わる遺伝子「増えるために必要な遺伝子」はたくさんありますが、その欠損の多くは細胞レベル、個体レベルで、致死的です。
したがって、DNAを遺伝情報としたときから、増えるための遺伝子は必須であり、増え続けるものなのだ、と、哲学的ですが、そう思います。
ちなみに、「子孫繁栄遺伝子」がクローニングできたらおもしろいな、と思いました。そんな遺伝子があるのかは知らないですけど。人間とかなら、生殖機能に関わる遺伝子が取れそうな気がしますけど。繁栄のレベルが地球上とかってなるとねー、微生物とか、昆虫とかかなり繁栄してますからねー、これらからクローニングすればいいのかなー?とか思います。定義があいまいなので、いいコメントが浮かばないです。すいません。
No.4
- 回答日時:
これは逆では?
生命が子孫を繁栄させる様プログラムされて居るの
では無く、子孫を残し繁栄させるプログラムを持つ
モノを生命と言うのです。
結論から言うと生命の本質とは、
自己複製能力を持つ事です。
生命発生初期の頃、様々な形の「自己複製能力」が
自然の中で試験されて、極めて効率よく自己複製を
身につけたモノが競争を勝ち抜いて、今日、ほぼ全
ての生物の起源になっているのです。
「勝ち抜き以前」なら、競争に挑み、無念にも志半
ばで消え去ったモノも多数あり、以後なら彼だけに
限られた事に疑問の余地はありません。
又、勝ち抜き以後に、彼に挑戦したモノも居りませ
ん。自然がそれを許さなかったのです。
どういう事かと言うと、生命発生競争が始まった頃
地球の大気には酸素がありませんから、太陽の紫外
線がモロに地表に降り注ぎ、これが競争の主な動力
になっていたのです。
一部の別のモノは主要な排泄物として酸素を放出し
て居りましたが、ある日、これを動力にする事を覚
えたモノが居り、そう、彼が勝ち抜いたモノなので
す。
勝ち抜いたモノが消費する以上の早さで酸素が供給
されたので、やがてオゾン層が生成され、動力源の
紫外線の供給が絶たれたので、これで競争は終わっ
たのです。
勝ち抜いたモノは、競争を勝ち抜いただけあって、
十億年以上と言う超長期の「冬眠」にも絶えました
から、地球を襲った天文学的大災害(複数回の全球
凍結、少なくとも一回の小惑星級天体の衝突等)に
も生き延び、6億年前に地球の天文学的環境が安定
すると、冬眠の遅れを挽回すべく、一気に活動を再
開し、今日に至ったのです。
これで、遺伝子が途切れない、又、今日、別種の構
造の遺伝子が存在しない理由がお分かり頂ければ幸
いです。→No.1さんの疑問も解消?
補足的に、「勝ち抜いたモノ以前」に多少効率が良
かったモノが、極限られた環境でひっそりと生き延
びて居ります。酸素がある環境では生きられず、海
底火山から沸き上がる硫化水素を分解して動力にし
ているモノ達です。彼らは競争に参加しない道を選
び、運良く生き延びました。
我々と競合する可能性はゼロなので、そっとしてお
きましょう。
No.3
- 回答日時:
リチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」という有名な本があります。
簡単に要点だけ書くと、「生き物の特徴や性質、形、能力などは、生存競争に打ち勝ち、DNAを守るための器にすぎず、我々生命はDNAの乗り物のようなものだ。」という事が書かれていたと思います。地球上には数多くの生命がいますが、本質的にはみんなDNA(またはRNA)を遺伝子として持っています。生命が太古の昔から進化を続けながら脈々とDNA(RNA)を受け継いできたことを考えれば、個々の死や、種の絶滅というのは、DNAにとっての死では無いと言うことができると思います。地球上のあらゆる生命が死に絶えたときに初めてDNAの死と言えるのではないでしょうか。
したがって、DNAというのは、自分のコピーをどんどん増やしておいて、しかも微妙にパターンを変化させながらコピーを備蓄しておくことで、何かの問題が生じて種の絶滅などが起きた場合にも、誰かのDNAが生き残るように準備しておく、という根本的な性質があると見ることもできます。これを言い換えれば、個々の生物の繁殖であり子孫繁栄なのではないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
以前、見たTV番組の受け売りです。
遺伝子学的には生物の生存目的は種(遺伝子)の保存、繁栄だそうです。確かに同一の種のメスがオスを食うことはあるが逆はない。交尾が終わるとオスは死ぬ場合があるがメスは卵を産む種でも死なない。等と合点が行きます。生命は遺伝子の入れ物であって、よりよい遺伝子の為に子孫の繁栄をもとめることらしいです。No.1
- 回答日時:
本当に途切れなかったのでしょうか? また、起源は一つの遺伝子なのでしょうか? 生命が何度も発生し、そして消えていった、そういう可能性はいくらでもあると思います。
ただ、現在の生命は遺伝子の構造が似てますから、一つの起源かもしれないですね。そして、子孫を残せる形になり、それがある時点で安定して引き継げる仕組みが成立した。だからこそ、非常に長い期間引き継がれてきているのだと思います。
つまり、長い間引き継げるものだけが残った、と考えるべきかな、と思います。
全く別の構造の遺伝子で、安定して引き継げるもの、あるかもしれませんね。
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