細胞死について
細胞内の組織の分解が、その同じ組織の構築と修復と同様に能動的な生体現象であるのなら、細胞が死んだあともそれがなお続き、それだけでなく自己融解の原動力となるのはなぜですか?
細胞内の組織分解が何もしなくても自然に起こる中立的な現象でなく、遺伝的指令に基づいたれっきとした生体現象であるのなら、個体が死亡してその細胞が死に、酸素や栄養分の細胞内への流入や細胞内活動が途絶えた時点で、細胞内組織の構築と修復プロセスと同じように、ぱたと作用しなくなるはずじゃありませんか?細胞死の後に他の全ての細胞内活動が途絶えるのにも関わらず、組織の分解だけが続くのはなぜですか?
A 回答 (1件)
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No.1
- 回答日時:
細胞死後、自己融解が起こる主な原因は、リソソームと呼ばれる小胞体に含まれる酵素の働きです。
リソソームには、タンパク質や細胞内成分を分解する酵素が含まれており、細胞が死亡した際には、これらの酵素が活性化され、細胞内のタンパク質や脂質、核酸などを分解してしまいます。この過程が自己融解と呼ばれる現象で、死亡した細胞が消滅するまで続くことがあります。ただし、細胞死には種類があり、すべての細胞死が自己融解を引き起こすわけではありません。一部の細胞死は、細胞内の成分が周囲の細胞に吸収され、消滅することもあります。また、細胞死の原因によっても異なるため、一概には言えません。
したがって、細胞内の組織分解は、細胞死後も続くのは、酵素の働きによるものであると考えられます。自己融解が起こるのは、死亡した細胞内の酵素が、酸素や栄養分の細胞内への流入や細胞内活動が途絶えたことによって活性化されたためです。
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