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臨床検査で血液を血漿と細胞にわけるときは遠心分離機の条件を「3000rpm、10分」と設定するのが常識だと聞いています。3000rpmは医療用の遠心機だと1000gくらいの加速度だと私は理解しています。

血液って、どのくらいの加速度で血漿と細胞がわかれ始めるものなんでしょうか?細胞の分離と加速度の関係が載っている教科書や論文があったら教えてください。

私の経験では1000rpmで回してもそれなりにわかれていました。現在は実験環境を持っていないので、自分で回して調べることはできません。

A 回答 (1件)

血球成分は、そのままでも時間の経過で分離します。



ヘマトクリット管で垂直に立てておけば数時間で結構分離します。検査の目的によってヘパリンを加えたり凝固促進剤を添加したりして目的の成分を分離するので、短時間で高速で分離しても良いものや、PRPみたいに低回転でやや長めでないと検査できない項目もあります。

単純に赤白と血清や血漿成分の分離なら50RPMでも30分程度でかなり分離可能だし、細胞膜の崩壊しやすい赤血球で溶血させたくない場合には1500RPMで10分程度のこともあります。

でもHtを調べるなら、11000RPMの5分程度で正確に測定できますので毛細管とスピッツでは条件も変わります。

臨床検査提要あたりのにも条件がありますが、検体によって若干変えて実験すると、目的の成分の分離が確実で汚染が最小限の条件を見つけることもあります。かつてはドライケムタイプも無く、条件を季節や装置、測定項目ごとに探したものです。温度も気をつけないと正確に測定出来ないものです。

この回答への補足

質問の意図が説明不足だったようなんで、補足します。

3000rpmで回した場合、10分どころかおそらく1分もたたないうちにあらかたの細胞は底のほうに落ちて試験管が透き通ります。つまり細胞が可視的な速度で運動します。こういう、可視的な速度で細胞が運動を始める臨界の加速度を知りたい。

ヘマト管とスピッツでは管の内径が大きく違うから速度を言い出すとレイノルズ数の違いが効いてきてなんとも答えようのない質問になってしまいそうなんですが、ぶっちゃけ「スピッツの細胞がスーッと落ちる回転数」とか「ヘマト管の細胞がスーッと落ちる回転数」とかが経験的に知られているか昔々にスタディーされているんじゃないかな、って思ったんです。

実のところは血液に加速度をかけながらしかし全血のまま可視的な速度で運動させたいと思っていて、だからそれができる最大の加速度が必要なのです。

すんません、加速度と分離の関係の研究をご存知でしたら文献の所在をご教示くださるとたすかります。

補足日時:2005/03/25 23:44
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この回答へのお礼

ふむふむ。

たしかに、ヘマト管に血液を吸わせて粘土にたてておいたらいくらか分離します。つまり1Gでも分離するのは分離するってことですね。

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/03/25 23:23

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