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現代ではヒトラー率いるナチスドイツの最大の悪行としてホロコーストが認識されていますよね、ユダヤ人を絶滅させようとしておよそ600万人ものユダヤ人を殺害したと。 特にアウシュビッツのガス室で毒ガスで殺していったとも。

・・・ですが、ある説をどこかで見聞きしました。
それは、実はヒトラーやナチスはユダヤ人を「絶滅」させようとまではしてなかったと。 
あくまで労働力として強制労働させるのと、あとユダヤ人を完全に別の区画で生活させるための隔離政策に過ぎなかったとか? 南アフリカ共和国のアパルトヘイトのように

もしもユダヤ人を「絶滅」させるのが目的ならば、発見次第に次々と撃ち殺していけばよい。 わざわざ鉄道でアウシュビッツなどへ移送する理由は乏しいし、費用も掛かる。 さらにガス室で毒ガスで殺すのも効率が悪すぎるとも。
ユダヤ人たちが第二次世界大戦終了後に、ユダヤ人こそが世界最大の被害者犠牲者というイメージを世界中に普及させるために、誇張宣伝した結果であるとか。
その方がユダヤ人たちが、世界情勢の場でも優位にものごとを進められるから。

・・・どうなんでしょう、これってホントな話なんでしょうか? ヒトラー率いるナチスは、ユダヤ人たちを強制労働&人種隔離政策をしたかっただけであり。
ユダ人を「絶滅」させようとまではしてなかったんですかね。

それとも、ガセみたいなもので全然的を射ていないんでしょうか? やっぱりヒトラー率いるナチスはユダヤ人たちを明確に絶滅させようとしたのかなあ?
ヒトラーやナチスホロコーストに興味ある人など、皆さんからのいろんな回答を待っていますね。

「ヒトラーことナチスは、実はユダヤ人を絶滅」の質問画像

A 回答 (5件)

3点ほどお話ししたいと思います。


まず、良い質問は質問文の中にすでに答の糸口が現れている。「発見次第に次々と撃ち殺していけばよい」とおっしゃっているが、それを否定することが答の鍵になっていく。
ナチスの党員数は850万人にものぼった。また、軍人や官僚などは入党しなくても忠誠に励めば咎められなかった。それらのシンパも加えると、ナチスは1千万人にも及ぶ勢力だったと思われる(子供は当然入れない)。
当時のドイツの人口(約7千万人)と比べれば分かるように、ナチスは大衆政党になっていた。もはや少数の異常者の集団ではなかった。四方田犬彦が書いたように、ユダヤ人を差別したドイツ人は、「蛮族などではなく、ゲーテをこよなく愛し、モーツァルトの弦楽四重奏を巧みに演奏することもできた文明人であった」。
そして文明人は、敵軍人でもない丸腰の民を「発見次第に次々と撃ち殺」すようなことに、ためらいがある。戦地でなければ、体面も気にする。一方、「発見次第」説の人は、当時のドイツ人をバカにし過ぎではないだろうか。
それがためらわれたので、移送した後こっそり殺害したのだった。強制収容所はドイツ占領地のあちこちに作られたが、ドイツ本国の収容所にはガス室がなかったか、あるいはあっても稼働していなかった。ドイツ国民の目から隠すため、わざわざ国外まで移送して「絶滅収容所」のガス室で大量殺害した。文明人の体面をつくろうため、お金をかけた。
絶滅収容所はおもにポーランド(ドイツ占領地)にあり、強制収容所の進化形だった。殺害人数とともに列挙すると、アウシュビッツ(110万人)、トレブリンカ(75万人)、ベウジェツ(55万人)、ソビボル(20万人)、ヘウムノ(15万人)などである。『世界戦争犯罪事典』(秦郁彦ほか編集、文藝春秋社、2002年)による。この本は1万8千円もしました……。

第2に、疑似科学を排除して科学的に考えることである。
ガス室で使われたチクロンBは、本来殺虫剤で衣服の殺虫にも使われたほどだった。今のようにタンスに殺虫剤をつるすのではなく、一度に燻蒸して、その後平気でその服を着ていた。ガス室否定論者はこの情報を悪用して、収容所にチクロンBはあったが、シラミ駆除用だったと主張する。
しかし、それは「殺虫剤と毒ガスは全然別もの」というような一般人のイメージに乗じているのだ。実際は別物ではなく、濃度を変えれば両方いけた。
同様に、ガス室では自動車の排気ガスも使われた。道路でいつも漂っているような、あれである。空ぶかしして薄めずに閉鎖空間で使うと、成分中の一酸化炭素が致死性を発揮して毒ガスになったのだ。要するに濃度の違いによるのだが、科学にうとい人は分からないという。一酸化炭素は数千ppmでも短時間で死亡する。つまり1%未満の濃度である。
また、火葬は骨上げのため一体ずつ焼くのが当然だが、絶滅収容所の焼却炉は複数体ずつ焼ける設計だった。そうすると遺体が燃料代わりになるのである。不謹慎なたとえで申しわけないが、ゴミ焼却炉もゴミ自体が燃料になって、油代がかなり浮く。
しかし、ガス室否定論者は、一体を完全にお骨にするのに必要な燃料に、遺体数を掛けて計算するのだった。要するに、「ガス室で毒ガスで殺すのも効率が悪すぎる」と引用なさっているのは誤りである。そもそも、閉鎖空間に多人数を押し込むと酸欠になるから、あと一押しで窒息する。効率が良いのだった。

第3に、ナチスを追及する人たちは半端ない(ものすごい)。
たとえば私が昔見た本は、ナチス時代のドイツ官僚の課長級以上(に相当する関連機関の人も)の大部分を列挙して、一人一人何をしたか調べ上げていた。恐るべき執念である。日本人には到底まねできない。有名な人ならともかく、戦時中の日本官僚課長級以上を調べられる?
ご質問者もおっしゃるように、ヒトラー本人は具体的には絶滅収容所のことを命令してないらしい。しかし、オディロ・グロボクニク(中将、前職は建築士)、ルドルフ・ヘス(中佐、アウシュビッツの所長)、クリスティアン・ヴィルト(少佐、前職は警察官)、クルト・ゲルシュタイン(中尉、工学と医学を修めた)など多数の人が、絶滅収容所のシステムを作り上げていった。ルドルフ・ヘスはナチス副総統のヘスとは別人である。
ヒトラーが命令しないのに部下が暴走したというより、将軍から中尉まで、さらにその下まで総がかりでホロコーストを実行したのだ。とにかく、課長や中尉クラスも可能な限り調査されているくらいだから、「ナチスはユダヤ人を絶滅させようとまではしてなかった」などという説は成り立つ余地もないのである。
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この回答へのお礼

助かりました

良い質問であるとお褒めの言葉嬉しいです。
ドイツ人も文明人であったために、戦闘員でもない一般ユダヤ人を見つけ次第殺していくのは、さすがに良心の呵責があったんですね。

そこでアウシュビッツなどに送るにとどめて、良心の呵責がない人たちが殺害を引き受けていたみたいです。 少なくとも、ナチスは途中からはユダヤ人絶滅政策へスイッチしたようです。

ベストアンサー差し上げますね、またお願いしmス。

お礼日時:2022/07/23 17:51

9割ウソであり1割ホントです。

断片的な事実を猛烈に頭悪い人が再構成すると仰るような話になります。

ナチスがユダヤ人を絶滅させようとしていなかった「ことがあった」のは事実です。新発見でも陰謀論でもない、普通に歴史の教科書に載っている話です。でも徹頭徹尾そうだったと主張するのはただの陰謀論です。

ナチ政権によるユダヤ人迫害は、まずユダヤ人の公民権など諸権利を奪い二等市民に貶めるところから始まりました。この時点では絶滅させようという明確な意図は読み取れません。それがドイツ国外に追放しようという政策に、さらに「ユダヤ人問題の最終的解決」という絶滅政策にと変化していきます。

「ニュルンベルク法」「マダガスカル計画」「ヴァンゼー会議」といったキーワードで調べてみるといいでしょう。

それから、「発見次第に次々と撃ち殺していけばよい」に関しては、そういうこと「も」やっていました。射殺は効率が悪い、執行者の精神的負担が重いということで、絶滅収容所に送ってそこで殺す方式に変わったと言われています。

以下の記事も読んでみるといいです。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58355
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この回答へのお礼

ありがとう

9割が嘘で、1割がホントな感じみたいですね。
国外追放から、絶滅政策にスイッチしていったと、納得です。 回答ありがとです。

お礼日時:2022/07/23 17:47

アーリア優生思想に基き、分離して交わらないように画策したことは間違い無いにせよ、目的が絶滅であったか問われると確かに疑問はあります。



・ナチスはある時期、アメリカ等にユダヤ人を引取ってくれないかと打診している。
・フランスのビシー政権によるユダヤ人虐殺数にナチスもドン引き。

ロマ、共産主義者もまとめて処分してます。
・ロマはそもそもどこの国も庇護しないので遣ろうとすれば遣りたい放題。
・どうだったかは知りませんけど、共産主義者との判断は裁判を経た方が良いでしょうね。

ある時期から、記録のため組織的に殺す政策になったのだと思います。記録は実績評価のためです。官僚的な組織での特徴です。
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この回答へのお礼

ありがとう

当初は絶滅させる目的でなかったけど、途中からエスカレートして絶滅させようする政策にスイッチしていったみたいですね、回答ありがとです。

お礼日時:2022/07/23 17:42

そのようなデマを流した雑誌は過ちを認めて廃刊になりましたね。



今のロシアと同じで、ドイツ世論を悪くしないためだと思いますが、遠くに連れて行って殺した。

南京虐殺も同様でしょう。日本政府は少なくとも、あった事は認めている。
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この回答へのお礼

うーん・・・

そんなことを書いた雑誌が、配管になったんですね、回答ありがとです。

お礼日時:2022/07/23 17:41

お金持ちのユダヤ人が身体ひとつで国外脱出後、残した財産を没収することが目的だったという説もあります。

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この回答へのお礼

解決しました

あっ、残した財産没収するためという説もあるんですね、回答ありがとです。

お礼日時:2022/07/23 17:40

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