昔は炭酸水は天然水を使っていたのですか？

Question

今は炭酸飲料なんてどこにでもありますが、昔は鉱泉からくんでいたそうですね。
外国人をもてなすために採掘したそうですが、当時日本人は飲んでいなかったのか、高級品だったのか、教えて下さい。
くみあげた後、気が抜けたりしないのでしょうか？

Greenbaum · Accepted Answer

ヨーロッパではローマ帝国の時代から炭酸水が飲まれていました。当時のローマでは運搬する際に壺に詰めて封をして運びました。また、真珠を葡萄酒に入れると、真珠の成分である炭酸カルシウムが溶けて炭酸ガスが発生するため、葡萄酒の炭酸水を作ることができました。これはクレオパトラが飲んでいたそうです。

19世紀のヨーロッパでは科学的方法で炭酸水を生成する方法を考え出し、これにより大量生産化しています。日本に炭酸水が到来したのは1853年に米国のペリー提督が艦船に積んでいた「レモネード」が最初で、この発音が詰まって「ラムネ」という言葉ができたと言われています。
https://news.nissyoku.co.jp/today/641134

1865年には長崎の商人、藤瀬半兵衛がラムネの製造方法を学んで、「レモン水」と名付けて販売しています。1868年には横浜居留地で外国人経営の「ノース・アンド・レー商会」が日本で炭酸飲料の製造を始めています。そして1884年に兵庫県多田村の平野から湧き出た炭酸水を『平野水』という名前で売り出しました。瓶詰めにして売られています。
この頃、炭酸ガス自体は既に日本に輸入されて特殊機械に使用されていましたが、一般には胡粉(牡蠣・蛤・ほたて等の貝殻からつくられた日本画の白色絵具)や石粉(石灰石を粉砕したもの)に硫酸を注いで発生させていました。

日本国内で炭酸水が生産されるようになると、嗜好飲料として、またコレラを予防する飲み物として日本人の間に広まりました。夏目漱石がイギリスに渡ったときに船中でコレラ除けのために炭酸水を飲んでいます。当時の日本では炭酸水にはコレラ菌を予防する効果があると信じられていたのです。

それ以前の1875年時点で既に日本中至る所で蜜柑水、レモン水などの炭酸飲料が売られるようになっていました。この結果、従来、日本各地にあった麦湯店は商売替えを強いられることになります。

麦湯
https://kotobank.jp/word/%E9%BA%A6%E6%B9%AF-641109

藍植男 · Answer

最初は外国人の接待用に炭酸水を捜したらしい。1884年頃に現在の兵庫県川西市で発見された平野水が最初のようです。現在の三矢サイダー。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E3%83%84%E7%9F%A2%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC

当時の日本人はどれだけ飲んだでしょうか？　そもそも外国人用だったので日本人は買えなかったと思うし、ものすごく高価だったでしょう。日本人にとってはたぶん「変な味の水」だったでしようから嫌われたと思います。どうやって気が抜けないように運んだのでしょう？　気になります。

戦前は海軍で人気だったようです。艦船の消火設備に炭酸ガスを使ってあったので、この設備を使って炭酸水を作っていたそうです。訓練で疲れた兵士が好んだとか。でも冷やしてあったかどうか、砂糖などで味がついていたかどうかはわかりません。『高松宮日記』に何度か出てきます。

y_hisakata · Answer

鉱泉水にも炭酸ガスを多く含むもの、あまり多くないものがあります。よって鉱泉水＝炭酸水とは言えません。

また、昔は軟水・硬水の違い、すなわちミネラルの多少であるという知識もありません。よって鉱泉水が体に良いという発想もなかったと思います。もっとも「（ある種の）温泉のお湯を飲めば健康に良い」ということは温泉地では経験則で知られていたように、鉱泉水もその産地では飲まれていたのかもしれません。

とはいえ、鉱泉水はヨーロッパのミネラルウオーターのように微炭酸です。昔は大量の水を輸送する方法もなく、輸送速度も遅いため、微炭酸は輸送中に気が抜けてしまうでしょう。また水に高付加価値を認める人も少なく、当然高いお金を払ってくれる人もいません。輸送費がペイできません。またメディアもない時代ですから、鉱泉水の存在やその効能を知る人は産地以外にはほとんどいなかったはずです。
よって、高級品という価値観はなかったと思われます。

なお、日本人は欧米人のように鉱泉水のような硬水はあまり好みません。ミネラル分の少ない軟水を好みます。
ボルビックのような軟水が人気があったのもそのためです。
日本は水源から海までの距離が短いため、もともと軟水に馴染みがない深いんですね。
硬水はちょっとしょっぱいようなエグいような感じがします。これも普及しなかった理由でしょう。

bagus3 · Answer

日本では、1889年頃、日本に住んでいたイギリス人のクリフォード・ウィルキンソンが狩猟の途中に、兵庫県有馬郡塩瀬村生瀬（現在の兵庫県西宮市塩瀬町生瀬）で天然の炭酸鉱泉を発見し、後に、ウィルキンソンのタンサンとして販売しました
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E9%85%B8%E6%B0%B4#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

昔は炭酸水は天然水を使っていたのですか？

ヨーロッパではローマ帝国の時代から炭酸水が飲まれていました。

最初は外国人の接待用に炭酸水を捜したらしい。

鉱泉水にも炭酸ガスを多く含むもの、あまり多くないものがあります。

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