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現在の日本は教科書が広域採択制を取られていて、2014年度からは教科書無償措置法の一部が改正されて採択地区の設定単位が市町村になるなど若干ゆるくなったようですが、基本的には公立学校の教科書というのは広域採択の伝統が続いていると思われます。
これについて、なぜ各学校ごとに使う教科書を、例えばその学校の教職員の多数決+校長先生の権限で採択するということができないのでしょうか?
広域採択では、仮にその範囲内にレベルの違う公立校が複数存在した場合、各学校の実情に合わせた学習というものができなくなると思うのですが、その辺りの事情はどうなっているのでしょうか?
また、各学校ごとに教科書を選べないのであれば、各校の教員も自分の目で教科書を比較検討して一番生徒に合ったものを選ぼうとする意欲も低下し、教材分析も疎かになるのではないでしょうか。

教科書を使用しなければならないと決まっているため、例え広域採択を解除して校舎別採択にしても、選択肢が増えるだけで教科書の総量は減るわけではないため、財政的な問題があるとも思えず、また校舎別になると教科書配布の経路が増えるため地方自治体の行政負担が増すと言うかもしれませんが、各学校の実情に見合った教育を行う重要さを考えればその程度の負担は当然負ってしかるべきものだと考えます。

この辺りの事情にお詳しい方がいらっしゃいましたら教えて頂きたいと思います。よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

極端な話、教員が1人とか2人の学校も存在します。


多数決といってもこれでは意味がありません。(個の教員が選定すると言う考えを否定する物ではありませんが多数決にはならない)
もっと多くの教員がいても実質的には学年主任など少数の人間での決定になるでしょう。

>仮にその範囲内にレベルの違う公立校が複数存在した場合
義務教育でレベルが違う方が問題は遙かに大きい。
それに検定教科書なのだから会社によって極端にレベルが違う物ではないから学校による水準の違いは副教材等によって調整するしかない。

学校単位にしたところでメリットはないし、教科書選定のコストだけが大きくなるし不正手段が入り込む可能性が増えるだけ。
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昔は、学校単位で教科書は選択制だったのです。


ところが、学校単位で選択すると日教組の意向がはたらくということで政府は1962年に教科書を広域選択制に切り替えました。これにより、現場の教員は教科書の選択に関与することができなくなったんです。これにより、教科書を出版する会社の寡占ががすすみましたね。最近では右寄りの団体である日本国民会議が、教育委員会に直接はたらきかけて「育鵬社」の教科書を採択するよう圧力をかけています。
歴史教科書問題(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2 …

>各学校ごとに教科書を選べないのであれば、各校の教員も自分の目で教科書を比較検討して一番生徒に合ったものを選ぼうとする意欲も低下し、教材分析も疎かになるのではないでしょうか。
これは残念ながらあると思います。

>校舎別になると教科書配布の経路が増えるため地方自治体の行政負担が増すと言うかもしれませんが、
教科書配布の経路は会社がそのまま学校に納入すればことたりることで、負担などふえません。

あと他の方の回答についてですが
>学校単位にしたところでメリットはないし、教科書選定のコストだけが大きくなるし不正手段が入り込む可能性が増えるだけ。
教育委員会単位でやるからこそ利益も大幅に増えるし相手が少数になるので不正手段が入り込む可能性が高くなるように思いますが。

いずれにしても、「教育をほっておいたら左翼教育をする」という政府の立場が変わらない限り、このような問題はなくならないと思いますよ。
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