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タイトルそのままなのですが、ultramarine(ウルトラマリン。ラピスラズリの色)は日本語ですと「群青色」(ぐんじょういろ)になりますが、なぜこういう呼び名になったのでしょう? 「群」は漢和で引いても、「むれ」「なかま」「もろもろの」といった意味ですので、「青のなかま」ぐらいの意味なのでしょうか? それとも「群」には「淡い・薄い」のような意味があって、「群赤」「群緑」のような表現もひょっとしたらあるのでしょうか? 何かご存知の方いらっしゃれば教えていただければ幸いです。

A 回答 (3件)

こんにちわ(/は)。



>「群青色」(ぐんじょういろ)になりますが、なぜこういう呼び名になったのでしょう?
「群青色」の「群青」は、中国から日本に移入さえた言葉です。(中国語では普通「色」は省きます。なぜなら群青は色を表す言葉なのでわざわざ「色」を付加しません。中国漢文は簡潔を良しとする言語なので)。

推定ですが日本の中世代には入って来ていると考えられます(日本の古文などにも群青の言語が散見できます)。

中国の古い時代からの、「群青」のもともとの綴り文字は「佛頭青」です。後世になって「群青」という綴りが出現したという順です。
この色を日本人的感覚で翻訳すると、紺青色(こんじょういろ)と群青色(ぐんじょういろ)になるかと思います。すなわち濃い鮮やかな青色のことですね。現代中国語でも「佛頭青」やその略形の「佛青」や「群青」の三者が多く使用されています。その色は日本人が描く色と同じ感覚です。三者共に中国語の検索エンジン(google.cnなど)で検索すると無数にヒットします。群赤・群黄・群緑などはヒット数ゼロです(涙)。
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以下中国語について;
佛頭青:(中国語)。
fo tou qing:(中国標準語-北京語の発音記号(ピンイン)。
フォー トウ チン:(上記のピンインの片仮名表記)。
意味は、文字の通りでしょうか。

群青:(中国語)。
qun qing:(中国標準語-北京語の発音記号(ピンイン)。
チュン チン:(上記のピンインの片仮名表記)。
意味は、色のぐんじょういろ のことです。
「群」の意味は、
a:羊の群れ。
b:動物が寄り集まっている状態。
c:同類の人または物が集まっている状態。
d:人が集まっている状態。
熟語の「群青」は、青が多く集まっている。→ → 濃い青色 です(c:から来ています)。
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ここから先は、不肖私の推測です。
お坊さんは普通、剃髪します。剃髪直後の坊様の頭は青々としています。特に若い坊様は見事なまでに青々しいです(日本人的感覚ですが)。昔の中国人も似た様な感じ方をしたのかもしれません。そこで、いわゆるultramarine blue/濃い鮮やかな青色を「佛頭青」「佛青」としたんではないでしょうか。
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余談で「群赤色」などという中国での新造語?もあります。意味は、共産党員の群れ を言うことがあります。あまり良い意味では使用しませんが(^^♪。
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この回答へのお礼

tennnouさん、こんにちは。
詳しいご説明と検索をありがとうございます。
中国語はほとんどわかりませんので、解説していただいてたいへん勉強になります。

『群青(色)』は中国から移入の、日本語としてもかなり古いことばだということ。『群』→『多く集まる』→『濃い』。ということとして理解いたしました。中国からの移入された言葉なのか、国産の言葉なのかという点は実は気になっていた点でしたので、助かります。

『佛頭青』という言葉も、もちろん初めて知りましたが、若い坊さまの頭の色なのではないかというご解説、そのとおりなのかもしれませんね。私も少し想像してみて、高価な顔料だったので、仏像や仏画の頭部の彩色など、ごく限られた貴重な部分にのみ用いられたということなのかも知れないとも思いました。調べたわけでありませんので、もちろんこれも想像にすぎませんが。

貴重な見識をお分けいただいて、ほんとうにありがとうございました。質問させていただいてよかったと思います。

お礼日時:2005/04/14 01:50

No.1の方がもう回答されているので補足です。


日本の伝統色/長崎盛輝著/青幻社
という本(文庫本)では、
群青色→Forget-me-not Blue
紺青色→Ultramarine Blue
と説明されてます。この本では一般に群青色でイメージする色は紺青色です。時代によって微妙に色名と色調が変わってきてるみたいです。

こんなサイトもありますよ↓

参考URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakamaki/dentouiro.h …
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この回答へのお礼

御礼が遅れてすみません。お答えくださり、ありがとうございました。
ご紹介してくださったサイトでは、たしかに一般に『群青色』としてよく説明されている色は『紺青色』になるんですね?
Forget-me-not Blue, Ultramarine Blue というご説明もとても分かりやすいです。
Red, Blue, Green, Yellow と一口に言ってもお国によって(もっと言えば一人一人)イメージされる色彩は微妙に(時には大いに)違うのでしょうね(同じ名前の花の色も土地土地でさまざまの色合いと匂いを持っているように)。
『時代によって微妙に色名と色調が変わってきているみたいです』というご説明にも頷かされました。
ご親切に感謝いたします。ありがとうございました。<(_ _)>

お礼日時:2005/04/14 01:14

「青が群れ集まる」という意味で「群青」と名づけられたそうです。


http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4307/fcol …

また、「群赤」という色は見当たりませんでしたが、
日本画に使われる岩絵具には「群緑」という色もありますよ。
http://www.mifuya.co.jp/shop/egu1_06.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。(御礼が遅れてすみません。)
放送大学の英語番組で、13世紀のイタリアではgold, silver, ultramarine の三色がたいへん高価で、パトロンが肖像画などにこの色を使わせることは富の象徴だったという一節を聞き、ultramarineの訳語の『群青色』の意味を理解していないのに気付いて質問させていただきました。辞書で調べてもわからなかったのですが、お蔭様で納得できました。<(_ _)>
『青が群れ集まる』という意味でしたら、『ラピスラズリ』(『天空の破片』と例えられたそうです。lapis lazuliは『青い石』)の形容としてもぴったりですね。『群緑』についてもお調べいただいてありかとうございました。紹介していただいたサイト、たいへん丁寧に作られていて、『由来』が知りたかっただけにとても助かります。あらためてありがとうございました。

お礼日時:2005/04/13 22:42

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