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半導体業界ではTSMCが圧倒的な存在感を誇っていますが、技術力もシェアもなぜあんなに強くなれたのでしょうか?

A 回答 (3件)

私見で政府の支援、優秀な経営者と思います。



逆に日本がだめになった理由を考えるとわかりやすい。

1.政府の支援は紐付き、経営者は成功に慢心した政治力のあるサ
ラリーマン。会社は頭から腐るらしい。

2.まず、学歴で評価される社会。学力能力が無い者がそれなりに
評価されていく(大学が多すぎる。そんな優秀な人間がたくさんい
るわけがない)。評価のため無関係なポスト事業を作っていく。

3.減点主義。開発至上主義。学歴で開発者が決まり、安定製造技
術には無関心。開発者はとりあえず形になればよいやしか考えな
い。後を託された者は評価されないのでモチベーションは無い。

むだや不要なものがあっても放置される。変更によって根本的な
検討がされない(開発以上にとても面倒)。
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この回答へのお礼

うーん・・・

ですね…

お礼日時:2023/01/08 20:04

あと、事業を特化したこと、日本は総合(的な)電機メーカが多い


ので、リソースの転用などはよかったが、老舗や主力事業の横や
りがあり、事業独自の判断ができなかった。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2023/01/08 20:03

ご質問の回答は以下の通り。



1931年に中国大陸の浙江省で生まれたTSMCの創業者張忠謀は、戦乱を逃れて1948年に一家で香港に移住し、1949年に渡米してハーバード大学に入学。 紆余曲折のあと1958年からテキサス・インスツルメンツ(TI)で働き始め、IBMの大型コンピュータの一部品であるトランジスタ製造に当たった。 良質のトランジスタ製造には多くの困難があったがそれを克服し、高い評価を得た。

 1985年、台湾政府(孫運璿経済部長)から招聘されて、官民資本により1973年に設立されていた工業技術研究院の院長に就任。 台湾としては当時、世界を席巻していた日本の半導体のような半導体産業を振興させ台湾の基幹産業にしたいと新竹サイエンスパークも建設していた。

 しかし台湾には半導体設計を担えるような優秀な技術がなかったので、張忠謀はTIでのトランジスタ受託製造の経験から、「他社が設計した半導体を製造するという業務だけを担うファウンドリを立ち上げたい」という着想に至った。 当時としては奇想天外な発想で、巨額の投資を必要とする生産ライン整備に投資をしようとする企業はなく、このころ世界に冠たる日本の半導体企業は、すべて張忠謀の申し出を断っている。

 唯一賛同したのはオランダのフィリップスで、TSMCは1987年に設立された。

◆米シリコンバレーのベンチャー企業と共鳴
 同じころ、アメリカ・カリフォルニアにあるシリコンバレーでは、小規模のベンチャー企業が誕生し、最先端の半導体設計(デザイン)に成功した企業が続々と現れたが、何せそれを半導体チップとして製造するには膨大な資金がかかる。その生産ライン確保は小さなベンチャー企業には夢のまた夢だった。

 そこに現れたのがTSMCだ。

 「どうぞ、あなたの設計した半導体を私の企業で製造させてください」という企業が台湾で誕生した。 シリコンバレーのベンチャー企業たち、中でも一定程度には成長したが製造工場を持たないファブレス(工場なし)企業は、一斉にTSMCに向かった。

 張忠謀に、「台湾に戻ってこないか」と声を掛けた当時の経済部長・孫運璿も中国大陸の山東省生まれ(1913年)だ。 日中戦争や国共内戦を逃れて台湾やアメリカに移住した「非中国共産党系中国人」は大きなネットワークを形成している。 TSMCに一部投資した工業技術研究院の創設者・孫運璿にとって、シリコンバレーに声を掛けるのは容易だった。張忠謀自身にもルートがある。

 こうしてTSMCが世界一になるまでに時間はかからなかった。

 と同時に時代は半導体設計を担う「ファブレス」とそこが設計した半導体の製造のみを受託して製造する「ファウンドリ」に分かれる水平分業時代に移っていったのである。

◆TSMCを不動のものにした張忠謀のスマホ時代到来への予見
 張忠謀の凄さはそれに留まらなかった。

 2010年、彼は「次に必ずスマホ時代が来る」と予見して、それまでの倍である59億ドルを投入して生産拡大をし、スマホ時代をリードするに至る。

 スマホは消費電力に関して敏感な製品だ。

 パソコンのCPU(Central Processing Unit。制御や演算を担当するプロセッサ)は、半導体チップの微細化(何ナノメーターまで小さく出来たか等の技術)が多少遅れても、パソコンが少し熱くなって電気代が増えるくらいの損失で済むが、スマホのSoC(System on a Chip。集積回路ICの一個のチップ上に、スマホのCPUや他のさまざまな機能を統合した心臓とも言えるチップ)の消費電力は、直接、バッテリーの持続時間という致命的な問題につながるので、プロセスの微細化に非常に敏感にならざるを得ない。

 その例として、iPhoneのSoCの変遷が挙げられる。

 たとえばAppleのiPhoneのSoCは、iPhone 5sが搭載する「Apple A7」までは韓国のサムスンが作っていたのに対して、iPhone6が搭載する「Apple A8」になるとTSMCが製造した20nmプロセスを使用するようになった。

 iPhone 6sが搭載する「Apple A9」はサムスンとTSMC両方の製品を使用するようになり、「CPUゲート問題」が発生した。つまり、バッテリーの継続時間に関して性能差があるのではないかという問題である。 結果、某掲示板でサムスン製とTSMC製それぞれのA9を搭載したiPhone6sのバッテリーの持続時間を比べたところ、TSMC製の方が1時間45分も長いことが報告された。 するとそれが定説になり世界中に広まったので、その後iPhoneのSoCは全てTSMCに依頼することになってしまった。

 かくしてTSMCの一人勝ちがエスカレートしていくのである。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。創業者が時代の趨勢を見て大胆に展開したのですね。

お礼日時:2023/01/08 20:03

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