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ばねの単振動による復元力はf=-kxと表され、フックの大きさによって表される弾性力はf=kxと表されますが、なぜkxと-kxといったように、それぞれの符号が違うのですか?

A 回答 (4件)

「ベクトル」で「力の向き」まで考えるか、「スカラー」として「力の大きさ」だけを考えるかの違いでしょう。



あるいは「ばねに働く力」(ばねに対する外力)を考えるか、「それに対するばねの復元力」を考えるのか違いの場合もあるでしょう。

いずれにせよ、「それが何を表しているものか」をきちんと考えれば済む話です。
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それでは、f=-kxとf=+kxではどんな違いが出てくるのかを見てみましょう。


ニュートンの運動方程式ma = m (d^2 x/dt^2)=f (*) に代入してみましょう。以下、(d^2 x/dt^2)=x''と書く。

1) f = -kxの場合、 (*)は mx''=- kx
こういう形の微分方程式の解は、x= A exp(p x) となる。
  (代入してみれば成り立つことがわかる。)

 mx'' = m p^2 x = -kx なので、p^2 = (-k/m)
        p =+/- i√(k/m) iは虚数元
   x= A exp(+/-i√(k/m) x)  で、この実数部は x = A cos(√(k/m) x)
これは、cosなので振動する解です。

2) 間違って、f =+kx とすると、 mx''=kx
 x= A exp(p x) とすると、
   mx'' = mp^2 x = kx p^2 = (k/m) p = +/- √(k/m)
  x = A exp (+/-√(k/m)x)
     この場合、xが増えると、符合が+ならば無限大まで増加し、
     符合がーだと、無限小まで減少します。

   つまり、f=+kxとすると、振動する解はでてきません。
   (つまりバネの解ではありません。)
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力や変位(移動量)のどの向きを正にとって力のつり合いをとるか?というだけのことです。

例えば下の図の一番上は,バネを F で引っ張って x だけ伸びたときには,フックの法則で F=kx になります。これは F という力で伸びた分が x で,どちらも同じ向きを正にしているからです。
 一方二番目の図は,バネの先端に質点 m をとりつけたときの状況です。このバネの S の位置で「仮想的に・頭の中だけで」切断して取り出したのが一番下の図です。この S の位置にはバネが質点を元にもどそうとする力 kx が「左向き」に生じていますよね。そして質点にも別に外力 F が作用していたら,ニュートンの運動方程式は,右向きの加速度を a (=d^2 x/dt^2) とすると
F-kx=ma
ですよね。だって,F は右向きだからね。したがって,もし外力 F が存在しなければ,運動方程式は
-kx=ma
になりますし,もしこの質点が運動していなければ(a=0)なら
F-kx=0, つまり F=kx
になります。わかるかなぁ・・・
「ばねの単振動による復元力はf=-kxと表」の回答画像2
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弾性力とバネの変位方向は逆だから


フックの法則を f=-kxとかく教科書も有るよ。

要は弾性力の正の方向の定義次第。
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