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楔形の空気層による反射で、紫の矢印で書いたCの光の反射を考えないのはなぜですか?

「楔形の空気層による反射で、紫の矢印で書い」の質問画像

A 回答 (1件)

中高生に干渉縞のでき方の例として教える時は考える必要がないからです。

その理由を理解するためには「可干渉距離(コヒーレント長)」を知っている必要があります。
光は電磁波という波であるとします、波であれば二つの波が重なった時にその位相差(位置関係)によって強弱ができてそれが干渉縞になります。自然光(レーザーのようには位相制御されていない光)の波のが続く長さ(可干渉距離)は数波長(数ミクロン程度)です。また、縞の濃淡を観測するためには一個の光子ではなくて沢山の光子(ある程度の光の強度)が必要ですが、可干渉距離よりも位相差が大きくなると例えばaで反射された光子とbで反射された光子は別のものなので位相関係は出鱈目であり、位相が出鱈目な正弦波を多数重ね合わせると平されてしまうので縞は現れません。可干渉距離よりも小さい場合は同じ光子からの波が分割されたものの重ね合わせが可能であり縞が見えます。図中の距離dが数ミクロンを越える辺りから縞は薄くなり見えなくなります。
さてc面ですがb,a面からは光学距離はガラスの厚さと屈折率の積である約1.5mmになりますから可干渉距離を大きく越えてしまい干渉縞の生成には関係ないのです。
レーザー光には自然光よりも桁違いに長い数十センチ以上の可干渉距離を持つものもあります。この場合は当然c面からの反射も、下のガラスの下の面からの反射も考える必要があります。
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